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第一章 異世界旅行
第19話 帰還
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「まさか人質がいたなんて。無事でよかったですね」
ミスリルと戦利品を取っていたリリスさんと合流。ルッソ君とミラちゃんのことを話すと二人へと声をかける。
「エイベルグで冒険者ギルド受付をしてるリリスです。よろしくね」
リリスさんが二人に握手を求めて声をかける。二人は恥ずかしそうに手を服で拭って握手に答えた。
「よろしくお願いします。俺はルッソです。前衛の訓練をしています」
「私はミラです。弓が使えるので後衛かな?」
ルッソ君が自己紹介を始めるとミラも続いて話す。その様子を見てリリスさんはクスクスと笑う。
「大丈夫よ二人とも。別に試験じゃないんだから」
「あ、そ、そうですよね。ギルドの人だと思ったら緊張しちゃって」
リリスさんの声にルッソ君が顔を赤くして話す。ミラちゃんも恥ずかしそうにしていますね。
「冒険者になるならだれでもなれるから安心して。自分が前衛か後衛を考えるのはCランクの冒険者になってからね。冒険者ギルドとしては6パーティーでの依頼をお願いすることがあると思うから」
リリスさんはそう言って二人の頭を撫でる。二人とも嬉しそうにそれを受け入れていますね。
「綺麗だな~」
リリスさんに頭を撫でられて顔を赤く染めるルッソ君が声をもらす。するとミラちゃんが頬を膨らませています。これはそういうことなのでしょうか?
「……そうね! 綺麗ね! 私なんかより」
「ん? ミラどうしたんだよ?」
「何が?」
「怒ってるだろ?」
二人は言い合いを始めてしまいました。ミラちゃんは嫉妬してしまったようですね。
怒ってる、怒っていないと言い合いになっています。まあ、元気なのはいいことですね。
「もう知らない!」
「はぁ~、なんだよ」
言い合いが終わり喧嘩別れとなってしまいました。ミラちゃんはリリスさんの方へと行ってしまいます。
「ミラの奴なんだよ……。シゲルさん、なんだかわかりますか?」
「いいえ、私にはわかりませんね。ですがこういったことを理解していくことが大人になることです。頑張ってください」
「わかってるってことじゃないですか……」
ルッソ君が聞いてきますが彼の為にも答えません。
差別のこともそうですが自分で考えることが大事です。他人の評価をそのまま受け取るだけでは得られない知恵を育てないといけないんです。
人から得ただけの情報で種族を嫌う。それはもったいないことです。嫌いになるなら嫌いになる理由を得てからでも遅くありませんからね。
「もういいですよ。それよりもシゲルさん達はこれからエイベルグに帰るんですか?」
「そうだよ! ミスリルを取りに来ただけだから!」
ルッソ君の質問にエチルちゃんが元気に答える。
「ミスリル!? ほんとだ! こんな近くにあったんだ。ってことはマナがたまってるんだな。取らないとまたゴブリン達が生まれそうだな」
ミスリルと聞いてあたりを見回すルッソ君。まだまだ壁一面にあるミスリルを見て驚いています。
ミスリルがあると魔物が生まれやすいということでしょうか?
「ミスリルと魔物が関係しているんですか?」
「直接関係はしてないんだけど。ん~、なんていっていいのかな~。っていうか俺も受け売りというか村のおじさん達に教えてもらったんだけど」
私の疑問に答えてくれるルッソ君。伝え聞かされている話ってことですね。
実際に起きているのを見ると正しい話なんでしょうね。
「ミスリルは魔素、魔力を多く含んでる。だから魔法との親和性も高くて高値で取引されるんだ。魔力があるってことは魔物の素材となる魔素が多いってことだから、自然と魔物が増えるらしい」
「なるほどなるほど」
ルッソ君の説明に納得して頷く。それなら取ってしまった方がいいんですね。
「勝手にとってしまっていいんでしょうか?」
「村で取ると国に連絡しないといけないけど、冒険者はこういうのも戦利品として取れるんだ。だから、僕らも冒険者になりたいんだ」
私の言葉を聞いてため息をつくルッソ君。
それなら彼らが冒険者になってから取った方がいいってことですね。国に話したら根こそぎ取られる可能性もありますし。
「それなら冒険者になりにエイベルグに行きましょうか」
「え? 一緒に行っていいんですか?」
ルッソ君達を冒険者にしてミスリルを取れば面倒なことにならずに済むと思って話すと彼は不思議そうに見つめてきた。
「その方が両者にとっていいでしょ?」
「あ、いや、そうじゃなくて……。普通、こんな美味しい話は独り占めしちゃうと言うか」
ああ、なるほど。私達が全部独占すると思っていたんですね。それで申し訳なさそうにしてるんですね。
「先ほどの言いましたけど、ミスリルを少し取りに来ただけだったんですよ。全部取って儲けようなど思っていなかったんです」
正直に話すとルッソ君は唖然としています。何をそんなに驚いているんでしょうか?
「回復魔法の代金を取らなかったり、シゲルさんって凄いですね」
ルッソ君はまじめな顔でそんなことを言ってきます。なんだか気恥ずかしいですね。
この世界では人助けを無料でする人はいないんでしょうかね? お金で自分の道を変える人が多いってことなんでしょうけど。なんだか悲しい世界ですね。
「シゲルさん。エチルちゃん。帰りましょ」
ミラちゃんと話していたリリスさんが話し終わった様子で声をかけてくる。
彼女はミラちゃんと仲良くなったみたいで腕を組んでいますね。女の子たちは仲良くなるのが早いと聞いていましたが本当に早いですね~。
ミスリルと戦利品を取っていたリリスさんと合流。ルッソ君とミラちゃんのことを話すと二人へと声をかける。
「エイベルグで冒険者ギルド受付をしてるリリスです。よろしくね」
リリスさんが二人に握手を求めて声をかける。二人は恥ずかしそうに手を服で拭って握手に答えた。
「よろしくお願いします。俺はルッソです。前衛の訓練をしています」
「私はミラです。弓が使えるので後衛かな?」
ルッソ君が自己紹介を始めるとミラも続いて話す。その様子を見てリリスさんはクスクスと笑う。
「大丈夫よ二人とも。別に試験じゃないんだから」
「あ、そ、そうですよね。ギルドの人だと思ったら緊張しちゃって」
リリスさんの声にルッソ君が顔を赤くして話す。ミラちゃんも恥ずかしそうにしていますね。
「冒険者になるならだれでもなれるから安心して。自分が前衛か後衛を考えるのはCランクの冒険者になってからね。冒険者ギルドとしては6パーティーでの依頼をお願いすることがあると思うから」
リリスさんはそう言って二人の頭を撫でる。二人とも嬉しそうにそれを受け入れていますね。
「綺麗だな~」
リリスさんに頭を撫でられて顔を赤く染めるルッソ君が声をもらす。するとミラちゃんが頬を膨らませています。これはそういうことなのでしょうか?
「……そうね! 綺麗ね! 私なんかより」
「ん? ミラどうしたんだよ?」
「何が?」
「怒ってるだろ?」
二人は言い合いを始めてしまいました。ミラちゃんは嫉妬してしまったようですね。
怒ってる、怒っていないと言い合いになっています。まあ、元気なのはいいことですね。
「もう知らない!」
「はぁ~、なんだよ」
言い合いが終わり喧嘩別れとなってしまいました。ミラちゃんはリリスさんの方へと行ってしまいます。
「ミラの奴なんだよ……。シゲルさん、なんだかわかりますか?」
「いいえ、私にはわかりませんね。ですがこういったことを理解していくことが大人になることです。頑張ってください」
「わかってるってことじゃないですか……」
ルッソ君が聞いてきますが彼の為にも答えません。
差別のこともそうですが自分で考えることが大事です。他人の評価をそのまま受け取るだけでは得られない知恵を育てないといけないんです。
人から得ただけの情報で種族を嫌う。それはもったいないことです。嫌いになるなら嫌いになる理由を得てからでも遅くありませんからね。
「もういいですよ。それよりもシゲルさん達はこれからエイベルグに帰るんですか?」
「そうだよ! ミスリルを取りに来ただけだから!」
ルッソ君の質問にエチルちゃんが元気に答える。
「ミスリル!? ほんとだ! こんな近くにあったんだ。ってことはマナがたまってるんだな。取らないとまたゴブリン達が生まれそうだな」
ミスリルと聞いてあたりを見回すルッソ君。まだまだ壁一面にあるミスリルを見て驚いています。
ミスリルがあると魔物が生まれやすいということでしょうか?
「ミスリルと魔物が関係しているんですか?」
「直接関係はしてないんだけど。ん~、なんていっていいのかな~。っていうか俺も受け売りというか村のおじさん達に教えてもらったんだけど」
私の疑問に答えてくれるルッソ君。伝え聞かされている話ってことですね。
実際に起きているのを見ると正しい話なんでしょうね。
「ミスリルは魔素、魔力を多く含んでる。だから魔法との親和性も高くて高値で取引されるんだ。魔力があるってことは魔物の素材となる魔素が多いってことだから、自然と魔物が増えるらしい」
「なるほどなるほど」
ルッソ君の説明に納得して頷く。それなら取ってしまった方がいいんですね。
「勝手にとってしまっていいんでしょうか?」
「村で取ると国に連絡しないといけないけど、冒険者はこういうのも戦利品として取れるんだ。だから、僕らも冒険者になりたいんだ」
私の言葉を聞いてため息をつくルッソ君。
それなら彼らが冒険者になってから取った方がいいってことですね。国に話したら根こそぎ取られる可能性もありますし。
「それなら冒険者になりにエイベルグに行きましょうか」
「え? 一緒に行っていいんですか?」
ルッソ君達を冒険者にしてミスリルを取れば面倒なことにならずに済むと思って話すと彼は不思議そうに見つめてきた。
「その方が両者にとっていいでしょ?」
「あ、いや、そうじゃなくて……。普通、こんな美味しい話は独り占めしちゃうと言うか」
ああ、なるほど。私達が全部独占すると思っていたんですね。それで申し訳なさそうにしてるんですね。
「先ほどの言いましたけど、ミスリルを少し取りに来ただけだったんですよ。全部取って儲けようなど思っていなかったんです」
正直に話すとルッソ君は唖然としています。何をそんなに驚いているんでしょうか?
「回復魔法の代金を取らなかったり、シゲルさんって凄いですね」
ルッソ君はまじめな顔でそんなことを言ってきます。なんだか気恥ずかしいですね。
この世界では人助けを無料でする人はいないんでしょうかね? お金で自分の道を変える人が多いってことなんでしょうけど。なんだか悲しい世界ですね。
「シゲルさん。エチルちゃん。帰りましょ」
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