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第3章 ルインズ
第10話 本物の王子?
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「隷属の首輪を破壊すればよろしいのですね?」
シルバさんから距離をとって精霊使いの服に着替えた。
早速、ウンディーネを呼び出すと隷属の首輪を破壊できるみたいなので頷いてこたえる。
ウンディーネの指に空気中の水が集まっていく。親指の先ほどの大きさになった水が、瞬きするほどの一瞬でシルバさんへと飛んでいき、首を一回転したと思ったら首輪を破壊していた。
首には何一つ傷がなく、首輪だけがなくなっている。精霊っていうのはやはりすごいんだと、改めて思った。
「マスター、これでよろしいでしょうか?」
「あ、ああ。ありがとう」
「ではまた、いつでもお呼びください」
ウンディーネは微笑んで消えていった。
シルバさんに近づいて抱き上げる。とりあえず、みんなのところに行こう。
「なぜ幽閉されていたリステアが塔から出ている!」
首輪を破壊するとシルバさんは気を失ってしまった。仕方なくシルバさんを抱えて、階段を下っているとそんな声が聞こえてきた。
オラストロの王子の服に着替えなおしておこう。王子なら何とかなるだろう。
「ですから、リステア様は毒を盛られて!」
「生きているではないか! そんな世迷言を」
下り終わるとそこには、カールさんとルインズの兵士っぽい人が口論しているのが見えた。
シルバさんを下ろすと気が付いたアスベルが近寄って心配そうにシルバさんを見つめた。
「大丈夫、気を失っているだけだ」
「はい、ありがとうタツミ兄さん」
若干涙目のアスベル。何とか無事に助けることが出来たな。
「あれは! ……。なぜウルフマンの首輪が!」
ルインズの兵士っぽい奴が狼狽えながらシルバさんを指さした。首輪がないことに驚いている様子だ。
ということはあいつがアルフレドを連れ去った一味か?
「何をしているの! リステアお母様! 大丈夫ですか?」
「ああ、アルフレイティア。お帰りなさい」
「探していたんですよ。幽閉って言っていたけど、こんな近くにいたんだね」
雪が積もる庭に白いドレスを着た女性がリステアさんを心配そうに近寄り肩に手をおいた。リステアさんも嬉しそうに表情を緩ませていて、安心しきっているように見える。
綺麗な女性だけど、これまたどこかで会ったことあるような人だな。
「姫様! そのものは犯罪者です! 仲良くお話など!」
「あっ! ちょっと……。ええ!? タツミさん!?」
ルインズの兵士がそういって女性をリステアさんから引きはがした。
引きはがす過程で俺と目が合ったお姫様。驚いている様子だ。
「姫様! そちらはオラストロの王子様ですよ。襟にオラストロの証が」
「ええ!? タツミさんが王子!? ってことは僕とタツミさんが結婚するの!?」
兵士の言葉に目をチカチカさせるお姫様。
「アルフレドお兄ちゃん?」
「アルフレド!?」
ルキアがスンスンと鼻を鳴らして何かに気が付いたみたいで声をあげた。
アルフレドと同じ匂いがするみたいで名前をあげるとお姫様がうんうんと頷いているのが見える。
「そうだよ! 僕はアルフレド。タツミさん! 王子っていうのはどういうこと?」
「ははは、まあ、成り行きでね」
王子という立場を利用しているので兵士も普通に話すのを許している状況。
アルフレドの無事を確認出来てよかった。しかし、なんで女の子? それも最強に可愛いじゃないか。
「お姫様ってことでいいのかな?」
「あ、はい。実はルインズのお姫様で~。色々と嫌になって理由つけて外に言っていたんです……」
まあ、お姫様って色々と苦労があっただろうからな~。
「でも、まさかタツミさんが王子なんて……なんだか嬉しいです」
もじもじとアルフレドが手遊びして言って来た。これは偽物というのを言うべきかな。
「まて! その王子は偽物だ!」
言おうか言うまいか考えていると本物の王子がやってきた。隊長服の場合は、隊長自身も自分の想像している隊長を俺に見ている。なので効くみたい、王子は自分以外の王子を知らないみたいだから効果がないのかもしれないな。
「オラストロの王子が二人……」
ルインズの兵士は困惑している様子だ。その間に近づいてきた王子が剣を抜いて俺を切りつけてきた。
王子の服には細い剣が付属されているのでそれで防ぐと憎しみのこもった表情を俺に向けてくる。
「よもや無事に帰れると思うなよ」
防がれたことでバックステップを踏む王子。
この王子、かなり弱いぞ。細い剣というのもあるが、全然力を入れなくて防げた。
「王子! 兵士を集めてきました!」
「おい!? 王子が二人いるぞ!?」
オラストロの兵士が集まってきた。予め集めるように命令していたんだろうな。王子のやつ、得意げにニヤニヤとこちらを見てきているよ。
「おい、どうすれば?」
「どっちが本物なんだ?」
うろたえる兵士達。その姿にイライラし始めた王子が近くにいた兵士を切りつけた。
「王子! 何を!」
「本物も見抜ける馬鹿はいらん!」
「王子! おやめください」
一人を切りつけてかばうように間に入った兵士も切りつけようとする馬鹿王子。死んではいないが大量に出血している。すぐに治さないと死ぬな。
仕方ない治してやるか。なせか王子の服でも回復魔法の【ヒール】が使える。さらに上の【エリアヒール】間で使えるよ。オラストロの歴代の王子がそういう力を持っていたのかもしれないな。
「治してやる動くな」
「……。凄い! 一瞬で治っていく」
治してやると周りの兵士達も驚いて声をあげた。
「隙だらけだ! 死ね!」
「タツミさん! 危ない!」
キンッ!
治している様子を隙と見た王子が剣を振り上げて切りつけてきた。
間にはいったアルフレドが短剣で防いでくれた。
「……。こいつは偽物だ! 王子と姫様を助けろ!」
「何をする!? 私が本物だぞ!? 離せ! 離せ~!」
その様子を見ていた兵士達が大きな声をあげて本物の王子を拘束していく。
本物の王子は罵詈雑言を喚き散らし退場していった。
シルバさんから距離をとって精霊使いの服に着替えた。
早速、ウンディーネを呼び出すと隷属の首輪を破壊できるみたいなので頷いてこたえる。
ウンディーネの指に空気中の水が集まっていく。親指の先ほどの大きさになった水が、瞬きするほどの一瞬でシルバさんへと飛んでいき、首を一回転したと思ったら首輪を破壊していた。
首には何一つ傷がなく、首輪だけがなくなっている。精霊っていうのはやはりすごいんだと、改めて思った。
「マスター、これでよろしいでしょうか?」
「あ、ああ。ありがとう」
「ではまた、いつでもお呼びください」
ウンディーネは微笑んで消えていった。
シルバさんに近づいて抱き上げる。とりあえず、みんなのところに行こう。
「なぜ幽閉されていたリステアが塔から出ている!」
首輪を破壊するとシルバさんは気を失ってしまった。仕方なくシルバさんを抱えて、階段を下っているとそんな声が聞こえてきた。
オラストロの王子の服に着替えなおしておこう。王子なら何とかなるだろう。
「ですから、リステア様は毒を盛られて!」
「生きているではないか! そんな世迷言を」
下り終わるとそこには、カールさんとルインズの兵士っぽい人が口論しているのが見えた。
シルバさんを下ろすと気が付いたアスベルが近寄って心配そうにシルバさんを見つめた。
「大丈夫、気を失っているだけだ」
「はい、ありがとうタツミ兄さん」
若干涙目のアスベル。何とか無事に助けることが出来たな。
「あれは! ……。なぜウルフマンの首輪が!」
ルインズの兵士っぽい奴が狼狽えながらシルバさんを指さした。首輪がないことに驚いている様子だ。
ということはあいつがアルフレドを連れ去った一味か?
「何をしているの! リステアお母様! 大丈夫ですか?」
「ああ、アルフレイティア。お帰りなさい」
「探していたんですよ。幽閉って言っていたけど、こんな近くにいたんだね」
雪が積もる庭に白いドレスを着た女性がリステアさんを心配そうに近寄り肩に手をおいた。リステアさんも嬉しそうに表情を緩ませていて、安心しきっているように見える。
綺麗な女性だけど、これまたどこかで会ったことあるような人だな。
「姫様! そのものは犯罪者です! 仲良くお話など!」
「あっ! ちょっと……。ええ!? タツミさん!?」
ルインズの兵士がそういって女性をリステアさんから引きはがした。
引きはがす過程で俺と目が合ったお姫様。驚いている様子だ。
「姫様! そちらはオラストロの王子様ですよ。襟にオラストロの証が」
「ええ!? タツミさんが王子!? ってことは僕とタツミさんが結婚するの!?」
兵士の言葉に目をチカチカさせるお姫様。
「アルフレドお兄ちゃん?」
「アルフレド!?」
ルキアがスンスンと鼻を鳴らして何かに気が付いたみたいで声をあげた。
アルフレドと同じ匂いがするみたいで名前をあげるとお姫様がうんうんと頷いているのが見える。
「そうだよ! 僕はアルフレド。タツミさん! 王子っていうのはどういうこと?」
「ははは、まあ、成り行きでね」
王子という立場を利用しているので兵士も普通に話すのを許している状況。
アルフレドの無事を確認出来てよかった。しかし、なんで女の子? それも最強に可愛いじゃないか。
「お姫様ってことでいいのかな?」
「あ、はい。実はルインズのお姫様で~。色々と嫌になって理由つけて外に言っていたんです……」
まあ、お姫様って色々と苦労があっただろうからな~。
「でも、まさかタツミさんが王子なんて……なんだか嬉しいです」
もじもじとアルフレドが手遊びして言って来た。これは偽物というのを言うべきかな。
「まて! その王子は偽物だ!」
言おうか言うまいか考えていると本物の王子がやってきた。隊長服の場合は、隊長自身も自分の想像している隊長を俺に見ている。なので効くみたい、王子は自分以外の王子を知らないみたいだから効果がないのかもしれないな。
「オラストロの王子が二人……」
ルインズの兵士は困惑している様子だ。その間に近づいてきた王子が剣を抜いて俺を切りつけてきた。
王子の服には細い剣が付属されているのでそれで防ぐと憎しみのこもった表情を俺に向けてくる。
「よもや無事に帰れると思うなよ」
防がれたことでバックステップを踏む王子。
この王子、かなり弱いぞ。細い剣というのもあるが、全然力を入れなくて防げた。
「王子! 兵士を集めてきました!」
「おい!? 王子が二人いるぞ!?」
オラストロの兵士が集まってきた。予め集めるように命令していたんだろうな。王子のやつ、得意げにニヤニヤとこちらを見てきているよ。
「おい、どうすれば?」
「どっちが本物なんだ?」
うろたえる兵士達。その姿にイライラし始めた王子が近くにいた兵士を切りつけた。
「王子! 何を!」
「本物も見抜ける馬鹿はいらん!」
「王子! おやめください」
一人を切りつけてかばうように間に入った兵士も切りつけようとする馬鹿王子。死んではいないが大量に出血している。すぐに治さないと死ぬな。
仕方ない治してやるか。なせか王子の服でも回復魔法の【ヒール】が使える。さらに上の【エリアヒール】間で使えるよ。オラストロの歴代の王子がそういう力を持っていたのかもしれないな。
「治してやる動くな」
「……。凄い! 一瞬で治っていく」
治してやると周りの兵士達も驚いて声をあげた。
「隙だらけだ! 死ね!」
「タツミさん! 危ない!」
キンッ!
治している様子を隙と見た王子が剣を振り上げて切りつけてきた。
間にはいったアルフレドが短剣で防いでくれた。
「……。こいつは偽物だ! 王子と姫様を助けろ!」
「何をする!? 私が本物だぞ!? 離せ! 離せ~!」
その様子を見ていた兵士達が大きな声をあげて本物の王子を拘束していく。
本物の王子は罵詈雑言を喚き散らし退場していった。
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