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第一章 落とされたもの
第17話 ダンジョン
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ゴブリンの群れから四日ほど経過。僕のお店は順調に売り上げを伸ばして、一日に700人程のお客さんが来るようになった。シエルさんもイーマちゃんも仕事を覚えるのが早くて、板についてきてる。余裕も出てきた感じだな。かくいう僕も数字とかシエルさんに教わったから前よりも早く計算できるようになった。
「シエルさ~ん。今日も美しいですね~」
「ありがとうございます。今日もBランクポーションですね」
「覚えてくれたんですね~。ありがと~。今日も頑張るよ~」
シエルさんのファンになったお客さんがポーションを買っていく。自慢話をしていく人も多くて彼女は大人気だ。
それもそのはず、彼女は強くて美しい。仲間にしたい人も何人か来たな~。
「いらっしゃいませ。ってエマさん。今日はどうしたんですか?」
「ふふ、来ちゃった」
エマさんが恥ずかしそうにお店にやってきた。ゴブリンの群れとの戦いは門の前でも繰り広げられていたんだよな。
門の戦いではポーションがなくなるほどの激戦が繰り広げられて司祭様とエマさんが大活躍したらしい。
その疲れもあって、エマさん達は僕のお見舞いも来れなくて残念がってた。
「アートのお世話をしたかったな~」
「まだ言ってるんですか?」
「だって~」
椅子を出すと座って雑談。エマさんは看病できなかったことを後悔してる様子。子供のころは良く病気になって看病してもらったっけ、って今も子供だけど。
「孤児院は大変ですか?」
残念そうにするエマさんにシエルさんが紅茶を差し出して声をかける。
「ううん、全然……と言いたいところだけど、やっぱりアートがいなくなったから大変。子供達は可愛いんだけどね」
エマさんは言い終わると紅茶に口をつける。
「美味しい、この紅茶はいくら?」
紅茶の美味しさに感動するエマさん。硬貨の入った革袋を取り出す。
「エマさんからお金は取れないですよ」
「ダメよアート。こういうことはしっかりしないと」
「ん~、じゃあ大銅貨2枚で」
エマさんは頑な、仕方なく大銅貨と言うと大きなため息をついて銀貨を1枚シエルさんに手渡した。
「アート、嘘はダメよ。あなた嘘をつくとき鼻を掻くのよ。私は騙せないんだからね」
「痛っ。ははは……エマさんには敵わないな~」
エマさんにデコピンをされる僕。おでこを摩りながら照れ笑いをすると頭を撫でられる。
「恩を返そうなんて思わなくていいのよ。あなたはあなたの幸せを目指していいの」
「……はい」
「分かってくれて嬉しいわ」
エマさんの言葉に素直に答えると彼女がホッとした様子で紅茶を飲み干していく。すべて飲み干すと立ち上がった。
「じゃあ、そろそろ行くわね。アートのことよろしくねシエルさん」
「はい!」
「またいつでも来てくださいね」
エマさんを見送って手を振る。彼女は僕らに手を振りかえすと孤児院の方へと歩いていった。
紅茶を気に入ってくれて嬉しいな。
「良かったですね。紅茶」
「うん。昔、「紅茶を普通に飲めたらな~」とか言っていたからね。用意しておいてよかったよ」
エマさんの好きな飲み物だけど、孤児院で働いている時は全然飲めなかった。
大銅貨2枚と言ったのはエマさんが絶対に高く買おうとすると思ったから。本当は大銀貨1枚の紅茶だ。彼女に高い買い物をさせる僕じゃない。
「今日はお客さんが少ないな~」
「そうですね。ポーションが5本くらいしか売れていません」
いつもならお昼過ぎにはEランクのポーションが30本は売れているはず。
「どうしたんでしょうか?」
「ん~、スティナさんが言ってたダンジョンのせいかな?」
僕らをパーティーに誘ったスティナさん。ダンジョンに行くために誘ってくれたんだよな~。
自分で言っておいてなんだけど、ダンジョンだったら増えるはずだよな~。
「アート君~。どうしよ~」
「え? どうしたんですかスティナさん」
噂をすれば影、スティナさんがお店に勢いよく入ってきて僕に抱き着いてきた。慰めるように頭を撫でてあげると話し始める。
「領主の命令で魔法使いのユラとフィアが連れて行かれちゃったの。私ひとりじゃ依頼もできないよ~」
「ええ!? 領主ってグーゼス様でしたっけ?」
そんな横暴が許されるのかな?
「ゴブリンの群れがダンジョンの影響だってなってね。ルルスさん達騎士と魔法を使える人達で攻略しちゃおうってなったんだけど。領主様の私兵じゃ、魔法使いが足りないって話になって、冒険者もかり出されたの」
スティナさんの説明を聞いて思わず納得してしまった。横暴と言うよりも人命優先に考えていていい人っぽいな。
「報酬はもらえるんですか?」
「もちろん! それは依頼だもん。たくさんもらえるよ」
スティナさんが指折り数えて嬉しそうにしている。なら別にいいと思うんだけどな。
「心配して損をしました」
「シエルさん冷たい~」
シエルさんもそう思ったみたいで呟く。スティナさんは泣きそうに彼女に抱き着くけど、相手にされてないな。
「心配ならついていけばよかったじゃないですか? そうすればうるさくないですし」
「ちょっとシエルさん~」
更に追い打ちをかけるシエルさん。スティナさんが僕に馴れ馴れしいから嫉妬しているのかな? それなら嬉しいけれど。
「私スティナさん好き~。毎日来てくれるもん。はい、Eランクポーション。銀貨1枚ね~」
「あら~、イーマちゃんは優しい~」
「えへへ~。アート様~、お買い上げ~」
泣きそうになっているスティナさんにポーションを手渡すイーマちゃん。彼女は商人の才能がありそうだな。嬉しそうに僕に報告してくれるから頭を撫でてあげるとぴょんぴょん嬉しそうに跳ねる。
「じゃあ、お客さんが来ないのはダンジョンに行ってしまっているのかな?」
「うん。領主様が通った後なら安全に攻略できるって言ってついていってる人達もいたから。そのせいじゃないかな?」
推測を話すとスティナさんが話してくれる。
なるほど、おこぼれにあやかろうって感じか。
「でもね、ダンジョンって危険なんだよ」
スティナさんはそう言って椅子に座って語りだす。
「ダンジョンは魔物や宝箱を生むんだけどね。侵入者を分断するために通路を消したり作ったりしてくるんだ。ダンジョンを攻略したことがある人が言っていたんだけど、ダンジョンは意思を持っているんだってさ」
「意思? 生きてるってことかな?」
興味深いな~。でも、意思を持っていたってことはゴブリンの群れを作って町を襲わせたのもダンジョンの意思だったのかな? そう言うことなら領主様の行動は迅速な対応と言える。
「ダンジョンマスターっていうのがいるらしいよ。それがダンジョンの意思に言い聞かせるんだってさ。だから多くの領主様は攻略をして、消すことを優先するんだ、危険だからね。中にはダンジョン目当ての冒険者を呼び込む領主もいるけどね。なんて言っても冒険者は戦力になるから」
「へ~」
スティナさんは色んな事を知っているな~。伊達に冒険者はしてないね。
「でも、心配だな~。ユラ達大丈夫かな~……」
窓の外を見て呟くスティナさん。いつも一緒の二人がいないから寂しそうだな。いつも明るいスティナさんが寂しそうにしてるとなんか悲しいな。
……彼女の話を聞いてじゃないけど、ダンジョン行ってみたいな~。
「シエル~」
「ダメです!」
「ちょ、まだ何も」
「ダンジョンに行きたいって顔に書いてありますよ」
シエルさんに行こうと言おうとしたら被せ気味に否定されてしまった。彼女は僕のことを理解し始めているな。
「ユラさんとフィアさんに会いた~い。シエルお姉ちゃんがいれば危険じゃないでしょ?」
「イーマ……」
僕の様子を見てイーマちゃんも援護してくれる。加えてスティナさんも瞳をキラキラさせてシエルさんを見つめる。
「シエル……」
彼女の名前を呼んで見つめる。一度僕を見て目を背ける彼女は大きくため息をついて見つめ返してきた。
「……。分かりました! みんなして私を悪者にしないでください。でも、分かってますね? 私からみんな離れないように! いいですね?」
「「は~い」」
「スティナさんは離さないといけませんね」
「ははは、シエルは厳しいな」
シエルさんが折れると一斉にニ人で声をあげた。彼女は大きなため息をつくと白銀の槍を手に取って旅の準備を始めた。やっぱり仲間思いの良い人だな、シエルさんは。
しかし、ダンジョンか~、楽しみだな~。
「シエルさ~ん。今日も美しいですね~」
「ありがとうございます。今日もBランクポーションですね」
「覚えてくれたんですね~。ありがと~。今日も頑張るよ~」
シエルさんのファンになったお客さんがポーションを買っていく。自慢話をしていく人も多くて彼女は大人気だ。
それもそのはず、彼女は強くて美しい。仲間にしたい人も何人か来たな~。
「いらっしゃいませ。ってエマさん。今日はどうしたんですか?」
「ふふ、来ちゃった」
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その疲れもあって、エマさん達は僕のお見舞いも来れなくて残念がってた。
「アートのお世話をしたかったな~」
「まだ言ってるんですか?」
「だって~」
椅子を出すと座って雑談。エマさんは看病できなかったことを後悔してる様子。子供のころは良く病気になって看病してもらったっけ、って今も子供だけど。
「孤児院は大変ですか?」
残念そうにするエマさんにシエルさんが紅茶を差し出して声をかける。
「ううん、全然……と言いたいところだけど、やっぱりアートがいなくなったから大変。子供達は可愛いんだけどね」
エマさんは言い終わると紅茶に口をつける。
「美味しい、この紅茶はいくら?」
紅茶の美味しさに感動するエマさん。硬貨の入った革袋を取り出す。
「エマさんからお金は取れないですよ」
「ダメよアート。こういうことはしっかりしないと」
「ん~、じゃあ大銅貨2枚で」
エマさんは頑な、仕方なく大銅貨と言うと大きなため息をついて銀貨を1枚シエルさんに手渡した。
「アート、嘘はダメよ。あなた嘘をつくとき鼻を掻くのよ。私は騙せないんだからね」
「痛っ。ははは……エマさんには敵わないな~」
エマさんにデコピンをされる僕。おでこを摩りながら照れ笑いをすると頭を撫でられる。
「恩を返そうなんて思わなくていいのよ。あなたはあなたの幸せを目指していいの」
「……はい」
「分かってくれて嬉しいわ」
エマさんの言葉に素直に答えると彼女がホッとした様子で紅茶を飲み干していく。すべて飲み干すと立ち上がった。
「じゃあ、そろそろ行くわね。アートのことよろしくねシエルさん」
「はい!」
「またいつでも来てくださいね」
エマさんを見送って手を振る。彼女は僕らに手を振りかえすと孤児院の方へと歩いていった。
紅茶を気に入ってくれて嬉しいな。
「良かったですね。紅茶」
「うん。昔、「紅茶を普通に飲めたらな~」とか言っていたからね。用意しておいてよかったよ」
エマさんの好きな飲み物だけど、孤児院で働いている時は全然飲めなかった。
大銅貨2枚と言ったのはエマさんが絶対に高く買おうとすると思ったから。本当は大銀貨1枚の紅茶だ。彼女に高い買い物をさせる僕じゃない。
「今日はお客さんが少ないな~」
「そうですね。ポーションが5本くらいしか売れていません」
いつもならお昼過ぎにはEランクのポーションが30本は売れているはず。
「どうしたんでしょうか?」
「ん~、スティナさんが言ってたダンジョンのせいかな?」
僕らをパーティーに誘ったスティナさん。ダンジョンに行くために誘ってくれたんだよな~。
自分で言っておいてなんだけど、ダンジョンだったら増えるはずだよな~。
「アート君~。どうしよ~」
「え? どうしたんですかスティナさん」
噂をすれば影、スティナさんがお店に勢いよく入ってきて僕に抱き着いてきた。慰めるように頭を撫でてあげると話し始める。
「領主の命令で魔法使いのユラとフィアが連れて行かれちゃったの。私ひとりじゃ依頼もできないよ~」
「ええ!? 領主ってグーゼス様でしたっけ?」
そんな横暴が許されるのかな?
「ゴブリンの群れがダンジョンの影響だってなってね。ルルスさん達騎士と魔法を使える人達で攻略しちゃおうってなったんだけど。領主様の私兵じゃ、魔法使いが足りないって話になって、冒険者もかり出されたの」
スティナさんの説明を聞いて思わず納得してしまった。横暴と言うよりも人命優先に考えていていい人っぽいな。
「報酬はもらえるんですか?」
「もちろん! それは依頼だもん。たくさんもらえるよ」
スティナさんが指折り数えて嬉しそうにしている。なら別にいいと思うんだけどな。
「心配して損をしました」
「シエルさん冷たい~」
シエルさんもそう思ったみたいで呟く。スティナさんは泣きそうに彼女に抱き着くけど、相手にされてないな。
「心配ならついていけばよかったじゃないですか? そうすればうるさくないですし」
「ちょっとシエルさん~」
更に追い打ちをかけるシエルさん。スティナさんが僕に馴れ馴れしいから嫉妬しているのかな? それなら嬉しいけれど。
「私スティナさん好き~。毎日来てくれるもん。はい、Eランクポーション。銀貨1枚ね~」
「あら~、イーマちゃんは優しい~」
「えへへ~。アート様~、お買い上げ~」
泣きそうになっているスティナさんにポーションを手渡すイーマちゃん。彼女は商人の才能がありそうだな。嬉しそうに僕に報告してくれるから頭を撫でてあげるとぴょんぴょん嬉しそうに跳ねる。
「じゃあ、お客さんが来ないのはダンジョンに行ってしまっているのかな?」
「うん。領主様が通った後なら安全に攻略できるって言ってついていってる人達もいたから。そのせいじゃないかな?」
推測を話すとスティナさんが話してくれる。
なるほど、おこぼれにあやかろうって感じか。
「でもね、ダンジョンって危険なんだよ」
スティナさんはそう言って椅子に座って語りだす。
「ダンジョンは魔物や宝箱を生むんだけどね。侵入者を分断するために通路を消したり作ったりしてくるんだ。ダンジョンを攻略したことがある人が言っていたんだけど、ダンジョンは意思を持っているんだってさ」
「意思? 生きてるってことかな?」
興味深いな~。でも、意思を持っていたってことはゴブリンの群れを作って町を襲わせたのもダンジョンの意思だったのかな? そう言うことなら領主様の行動は迅速な対応と言える。
「ダンジョンマスターっていうのがいるらしいよ。それがダンジョンの意思に言い聞かせるんだってさ。だから多くの領主様は攻略をして、消すことを優先するんだ、危険だからね。中にはダンジョン目当ての冒険者を呼び込む領主もいるけどね。なんて言っても冒険者は戦力になるから」
「へ~」
スティナさんは色んな事を知っているな~。伊達に冒険者はしてないね。
「でも、心配だな~。ユラ達大丈夫かな~……」
窓の外を見て呟くスティナさん。いつも一緒の二人がいないから寂しそうだな。いつも明るいスティナさんが寂しそうにしてるとなんか悲しいな。
……彼女の話を聞いてじゃないけど、ダンジョン行ってみたいな~。
「シエル~」
「ダメです!」
「ちょ、まだ何も」
「ダンジョンに行きたいって顔に書いてありますよ」
シエルさんに行こうと言おうとしたら被せ気味に否定されてしまった。彼女は僕のことを理解し始めているな。
「ユラさんとフィアさんに会いた~い。シエルお姉ちゃんがいれば危険じゃないでしょ?」
「イーマ……」
僕の様子を見てイーマちゃんも援護してくれる。加えてスティナさんも瞳をキラキラさせてシエルさんを見つめる。
「シエル……」
彼女の名前を呼んで見つめる。一度僕を見て目を背ける彼女は大きくため息をついて見つめ返してきた。
「……。分かりました! みんなして私を悪者にしないでください。でも、分かってますね? 私からみんな離れないように! いいですね?」
「「は~い」」
「スティナさんは離さないといけませんね」
「ははは、シエルは厳しいな」
シエルさんが折れると一斉にニ人で声をあげた。彼女は大きなため息をつくと白銀の槍を手に取って旅の準備を始めた。やっぱり仲間思いの良い人だな、シエルさんは。
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