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第10話
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「街道に魔物あんまり現れないって聞きましたけど、出ましたね」
二人で街道を歩きながら話す。
やっぱりエルザさんもそう聞いてるみたいだね。
っていうかまさか?
「エルザさんって外に出たことない?」
「あっ……呪いを受けてから冒険者として活動できなくて……。みんな呪いを怖がっていたから」
俯くエルザさん。
初めてあった時のことを思い出すと確かにパーティーを組むのは難しいのかな。ラリーみたいなやつももっといるのかもしれないしね。
呪いのせいで冒険者として働けなくなってしまったのか。
「しばらくは稼いでいたお金を使って暮らしていましたがなくなる恐れがあったのでグラーフさんやバラッソさんに相談して受付になれたんです」
「……僕についてきて大丈夫なの?」
「はい。それはグラーフさん達も了承してくれました。ダークエルフは恩を大切にする種族です。返さない限り故郷にも帰れないので」
「厳しいね」
ダークエルフやエルフさん達って結構重い決まりごとがあるんだよね。元の世界もそうだったっけかな。
仇討ちをするまで帰れないとか、人から物をもらってはいけないとかね。
この世界のエルフはそんなことないみたいだけど、人と違って結構極端な決まりごとが多い気がするよ。
「アクアス様。迷惑でしょうか?」
「え?」
「その……私がお傍にいるのは」
ん~。綺麗な人が傍にいるのは嬉しいんだけど、これからルミナさんとの新婚生活が待っているからな~。貴族はメイドとか執事を雇うけど、別に僕は貴族でも王族でもないからな~。騎士とかもいらないし、本当は二人きりの方がいいのかな。ミラさんもいるから変わらないけど。
でも、二人きりだと今までと変わらない気もする。エルザさんやミラさんがそれで報われるならいてくれてもいいのかな。
「迷惑じゃないけどいいんですか? 自由になったのに」
「はい! これが私の道だったんです。私、エルザはあなた様を守るために生まれてきたんだと思います!」
決意のこもった瞳で僕を見つめる。
エルザさんがそれでいいならいいんだけど、もっと別の道もあると思うんだよな~。綺麗なんだからさ。
魔物と何回か戦って街道を進むと日が沈んできた。
ザックさんに言われたことを思い出して野営の準備に取り掛かる。
「野営の準備はお任せください!」
エルザさんは率先してテントや焚火を準備してくれる。火の魔法で焚火を起こして地の魔法でテントを固定していく。
属性の大半をマスターしているらしいエルザさん。なんで呪いを受けてしまったのか気になるところだけど、聞くのも野暮だよね。相談されたらと心構えを整えておくだけに留めておこう。
焚火でチーズを焼いて温めたパンと一緒に頬張る。マジックバッグを持っているから日持ちしない白いパンでも美味しく食べれる。
まあ、一日の距離だからそうそう腐ることはないと思うけどね。
「マジックバッグはかなり便利ですね」
「でしょ? 作ってもらうの大変だったんだ」
「え? 作ってもらうのに?」
「あっ」
褒めてもらったのが嬉しくて思わず口から言葉が。作ったなんてやっぱりおかしいよね。
まあ、エルザさんなら大丈夫かな。今のうちに色々と伝えておこう。
「実は今から向かう森で僕は育ったんだけど、そこに闇の精霊と光の精霊に協力してつくってもらったんだ」
「せ、精霊に協力?」
エルザさんはすっごい困惑してる。普通のマジックバッグはどうやって手に入れるのかな?
「通常はダンジョンと言われる魔物の巣で手に入れるものを作ったんですか?」
あ~、なるほど、ダンジョンでしか手に入らないのか。通りで高値のはずだ。
作れなかったらどうしても希少価値が発生してしまうもんね。
それじゃ、作れてしまう精霊さんはすぐに大金持ちになりそうだって僕もすでになってるようなものだから同じだな。
「アクアス様は歴史に名を残す方なのですね。そんな方に使えること、神に感謝いたします」
エルザさんは跪いて僕を見上げる。見上げるって言っても僕の身長は低いから中途半端だ。
エルザさんはスタイルもいいし、身長も高いからな~。
12歳の僕にはまだまだチャンスはあるはずだ。身長はこれから高くなるはず! 諦めずに生きていきます。
食事を終えてすぐに眠りにつく。ルミナさん以外と一緒の空間で眠るのは初めてなので緊張したけどエルザさんは仲間だから安心して眠ることが出来た。
野営の場合は見張りを置かないと危ないって言っていたんだけど、僕の場合はいらないんだよね。近づいてきた魔物に反応するように水を配置しているからすぐに気づくことが出来るんだ。
街道沿いだから魔物も少ないってことで大丈夫だったみたい。すぐに朝がやってきた。
軽く朝食を迎えて、ルミナさんのもとへと歩き出す。
しばらく歩くと森が見えてくる。
「帰ってきた! エルザさんあの森だよ!」
「あそこにアクアス様の婚約者が」
「そうだよ! ルミナさ~ん帰ってきました~」
森に駆け出す。早くルミナさんに会いたい。少しの間会えなかっただけでこんな気持ちになっちゃうなんてどれだけルミナさんのことが好きなんだろうか。少し恥ずかしいな。
「ルミナさん! ただいま……あれ? いない」
小屋に入って周りを見渡す。三部屋あるから全部みたんだけど、ルミナさんがいない。
いつものこの時間ならいるはずなんだけどな。
「いないのですか?」
「うん。この時間ならいるはずなんだけど、おかしいな」
「あっ、アクアス様ここに手紙が」
「え?」
エルザさんが一枚の紙を見つけた。
ルミナさんの寝室にあったみたいだ。
「なんて?」
エルザさんに渡された手紙を見る。
覗き込むエルザさんに促されて中身を読んでいく。
「アクアス様、あなた様がこの手紙を読んでいるということはレッドオットで成功なさったということですね。おめでとうございます」
僕の成功を読んで予め置手紙を置くなんて流石ルミナさんだ。
「ルミナという方はとてもすごい方ですね。アクアス様の成功を確信していたなんて」
「そうだよ。ルミナさんは凄いんだ」
「続きは何と?」
エルザさんに褒められて僕は誇らしげに胸を張る。彼女は本当に凄いんだ。
エルザさんに急かされて手紙に視線を移す。
「えっと、私はあなたの帰りを待って一緒に祝いたかった。ですが私は罪人です」
え!? ルミナさん何を、
「罪人である私がアクアス様と幸せになっていいのでしょうか。私はダメだと思います」
「……アクアス様」
俯き加減になった僕を抱きしめてくれるエルザさん。この後の手紙の内容が更に僕の血の気を引かせる。
「アクアス様のお父様。グレイスホーン様に本当のことを告げて罪を償います。お元気でアクアス様」
まさか! そんな……、
ルミナさんはお父様の所へ向かったみたいだ。いつ頃行ったのかもわからない。どうすれば……
「アクアス様! 諦めてはいけません! 今から向かいましょう!」
「エルザさん……そうだね! 三日しか経ってないんだ。もしかしたらまだお父様の屋敷についていないかもしれない!」
エルザさんに言われて我に返る。絶望するにはまだ早い。
ルミナさんのことだ、絶対大丈夫。
二人で街道を歩きながら話す。
やっぱりエルザさんもそう聞いてるみたいだね。
っていうかまさか?
「エルザさんって外に出たことない?」
「あっ……呪いを受けてから冒険者として活動できなくて……。みんな呪いを怖がっていたから」
俯くエルザさん。
初めてあった時のことを思い出すと確かにパーティーを組むのは難しいのかな。ラリーみたいなやつももっといるのかもしれないしね。
呪いのせいで冒険者として働けなくなってしまったのか。
「しばらくは稼いでいたお金を使って暮らしていましたがなくなる恐れがあったのでグラーフさんやバラッソさんに相談して受付になれたんです」
「……僕についてきて大丈夫なの?」
「はい。それはグラーフさん達も了承してくれました。ダークエルフは恩を大切にする種族です。返さない限り故郷にも帰れないので」
「厳しいね」
ダークエルフやエルフさん達って結構重い決まりごとがあるんだよね。元の世界もそうだったっけかな。
仇討ちをするまで帰れないとか、人から物をもらってはいけないとかね。
この世界のエルフはそんなことないみたいだけど、人と違って結構極端な決まりごとが多い気がするよ。
「アクアス様。迷惑でしょうか?」
「え?」
「その……私がお傍にいるのは」
ん~。綺麗な人が傍にいるのは嬉しいんだけど、これからルミナさんとの新婚生活が待っているからな~。貴族はメイドとか執事を雇うけど、別に僕は貴族でも王族でもないからな~。騎士とかもいらないし、本当は二人きりの方がいいのかな。ミラさんもいるから変わらないけど。
でも、二人きりだと今までと変わらない気もする。エルザさんやミラさんがそれで報われるならいてくれてもいいのかな。
「迷惑じゃないけどいいんですか? 自由になったのに」
「はい! これが私の道だったんです。私、エルザはあなた様を守るために生まれてきたんだと思います!」
決意のこもった瞳で僕を見つめる。
エルザさんがそれでいいならいいんだけど、もっと別の道もあると思うんだよな~。綺麗なんだからさ。
魔物と何回か戦って街道を進むと日が沈んできた。
ザックさんに言われたことを思い出して野営の準備に取り掛かる。
「野営の準備はお任せください!」
エルザさんは率先してテントや焚火を準備してくれる。火の魔法で焚火を起こして地の魔法でテントを固定していく。
属性の大半をマスターしているらしいエルザさん。なんで呪いを受けてしまったのか気になるところだけど、聞くのも野暮だよね。相談されたらと心構えを整えておくだけに留めておこう。
焚火でチーズを焼いて温めたパンと一緒に頬張る。マジックバッグを持っているから日持ちしない白いパンでも美味しく食べれる。
まあ、一日の距離だからそうそう腐ることはないと思うけどね。
「マジックバッグはかなり便利ですね」
「でしょ? 作ってもらうの大変だったんだ」
「え? 作ってもらうのに?」
「あっ」
褒めてもらったのが嬉しくて思わず口から言葉が。作ったなんてやっぱりおかしいよね。
まあ、エルザさんなら大丈夫かな。今のうちに色々と伝えておこう。
「実は今から向かう森で僕は育ったんだけど、そこに闇の精霊と光の精霊に協力してつくってもらったんだ」
「せ、精霊に協力?」
エルザさんはすっごい困惑してる。普通のマジックバッグはどうやって手に入れるのかな?
「通常はダンジョンと言われる魔物の巣で手に入れるものを作ったんですか?」
あ~、なるほど、ダンジョンでしか手に入らないのか。通りで高値のはずだ。
作れなかったらどうしても希少価値が発生してしまうもんね。
それじゃ、作れてしまう精霊さんはすぐに大金持ちになりそうだって僕もすでになってるようなものだから同じだな。
「アクアス様は歴史に名を残す方なのですね。そんな方に使えること、神に感謝いたします」
エルザさんは跪いて僕を見上げる。見上げるって言っても僕の身長は低いから中途半端だ。
エルザさんはスタイルもいいし、身長も高いからな~。
12歳の僕にはまだまだチャンスはあるはずだ。身長はこれから高くなるはず! 諦めずに生きていきます。
食事を終えてすぐに眠りにつく。ルミナさん以外と一緒の空間で眠るのは初めてなので緊張したけどエルザさんは仲間だから安心して眠ることが出来た。
野営の場合は見張りを置かないと危ないって言っていたんだけど、僕の場合はいらないんだよね。近づいてきた魔物に反応するように水を配置しているからすぐに気づくことが出来るんだ。
街道沿いだから魔物も少ないってことで大丈夫だったみたい。すぐに朝がやってきた。
軽く朝食を迎えて、ルミナさんのもとへと歩き出す。
しばらく歩くと森が見えてくる。
「帰ってきた! エルザさんあの森だよ!」
「あそこにアクアス様の婚約者が」
「そうだよ! ルミナさ~ん帰ってきました~」
森に駆け出す。早くルミナさんに会いたい。少しの間会えなかっただけでこんな気持ちになっちゃうなんてどれだけルミナさんのことが好きなんだろうか。少し恥ずかしいな。
「ルミナさん! ただいま……あれ? いない」
小屋に入って周りを見渡す。三部屋あるから全部みたんだけど、ルミナさんがいない。
いつものこの時間ならいるはずなんだけどな。
「いないのですか?」
「うん。この時間ならいるはずなんだけど、おかしいな」
「あっ、アクアス様ここに手紙が」
「え?」
エルザさんが一枚の紙を見つけた。
ルミナさんの寝室にあったみたいだ。
「なんて?」
エルザさんに渡された手紙を見る。
覗き込むエルザさんに促されて中身を読んでいく。
「アクアス様、あなた様がこの手紙を読んでいるということはレッドオットで成功なさったということですね。おめでとうございます」
僕の成功を読んで予め置手紙を置くなんて流石ルミナさんだ。
「ルミナという方はとてもすごい方ですね。アクアス様の成功を確信していたなんて」
「そうだよ。ルミナさんは凄いんだ」
「続きは何と?」
エルザさんに褒められて僕は誇らしげに胸を張る。彼女は本当に凄いんだ。
エルザさんに急かされて手紙に視線を移す。
「えっと、私はあなたの帰りを待って一緒に祝いたかった。ですが私は罪人です」
え!? ルミナさん何を、
「罪人である私がアクアス様と幸せになっていいのでしょうか。私はダメだと思います」
「……アクアス様」
俯き加減になった僕を抱きしめてくれるエルザさん。この後の手紙の内容が更に僕の血の気を引かせる。
「アクアス様のお父様。グレイスホーン様に本当のことを告げて罪を償います。お元気でアクアス様」
まさか! そんな……、
ルミナさんはお父様の所へ向かったみたいだ。いつ頃行ったのかもわからない。どうすれば……
「アクアス様! 諦めてはいけません! 今から向かいましょう!」
「エルザさん……そうだね! 三日しか経ってないんだ。もしかしたらまだお父様の屋敷についていないかもしれない!」
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