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第一章 異世界
第二十七話 鹿と熊
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オッズ達を追いかけて走る。ルキアはお姫様抱っこで運んでいると笑顔で喜んでいた。俺とルキアがオッズ達に追いつくとオッズ達は野営の準備をしていた。テントを張って焚火をつけている。
「遅かったですね」
「はは、ちょっとな」
トライホーンを治してあげたなんて言ったら怒られそうだからな。黙っていよう。
「・・・タツミさん、トライホーンのケガを治したんですか?」
「え?なんで」
何故かオッズは呆れながらトライホーンを治した事を言い当ててきた。何故かアイサ達も呆れ顔でため息をついている。
「だって、後ろについてきてますよ・・」
「ええ!」
俺とルキアが背後を見るとトライホーン達が俯き加減で立っていた。なんで君たち来ているの?
「ルキアちゃんもそうですけど、タツミさんは魔物に好かれるんですかね?」
「タツミさん優しいから~」
アイサとポロロちゃんが顔を見合って話している。優しくしたつもりはないんだが。
「タツミさん、どうするんですか?」
「いや、まだ、仲間になりたいというわけでは?」
「クルルルル」
近づいてきたからといって仲間になるというわけではないと思っていたんだが、トライホーンが鹿特有のウルウルした目で見つめてくる。それに泣き声もとても可愛らしい、明らかに仲間にしてほしそうだ。
それにさっきから三眼熊とルキアが意気投合してルキアが三眼熊にまたがって遊んでいる。もう親睦を深めている、子供って仲良くなるの早いよな~。従魔にできるのならしてあげてもいいかな。
「ルキアも二人といたいか?」
「あい!」
三眼熊にまたがって大きく手を上げたルキア。何とも可愛らしいな。
「二人も俺でいいのか?」
「ガウ!」「キャルル」
トライホーンも三眼熊も頷きながら俺の言葉に応えた。
「タツミさんって従魔使いの素質があるんだね」
「そうみたいだな」
オッズとアイサがそう言って飯の準備に戻っていった。俺が作るから待っていてくれよ。
「じゃあ、二人の名前を考えようか」
「あい!」
ルキアは俺が決めたけど今回はルキアに考えてもらおうかな。
「二人の魔物としての名前はトライホーンと三眼熊だぞ」
「あい!う~ん」
三眼熊にまたがっていたルキアだったが、名前を考えるために熊から降りて首を傾げながらチョコチョコと歩き始めた。時折、顎に手を当てる仕草がなんとも可愛らしい。
「サンちゃんと~、トラちゃん!」
ルキアは二人を指さして話した。ルキアのネームセンスはなかなかのようだな。まあ二人は嬉しそうにしているからいいんだけどさ。
「二人もそれでいいか?」
「ガウガウ!」「キョ~ン」
嬉しそうに二人は鳴いている。
「じゃあ、三眼熊のサンとトライホーンのトラだな。これからよろしくな」
「ガウガウ~」「キュルルルル~」
二人の雄たけびは夜の森に響いていった。名づけが終わると二人を覆うように光の膜が現れて、しばらくすると光が二人の中へ入っていって光は収まっていった。
「名づけが終わったんだったら早くしてください!」
「タツミさんの料理が食べたい~」
「タツミさんって料理うまいですもんね」
光が収まったのが見えたのかテントで待っていた三人が叫んでいた。全く、まだまだ子供でどうしようもない三人だな。しかし、三人に料理を作らせるわけにもいかん。ポロロちゃんとオッズは人並みにできるが、アイサは全然みたいだからな。俺が作るとただの塩焼きでもまるで焼肉のたれをつけたかのような肉になるしな。スキルってすげえ。
「よーし、みんなで飯にしよ~」
「ごはんごはん!」
「ガウガウ~」「キャンキャン!」
俺は調理をするために料理人の服に着替えて焚火の方へ振り返った。三人も意気揚々と俺の後をついてくる。
「あれ?なんだか目が重い・・・」
急に眼が開けられなくなって、俺は目を瞑ってしまう。遠くで俺を呼ぶ声が聞こえたけどそれに応えられなかった。ただただ眠い、そういった感情が俺の目を閉じさせた。
「遅かったですね」
「はは、ちょっとな」
トライホーンを治してあげたなんて言ったら怒られそうだからな。黙っていよう。
「・・・タツミさん、トライホーンのケガを治したんですか?」
「え?なんで」
何故かオッズは呆れながらトライホーンを治した事を言い当ててきた。何故かアイサ達も呆れ顔でため息をついている。
「だって、後ろについてきてますよ・・」
「ええ!」
俺とルキアが背後を見るとトライホーン達が俯き加減で立っていた。なんで君たち来ているの?
「ルキアちゃんもそうですけど、タツミさんは魔物に好かれるんですかね?」
「タツミさん優しいから~」
アイサとポロロちゃんが顔を見合って話している。優しくしたつもりはないんだが。
「タツミさん、どうするんですか?」
「いや、まだ、仲間になりたいというわけでは?」
「クルルルル」
近づいてきたからといって仲間になるというわけではないと思っていたんだが、トライホーンが鹿特有のウルウルした目で見つめてくる。それに泣き声もとても可愛らしい、明らかに仲間にしてほしそうだ。
それにさっきから三眼熊とルキアが意気投合してルキアが三眼熊にまたがって遊んでいる。もう親睦を深めている、子供って仲良くなるの早いよな~。従魔にできるのならしてあげてもいいかな。
「ルキアも二人といたいか?」
「あい!」
三眼熊にまたがって大きく手を上げたルキア。何とも可愛らしいな。
「二人も俺でいいのか?」
「ガウ!」「キャルル」
トライホーンも三眼熊も頷きながら俺の言葉に応えた。
「タツミさんって従魔使いの素質があるんだね」
「そうみたいだな」
オッズとアイサがそう言って飯の準備に戻っていった。俺が作るから待っていてくれよ。
「じゃあ、二人の名前を考えようか」
「あい!」
ルキアは俺が決めたけど今回はルキアに考えてもらおうかな。
「二人の魔物としての名前はトライホーンと三眼熊だぞ」
「あい!う~ん」
三眼熊にまたがっていたルキアだったが、名前を考えるために熊から降りて首を傾げながらチョコチョコと歩き始めた。時折、顎に手を当てる仕草がなんとも可愛らしい。
「サンちゃんと~、トラちゃん!」
ルキアは二人を指さして話した。ルキアのネームセンスはなかなかのようだな。まあ二人は嬉しそうにしているからいいんだけどさ。
「二人もそれでいいか?」
「ガウガウ!」「キョ~ン」
嬉しそうに二人は鳴いている。
「じゃあ、三眼熊のサンとトライホーンのトラだな。これからよろしくな」
「ガウガウ~」「キュルルルル~」
二人の雄たけびは夜の森に響いていった。名づけが終わると二人を覆うように光の膜が現れて、しばらくすると光が二人の中へ入っていって光は収まっていった。
「名づけが終わったんだったら早くしてください!」
「タツミさんの料理が食べたい~」
「タツミさんって料理うまいですもんね」
光が収まったのが見えたのかテントで待っていた三人が叫んでいた。全く、まだまだ子供でどうしようもない三人だな。しかし、三人に料理を作らせるわけにもいかん。ポロロちゃんとオッズは人並みにできるが、アイサは全然みたいだからな。俺が作るとただの塩焼きでもまるで焼肉のたれをつけたかのような肉になるしな。スキルってすげえ。
「よーし、みんなで飯にしよ~」
「ごはんごはん!」
「ガウガウ~」「キャンキャン!」
俺は調理をするために料理人の服に着替えて焚火の方へ振り返った。三人も意気揚々と俺の後をついてくる。
「あれ?なんだか目が重い・・・」
急に眼が開けられなくなって、俺は目を瞑ってしまう。遠くで俺を呼ぶ声が聞こえたけどそれに応えられなかった。ただただ眠い、そういった感情が俺の目を閉じさせた。
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