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第三章 建国
第二十八話 建国記念日
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アステリア、アドスバーン、アルサレム、シュミットの代表が円卓に向かって座る。
とうとうこの時が来た。平和の為の四か国会議である。
四か国の代表たちは笑顔で対面する。そしてこの会議を実現した、アドスバーンが話し始めた。
「皆さん、お集まりいただきありがたく思う。知っての通り私はアドスバーンである」
アドスバーンから名乗りを上げてアルサレムからアルス王子、シュミットからベンジャミン、そしてアステリアからはツヴァイが名乗って会議はスタートしていく。
「では私が話しを進めていきます」
ジェイラさんがメガネをクイッと上げて仕切り始めた。メガネはこの時の為にもってきたのかな?。
「今回集まっていただいたのは平和を実現させることでもありますがこのアステリアを国にすることも目的の一つになります」
そうなのだ。まだ正式に国になっていたわけではないのだ。今回で初めて国として認可される。
「それにつきまして。私達アドスバーンからは二つの村を献上いたします」
アルス王子とベンジャミンは驚愕している。こういう場合物の献上は聞いた事あるが村を分け与えるなんて聞いた事がなかったのだ。そしてジェイラは話し続ける。
「つきましては。ジーニ様がよい年齢になられた時....」
「ちょっと待ってもらおう...」
ジェイラの言葉を遮りベンジャミンが口を挟んだ。ベンジャミンはとても気弱な性格だが、このままではジーニがとられてしまうと思ったのか、勇気を振り絞った。
「それならば私は兵の貸し付けと村一つの献上だ!」
「ではでは私どもも兵士の貸し付けをプラスして更に技術の教育を申し出ましょう」
ベンジャミンの提案に更に上乗せして返答する。ジェイラとベンジャミンはにらみ合う。その様子を見てアルス王子は疑問を抱える。何故ジーニの事で争っているのかわからないでいるのだった。
「何故、ジーニ坊やの事でこんなに言い合っているのですか?」
「「...」」
ジェイラとベンジャミンはアルス王子を見てすぐに両者で見合った。そして、
「いやいや、何でもないさ」
「そうよ。アルス様はどうするのですか?」
急に話を変える二人に首を傾げたがアルス王子はアルサレムの祝い金を話す。
ベンジャミンとジェイラはジーニの取り合いにアルス王子が参戦することを良しとしていない。なので後々話し合う事を目で語り合った結果であった。
「元々アルサレムの領地であったアステリアには鉱山があります。なのでその鉱山の全権利。そしてツインディアの献上ですね」
アルス王子の提案した内容は元々持っている物であった。だがツヴァイお父様は納得している。
ただでさえ国から離脱するのだ。一文無しになってもしょうがないといった様子である。
「勝ったな...」「ええ」
「ははは」
「??」
アドスバーンとジェイラ、そしてベンジャミンは笑みを浮かべ更にガッツポーズをする。その意図に気付かないアルス王子は首を傾げている。
「それではこれから国境を決めていきましょう」
ジェイラが大きな地図を広げる。そこにはルインズガル大陸が記されている。
「こんな精巧な地図を持っているのか!」
「これでは勝てないわけだ」
ベンジャミンとアルス王子は頭を垂れた。アドスバーンは国力を示した。
情報を制してこそ初めて勝利が見えるのだ。地図は戦場を変えると言われている。特にこのような剣と魔法の世界では。ベンジャミンとアルス王子はうなだれながらも国境の話を聞いていく。
「では皆さまよろしいですか?」
「「ああ」」
ベンジャミンとアルス王子は頷く。
この後すぐに国境を決める舌戦が繰り広げられる。アステリアの領地はアドスバーンとシュミットの村を合わせると当初の3倍近くの範囲になってしまった。
「ではしばらくの間、私達アドスバーンの献上した村とシュミットの献上した村の警護はそれぞれの国がまかなうという事で」
「了解だ」
会議は終わった。最初のジーニの取り合い以外に異議が上がらなかった為早めに終わってしまった。少し拍子抜けのアルス王子だったがアルサレム王の事もあるので早く終わった事はよかったと胸を撫でおろした。
「じゃあ皆さん、アステリアより皆さんに感謝の宴を用意していますのでどうぞ」
シリカさんが会議の場に入りみんなに促す。そしてこの夜大いに騒ぐのだった。
アステリアは無事、国として認可され世界へと発信される。
それは加護なしの王子のいる国と大いに話題になったらしい。
とうとうこの時が来た。平和の為の四か国会議である。
四か国の代表たちは笑顔で対面する。そしてこの会議を実現した、アドスバーンが話し始めた。
「皆さん、お集まりいただきありがたく思う。知っての通り私はアドスバーンである」
アドスバーンから名乗りを上げてアルサレムからアルス王子、シュミットからベンジャミン、そしてアステリアからはツヴァイが名乗って会議はスタートしていく。
「では私が話しを進めていきます」
ジェイラさんがメガネをクイッと上げて仕切り始めた。メガネはこの時の為にもってきたのかな?。
「今回集まっていただいたのは平和を実現させることでもありますがこのアステリアを国にすることも目的の一つになります」
そうなのだ。まだ正式に国になっていたわけではないのだ。今回で初めて国として認可される。
「それにつきまして。私達アドスバーンからは二つの村を献上いたします」
アルス王子とベンジャミンは驚愕している。こういう場合物の献上は聞いた事あるが村を分け与えるなんて聞いた事がなかったのだ。そしてジェイラは話し続ける。
「つきましては。ジーニ様がよい年齢になられた時....」
「ちょっと待ってもらおう...」
ジェイラの言葉を遮りベンジャミンが口を挟んだ。ベンジャミンはとても気弱な性格だが、このままではジーニがとられてしまうと思ったのか、勇気を振り絞った。
「それならば私は兵の貸し付けと村一つの献上だ!」
「ではでは私どもも兵士の貸し付けをプラスして更に技術の教育を申し出ましょう」
ベンジャミンの提案に更に上乗せして返答する。ジェイラとベンジャミンはにらみ合う。その様子を見てアルス王子は疑問を抱える。何故ジーニの事で争っているのかわからないでいるのだった。
「何故、ジーニ坊やの事でこんなに言い合っているのですか?」
「「...」」
ジェイラとベンジャミンはアルス王子を見てすぐに両者で見合った。そして、
「いやいや、何でもないさ」
「そうよ。アルス様はどうするのですか?」
急に話を変える二人に首を傾げたがアルス王子はアルサレムの祝い金を話す。
ベンジャミンとジェイラはジーニの取り合いにアルス王子が参戦することを良しとしていない。なので後々話し合う事を目で語り合った結果であった。
「元々アルサレムの領地であったアステリアには鉱山があります。なのでその鉱山の全権利。そしてツインディアの献上ですね」
アルス王子の提案した内容は元々持っている物であった。だがツヴァイお父様は納得している。
ただでさえ国から離脱するのだ。一文無しになってもしょうがないといった様子である。
「勝ったな...」「ええ」
「ははは」
「??」
アドスバーンとジェイラ、そしてベンジャミンは笑みを浮かべ更にガッツポーズをする。その意図に気付かないアルス王子は首を傾げている。
「それではこれから国境を決めていきましょう」
ジェイラが大きな地図を広げる。そこにはルインズガル大陸が記されている。
「こんな精巧な地図を持っているのか!」
「これでは勝てないわけだ」
ベンジャミンとアルス王子は頭を垂れた。アドスバーンは国力を示した。
情報を制してこそ初めて勝利が見えるのだ。地図は戦場を変えると言われている。特にこのような剣と魔法の世界では。ベンジャミンとアルス王子はうなだれながらも国境の話を聞いていく。
「では皆さまよろしいですか?」
「「ああ」」
ベンジャミンとアルス王子は頷く。
この後すぐに国境を決める舌戦が繰り広げられる。アステリアの領地はアドスバーンとシュミットの村を合わせると当初の3倍近くの範囲になってしまった。
「ではしばらくの間、私達アドスバーンの献上した村とシュミットの献上した村の警護はそれぞれの国がまかなうという事で」
「了解だ」
会議は終わった。最初のジーニの取り合い以外に異議が上がらなかった為早めに終わってしまった。少し拍子抜けのアルス王子だったがアルサレム王の事もあるので早く終わった事はよかったと胸を撫でおろした。
「じゃあ皆さん、アステリアより皆さんに感謝の宴を用意していますのでどうぞ」
シリカさんが会議の場に入りみんなに促す。そしてこの夜大いに騒ぐのだった。
アステリアは無事、国として認可され世界へと発信される。
それは加護なしの王子のいる国と大いに話題になったらしい。
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