転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います

カムイイムカ(神威異夢華)

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第3章 ルインズ

第9話 罠

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「カール。体を起こしてくれる?」

「はい! リステア様」

 自分では起き上がれない様子のリステアさん。カールさんに起こしてもらうとニッコリと微笑んで見つめてきた。

「ありがとうございます。えっと」

「俺の名前はタツミです」

「タツミさんありがとうございます。とても変わった力をお持ちのようですね」

 リステアさんはそういって微笑んだ。凄い優しい人っていうのが伝わってくる。

「あなたはどこから来たのですか? なんだか変わった人」

「え? ああ、俺はオラストロのある大陸から来たんですよ」

「ああ、だから潮の香りがするのね。懐かしいわ。私は海で生まれたの。また海をみたいわね」

 ふふふと笑うリステアさん。元気になってくれたみたいでなんだか嬉しいな。

「お父さん、まだ~?」

「おおルキア。上がってきたのか」

 遅いもんだからルキアが心配して上がってきた。
 ルキアを抱き上げて頭を撫でてやる。嬉しそうに目を細めるルキアをリステアさんは興味津々。

「あら、あらあらあら。可愛いキャットマンね。タツミさんは従魔使いなの?」

「いえ、違うんですけどね」

 別に従魔使いの服を手に入れたわけでもないんだけど、ルキアはなついてくれたんだよな。
 
「そうなの? 従魔使いじゃないのにそんなに懐いて凶暴じゃないのね」

「最初は噛みつかれましたよ。だけど、少ししたら落ち着いてくれて名前をあげたら光輝いて懐いてくれたんです」

「光輝く? 初めて聞きました」

「そうですか?」

 普通の従魔使いの人はそんなことにならないのかな? 
 
「神の落とし子がそのようなことが出来たと聞いたことがありますが。……まさかあなた様が」

「いやいや、そんな大それた人物じゃないですよ」

 リステアさんが考えを巡らせて変なことを言って来た。神の落とし子ってそんなのキリストとかそのレベルでしょ。ただの服好きの両親が神なんておかしな話だ。

「タツミ兄さん。父さんが!?」

 全否定しているとアスベルが凄い勢いで階段を登ってきて声をあげた。シルバさんがどうしたんだ?

 すぐに階段を下るとうなり声が聞こえて壁を爪でひっかく音が聞こえた。

「父さんが急に苦しみだして凶暴になったんです」

「そうか……。リステアさんがよくなってすぐか、タイミングが良すぎるな」

 見られていると思ったほうが良さそうだ。

 傷つけずに制圧したいな。となると階段は戦いにくい。一度上にあがろう。
 リステアさんの部屋の前の部屋で迎え撃つ。オラストロ騎士の服に着替えてフルプレートで身構える。全身鎧はこういう時安心できるな。

「グルルルル」

「父さん!」

「大丈夫だ。すぐに元に戻る」

 アスベルが前に出ようとしたので盾で制す。アスベルは闘い自体はしたことがないみたいなので見ていてもらおう。ルキアにはノームの服を着ておいてもらおう。いざという時はみんなをにがす。塔から飛び出して地面に着地では無事に済みそうにないから地面を階段状にしてもらって降りてもらう。リステアさんはアスベルに肩を貸してもらえば大丈夫だろう。
 と、そんな撤退の考えを巡らせているとシルバさんが扉を壊して入ってきた。目が赤く光っていて成体のキャットマンのように魔物そのものだ。

「リステアさん大丈夫そうですか?」

「はい、何とか……」

 カールさんとアスベルに肩を貸してもらってやっと歩けてるリステアさん。
 タイミングからしてリステアさんが目的だと思われるシルバさんを操る誰か、そいつの思い通りになるのはしゃくなのでリステアさんを守らないとな。

「ガア!」

「おっと! 行かせるわけにはいかない」

 リステアさんが見えると急に早く動き出したシルバさん。やっぱり、目的はリステアさんのようだな。
 盾で防ぎつつ、壁へと押し返す。シルバさんはそれほど強くないみたいだ。このまま、抑えておくか。

「アスベル! このまま行けそうだ。螺旋階段から降りて」

「わかりました。リステアさん。ゆっくり」

「はい……」

 普通に抑えることが出来たのでノームの着ぐるみは無駄になりそうだな。

「あ、そうだ」

 ノームの力なら石を柔らかくするとか石で牢を作るとかできるんじゃないかな?

「ルキア、シルバさんの動きを止めることできないか?」

「うん! やってみる!」

 ルキアに提案するとシルバさんに近づいて両手を壁に埋め込んでいった。続いて足も石造りの床に埋めていく。
 両手両足を埋められてジタバタするシルバさん。流石にこれじゃ動けないだろうな。

「首輪をどうにかしないとダメっぽいな」

 首輪の仕組みはわからない。こういう時はウンディーネを呼んで聞いてみるか。
 ということで精霊使いにチェンジ。
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