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第二章 黒煙
第九話 凄い作物?
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にょきにょきにょき
夜も深まる丑三つ時、畑に異変が起き始めていた。
そして、朝が来てダリルとカルロが目覚めて井戸で顔を洗っていると何かに気付いた。
「なんじゃ、ありゃ!」
「ルークさんに貸した畑?」
ダリルとカルロが畑の方向を見て驚きの声をあげた。すぐに二人はルークの元へと走っていった。
「ルーク君、君に貸した畑が」
「う~ん、畑がどうしたんですか?」
眠い目を擦りながら僕は驚く二人をみて話した。すぐに動かない僕にもどかしさを感じたのかダリルさんが僕を抱き上げて外へと走った。楽ちんだけどせっかちだな~。
「ほら、あれ!」
「ええ~」
ダリルさんに降ろされて僕は指さす方向を見ると僕は驚きの声をあげてしまう。
「一日で何で木がなってるの・・・」
ブドウ畑の影になってるので種の方は見えないけど木は大きく育って遠くからでも見えるようになってます。どれも木材としても十分使えそうなほど大きくて立派に見えます。
「えっと、ダリルさん、この事は内密に」
「ああ、どうせ言っても誰も信じないだろう」
ダリルさんにあまり言いふらさないで欲しいと伝えて畑を見に行く、種の方も気になるよね。
「思った通り実がなってる」
木が数時間で育ったんだからそりゃ実も出来るよね。
「ヒマワリは花だったんだね。全部収穫できそう」
早速収穫できるのはいいんだけどこりゃ朝から大変だ。太陽のような花のヒマワリは種が回収できるみたい、採取スキルのおかげで三倍の収穫量になってしまいました、アイテムバッグに入れると取った数量の3倍になるんです、何だかでたらめだよね。
僕の常識がないおかげでどれがどんなものなのか想像もつかないので何だか楽しい。
サクランボとサツマイモそれにメロンも収穫していくんだけど、このサイズが普通なのかな?サクランボは拳位の粒が二つ、サツマイモは人の顔位、メロンなんか半径20㎝位で凄いデカいです。採取スキルのおかげでこれも三倍で取れます。
木の方はどうしようかと思ったんだけどまだ伐採しないで、種を植えていきます。アイテムバッグはまだ余裕があるので持てるだけ育てようとおもうんだ。
「ルークどうしたの?」
種を植えているとモナーナが宿屋の方から歩いてきた。植えた話をすると驚いていた。
「サクランボは知っているけどそんなに大きくなかったような」
モナーナは昔お父さんと旅をしていたのでサクランボを知っているようだった。その知識によるとサクランボって銅貨と同じくらいの大きさらしいです。売ったらダメかな?
「モナーナ食べてみてよ」
「えっいいの?じゃあいただきます」
モナーナはサクランボを喜んで口に運んだ。
モナーナは頬が落ちそうなくらい微笑んで美味しそうに食べている。
「とっても美味しい、こんな美味しい果物食べたことないよ」
そんなに美味しいのか、そう言われると僕も食べてみたくなる。
「じゃあ僕も、・・・美味しい、なにこれ」
食べてみると今まで食べた甘味が何だったのかという疑問がうかぶほどの美味さ、これは市場に出してはいけないような気がする。
「じゃあ、他のサツマイモとメロンも?」
ゴクッと生唾を飲み込んだ。他の二つの食べ物もそれ相応の味になっているはずなのだ。これから食事が楽しみでしょうがない。ヒマワリのタネはどうしようかと思ったのでクコに聞いてみようと思って保留です。
「お~やはり作物がなっておるの~。一つはヒマワリではないか~」
噂をすれば、クコが現れて畑に驚いています。モナーナは怖がって宿屋に入っていっちゃった、入口に体半分隠して覗いています、何だか可愛い。
クコがヒマワリの事を知っているようなので用途を知っているか聞いてみよう。
「ヒマワリって何かに使える?」
「ふっふっふ、それは質問かの?ならばわかるじゃろ?」
「・・・ミスリーはまだ寝てると思うから今回はこのメロンじゃダメ?」
「こんなでかいメロンまで・・・ほんとにお前はなんなんじゃ?」
黒煙龍に呆れられる僕って本当に何なんでしょ。でもメロンの事も知っているみたい、美味しいのかな?
「メロンは普通でも相当美味しくて高価な物じゃ。ハッキリ言ってヒマワリの用途を教える事と価値としては同等ではないのじゃが、いいのかの?」
「メロンもいっぱいあるし大丈夫」
「大丈夫とかそういう話ではないのじゃが、まあそちらがいいのならいいんじゃが」
クコは呆れたようにヒマワリの用途を話し始めた。
とても簡単な事で家畜のえさが主な用途のようだ。本当に価値にみあっていなかったけどようは牛とか鶏のエサって事だよね。という事は毎日消費するものって事です、これはねらい目だよね。
「ワティスさんに売れないかな」
「ふむ、それもメロンの代金にしてやろうかの。恵んでもらっているようで性に会わんからの」
僕のお願いにクコは了承してくれた。何だかドンドン、クコを助けたくなってくるけどどうしよう。
夜も深まる丑三つ時、畑に異変が起き始めていた。
そして、朝が来てダリルとカルロが目覚めて井戸で顔を洗っていると何かに気付いた。
「なんじゃ、ありゃ!」
「ルークさんに貸した畑?」
ダリルとカルロが畑の方向を見て驚きの声をあげた。すぐに二人はルークの元へと走っていった。
「ルーク君、君に貸した畑が」
「う~ん、畑がどうしたんですか?」
眠い目を擦りながら僕は驚く二人をみて話した。すぐに動かない僕にもどかしさを感じたのかダリルさんが僕を抱き上げて外へと走った。楽ちんだけどせっかちだな~。
「ほら、あれ!」
「ええ~」
ダリルさんに降ろされて僕は指さす方向を見ると僕は驚きの声をあげてしまう。
「一日で何で木がなってるの・・・」
ブドウ畑の影になってるので種の方は見えないけど木は大きく育って遠くからでも見えるようになってます。どれも木材としても十分使えそうなほど大きくて立派に見えます。
「えっと、ダリルさん、この事は内密に」
「ああ、どうせ言っても誰も信じないだろう」
ダリルさんにあまり言いふらさないで欲しいと伝えて畑を見に行く、種の方も気になるよね。
「思った通り実がなってる」
木が数時間で育ったんだからそりゃ実も出来るよね。
「ヒマワリは花だったんだね。全部収穫できそう」
早速収穫できるのはいいんだけどこりゃ朝から大変だ。太陽のような花のヒマワリは種が回収できるみたい、採取スキルのおかげで三倍の収穫量になってしまいました、アイテムバッグに入れると取った数量の3倍になるんです、何だかでたらめだよね。
僕の常識がないおかげでどれがどんなものなのか想像もつかないので何だか楽しい。
サクランボとサツマイモそれにメロンも収穫していくんだけど、このサイズが普通なのかな?サクランボは拳位の粒が二つ、サツマイモは人の顔位、メロンなんか半径20㎝位で凄いデカいです。採取スキルのおかげでこれも三倍で取れます。
木の方はどうしようかと思ったんだけどまだ伐採しないで、種を植えていきます。アイテムバッグはまだ余裕があるので持てるだけ育てようとおもうんだ。
「ルークどうしたの?」
種を植えているとモナーナが宿屋の方から歩いてきた。植えた話をすると驚いていた。
「サクランボは知っているけどそんなに大きくなかったような」
モナーナは昔お父さんと旅をしていたのでサクランボを知っているようだった。その知識によるとサクランボって銅貨と同じくらいの大きさらしいです。売ったらダメかな?
「モナーナ食べてみてよ」
「えっいいの?じゃあいただきます」
モナーナはサクランボを喜んで口に運んだ。
モナーナは頬が落ちそうなくらい微笑んで美味しそうに食べている。
「とっても美味しい、こんな美味しい果物食べたことないよ」
そんなに美味しいのか、そう言われると僕も食べてみたくなる。
「じゃあ僕も、・・・美味しい、なにこれ」
食べてみると今まで食べた甘味が何だったのかという疑問がうかぶほどの美味さ、これは市場に出してはいけないような気がする。
「じゃあ、他のサツマイモとメロンも?」
ゴクッと生唾を飲み込んだ。他の二つの食べ物もそれ相応の味になっているはずなのだ。これから食事が楽しみでしょうがない。ヒマワリのタネはどうしようかと思ったのでクコに聞いてみようと思って保留です。
「お~やはり作物がなっておるの~。一つはヒマワリではないか~」
噂をすれば、クコが現れて畑に驚いています。モナーナは怖がって宿屋に入っていっちゃった、入口に体半分隠して覗いています、何だか可愛い。
クコがヒマワリの事を知っているようなので用途を知っているか聞いてみよう。
「ヒマワリって何かに使える?」
「ふっふっふ、それは質問かの?ならばわかるじゃろ?」
「・・・ミスリーはまだ寝てると思うから今回はこのメロンじゃダメ?」
「こんなでかいメロンまで・・・ほんとにお前はなんなんじゃ?」
黒煙龍に呆れられる僕って本当に何なんでしょ。でもメロンの事も知っているみたい、美味しいのかな?
「メロンは普通でも相当美味しくて高価な物じゃ。ハッキリ言ってヒマワリの用途を教える事と価値としては同等ではないのじゃが、いいのかの?」
「メロンもいっぱいあるし大丈夫」
「大丈夫とかそういう話ではないのじゃが、まあそちらがいいのならいいんじゃが」
クコは呆れたようにヒマワリの用途を話し始めた。
とても簡単な事で家畜のえさが主な用途のようだ。本当に価値にみあっていなかったけどようは牛とか鶏のエサって事だよね。という事は毎日消費するものって事です、これはねらい目だよね。
「ワティスさんに売れないかな」
「ふむ、それもメロンの代金にしてやろうかの。恵んでもらっているようで性に会わんからの」
僕のお願いにクコは了承してくれた。何だかドンドン、クコを助けたくなってくるけどどうしよう。
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