異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)

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第六章 学園都市ブラウディア

第五十四話 ブラウディア北区でお買い物

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「お兄ちゃん!!遊んで~」
「う~ん、可愛いな~ジャンヌ~」
「えへへ~」

 ジャンヌが僕の胸に飛び込んできた。学園は今アリーナの調整の為しばらくお休みなんだってさ。実は僕が訓練するようになったことで強度の問題が出てきたんだってさ。ハイオーガに壊されるくらいだから確かにあぶないよね。その為学園はお休みなのでみんなとも会えない・・・寂しいな~。

「お兄ちゃん?」
「あ、ごめんごめん。じゃ、お買い物行こうか?」
「うん!」
「ジーニ様!私も行っていいですか?」
「最近デシウスとお話ししてないしいいかな?ジャンヌ?」
「う~・・・いいよ~・・」

 デシウスが今にも泣きだしそうに言うもんだから僕はジャンヌに許可を求めたらデシウスの無様な姿を見て仕方ないといった感じで了承してくれた。

 今日はデシウスとジャンヌと一緒に北区の装飾品屋さんへ。





 装飾品屋さんに着くとそこには貴族のご令嬢だと思われる人たちが多くいて綺麗なダイヤのネックレスの前で目を輝かせてる。

「綺麗ね」
「ね~、でもこれよりもこっちの魔石のピアスの方が綺麗ね」
「あ~ピアスよね。でも加護なしだと思われると面倒なのよね」
「え?でも教会はなくなるって噂よ。それに家に飾るだけでもいいしね」

 もうダインズ教会がなくなるって噂になってるんだね。これはナナ達のおかげかな、噂を流してもらってるからね。少しずつ加護なしの差別を無くしていこうと思って加護なしは神に捨てられた者じゃないって言いまわってもらってるんだ。それも少しずつみんなを変えていっているのかピアスへの売り上げに繋がっているみたい。ウィーリーさんの笑顔が目に浮かぶ。

「ジーニ様これ買ってください!筋力アップの指輪です!」
「デシウスはもっと乙女力を上げないとダメだよ」
「ですが私はジーニ様の騎士ですもん。ステータスアップのアイテムは重要です」

 デシウスが自信満々に重要性を話す。僕とジャンヌは呆れ顔で見ているとデシウスがたじろいだ。

「お二人共酷い、私は一番にジーニ様を想っているだけですよ」
「ありがたいけど、デシウスも自分をもっと大事にしてね。勝てない相手が現れたらすぐに逃げてよ」
「ジーニ様~!」

 僕の言葉を聞いてデシウスが我慢できずに僕を抱きしめた。でも大事な事だよ。勝てなかったら僕を呼ぶか逃げてほしいんだ。

「お兄ちゃんはみんなに傷ついてほしくないんだよ。だからみんなにこのピアスをあげたんでしょ?」

 ジャンヌはそう言って耳を突き出した。

 耳には綺麗な1カラットのダイヤのピアスが輝いていた。ジーニの近しい友人はみんなしているそのピアスには絶対防御の魔法が付与されている。

 [絶対防御] 回数制限ありの絶対防御である。10回までなら攻撃を防御してくれる。

「防御だけじゃ心もとないけど時間稼いでくれればそれでいいからね」
 
 他愛のない話をしていると令嬢の団体に囲まれた。

「ま~綺麗で大きなダイヤ」
「それをどこで?」
「あなたは確かジーニ様?」

 結構僕は有名人になっちゃったみたい。貴族の方々にも知られてるなんて何だか嬉しいな。

「それじゃジーニアス商会の・・」
「凄いわ~。こんな子供がほんとうに」
「でも本当に綺麗なダイヤ」

 曇り一つないダイヤはとても綺麗でまるで太陽の光を浴びる月のようだよ。

 僕たちはご令嬢方から解放されるまで拘束されちゃいました。

 やっと解放されてお昼をテラスのあるカフェで食べています。

「本当にブラウディアのカフェのパンは美味しいね~」
「ですね。白パンを普通の人達も食べれるのはこの街くらいですよ」
「普通にアステリアは食べれるけどね」

 ブラウディアはこの世界でも時代の先端をいっているようで何をとっても最新技術です。といっても魔法があるので医療は魔法だより、風邪にヒールを使ったりと外科手術何て言うのは発想すらされていない模様。仕方ないよね。人体を切るなんて発想は浮かばないよ。

 食べ物はパン文化がとても強い、何といっても最強の白米がない世界だからね。そりゃパンが天下を取っちゃうよね。その覇権を僕の稲ちゃんがとるわけですよ。ふっふっふ。

 稲ちゃんは今絶賛増殖中です。ジャンヌがアステリアに帰った時に植えてもらってアルス様にも持たせたのでそっちも大丈夫、もちろんベンジャミンにも渡した。ふっふっふこれで我が白米文化は安泰。

 少しすればルインズガルではパンと白米の二大巨塔になって更にグリンベイルンへと渡って世界に広まっていくでしょう。楽しみだな~。

「ジーニ様、あ~~ん」
「あ、ずるい!私がやろうと思ったのに」
「ジャンヌ様はまだ小さいからできないですよ。ですから私が・・・あ~ん」
「ぶう!、変身すれば出来るのに~、お外出る前に変身しとくんだった」

 ジャンヌはデシウスの言葉に頬を膨らませて怒っている。確かにジャンヌの背では僕に届かない。

「恥ずかしいよ」
「大丈夫。私は恥ずかしくありません」

 僕が恥ずかしいんだって・・・でも最近デシウスには裏で頑張ってもらってるからな~。

「あ~ん・・モグモグ」
「美味しいですか?」
「美味しい~、このパンケーキもハワイ並だね」
「ハワイ?よくわかりませんけど美味しくてよかった~」

 思わず現代のパンケーキと比べちゃったけど遜色ないほど美味しいよ。

「お兄ちゃんハワイに行った事あるの?」
「え?ないけど。ハワイに出店してるお店で食べたことあるよ」
「あ~、あの有名な」
「何ですか二人して、私の知らない話しないでくださいよ~」

 僕はジャンヌと楽しく前世の話をしていたんだけどデシウスがすねちゃった。デシウスの頭を撫でてあげると目をハートにして飛びついてきたから大丈夫かな。

 僕らはこのあともウィンドーショッピングをして屋台の食べ物を買って屋敷に帰った。お土産をいっぱい持って帰るとナナ達が一番喜んでた。よっぽどローズさんのしごきがきついんだろうね。

 今日からキュウとジュウも参加するようになってヒィヒィ言ってた。ダラクの件では不甲斐ない二人だったからしごかれて当然だよね。

 走ってるときのキュウさんの尻尾を追いかけて抱きついちゃったのはいい思い出です。その後シリカさんに寝かされちゃったけどね。

  
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