125 / 165
第三章 王都リナージュ
第二十一話 絡まれるようになりました
しおりを挟む
「お前がルークか?」
「そうですけど」
「覚悟しやがれ!」
「ええ~またですか~」
ユアンの報告を待って数日が経った。僕はその間、端仕事の街掃除をしています。路地を掃除していると毎回、邪魔者が現れるようになりました。これで6回目です。
「バイスの依頼なのが気に食わねえがこんな田舎者を排除するだけで金貨10枚は旨すぎるだろ」
あっ、また依頼料が上がってる。最近絡まれるようになってそこだけが唯一の楽しみになりつつあります。一番最初は銀貨一枚だったんだけど次に金貨一枚になって、3、6、9枚と上がっていった。バイスのおじさんも必死みたい。なんでそんなに必死なのか気になるところ。
「アズがやる?危なかったら助けるけど」
「いいの?やった。討伐依頼がなかったからモナーナさんとかが羨ましかったんだよね」
アズがやりたそうにしていたので譲るとトレントのウッドと絡んできた男たちに立ち向かった。オークジェネラルの群れが来てからここら辺の魔物たちがいなくなったんだってさ。動物達もいなくなっていて、更に普通の群れなら魔物も二日ほどでもどってくるとか。なんだか嫌な予感だよ。
「へへへ、田舎者のくせにバイスの言うことを守らないからいけねえんだよ。まあ、俺も言うことは聞かねえけどな」
短剣を舌なめずりした男が話した。お金の繋がりの知り合いってこんな感じなのかな。バイスって人はどんな人なのかな。こんな悪そうな人も従えているわけだし。全く、アルテナ様に種を売った人も探さないといけないのに。
「僕とウッドが相手だよ」
「ほ~そっちのエルフ女と女の子じゃねえのかよ」
アズの言葉を聞いて男はいやらしい目でルナさんとモナーナを見た。二人は嫌そうな顔でそっぽを向いた。
「なんだよ、そんな田舎者達よりも俺たちの方がいい男だろ」
「あんた達なんか二人の足元にも及ばないわ」
「そうですね。まあ、ルークさんの足元に来れる人はいないと思いますけど」
男の言葉にモナーナとルナさんが声を張り上げた。そんなこと言うもんだから僕に視線が集まる。あ~ただ掃除しているだけなのに目立ってるな~。
「へっ、もういい。お前らやっちめえ!」
「「「「おう!」」」」
男の背後で今か今かと待っていた男たちが声を張り上げてアズに迫った。剣を振り上げてアズへと振り下ろすんだけどそれはかなわない。
「なんだこりゃ、糸か」
「動けねえよ」
男たちはウッドの糊糸に阻まれて動けない様子です。やっぱり、こういった狭い路地だと罠が有効だよね。糸は結構見えるんだけど光があまり通らないから見えないみたい。
「何やってやがる。糸は見えていただろう」
「いや、お頭、見えない糸があってそれのせいで」
「言い訳は良いんだよ。早く糸を取れ」
「でもどうやって」
お頭ってやっぱり、この人たちそっちの人なんだね。お頭と言われた男は短剣に魔力を纏わせて糸を切っている。纏わせる方法を知っているということはそれなりの人みたいだね。
「糸で絡まっている間に何もしてこないってことはそれなりに使えるようだな。どうだ?俺の部下にならないか?」
「自分より弱い人の部下になってもな~」
「言うじゃねえか。じゃあ、死んでけや!」
お頭の男が手を鳴らして合図すると家の窓から網が投げられた。どうやら、あちらも罠を用意していたみたい。僕ら全員を捉えようとしたのかでっかい網が僕らに落ちてくる。
「[エアーシールド]」
「!?おいおい、話がちがうぜ」
モナーナが風の盾を発生させて網は宙に浮いてしまう。これじゃ僕らを捕まえることはできない。お頭の男は頭を抱えてうなだれた。
「あんな魔法使い聞いてねえ。なんだよあの大きさの盾は。やめだやめだ。お前ら帰るぞ」
「でも、お頭。バイスさんの依頼ですよ」
「知らねえよ。王都で稼ぐにはあいつの下の方が楽だったからそうしたんだ。ちゃんと下調べしなかったバイスが悪い」
お頭の男はポケットに手を入れて帰り支度、なんだか拍子抜け。
「このまま帰すと思っているの」
「・・・まあ、そらそうなるよな。じゃあ交換条件だ。俺たちを逃がしてくれれば二度と王都には近寄らねえ。捕まっちまったら意味ねえからな」
「それだけじゃ、君だけが得すると思うけど?」
「バイスの仕事を教えてやるよ。お前ら田舎者で知らなかったんだろ?」
アズが逃がさないというとお頭の男は交換条件を突き付けてきた。確かに魅力的な話だね。バイスはどんなことをしてこの街でのさばっているのかな?
「興味ありそうだな。お前らは先に引っ越しの準備してろ」
「へいっ」
男たちはお頭の指示で路地から姿を消した。お頭は路地に置いてあった木箱に腰かけて煙草をふかした。
「ルークが綺麗にしたのにすぐに汚す・・・」
「まあまあ・・それで?」
男は煙草を一気に吸うとポイッと捨てた。モナーナはそれを見て憤りを見せた。気持ちはわかるけど抑えてね。
「そうですけど」
「覚悟しやがれ!」
「ええ~またですか~」
ユアンの報告を待って数日が経った。僕はその間、端仕事の街掃除をしています。路地を掃除していると毎回、邪魔者が現れるようになりました。これで6回目です。
「バイスの依頼なのが気に食わねえがこんな田舎者を排除するだけで金貨10枚は旨すぎるだろ」
あっ、また依頼料が上がってる。最近絡まれるようになってそこだけが唯一の楽しみになりつつあります。一番最初は銀貨一枚だったんだけど次に金貨一枚になって、3、6、9枚と上がっていった。バイスのおじさんも必死みたい。なんでそんなに必死なのか気になるところ。
「アズがやる?危なかったら助けるけど」
「いいの?やった。討伐依頼がなかったからモナーナさんとかが羨ましかったんだよね」
アズがやりたそうにしていたので譲るとトレントのウッドと絡んできた男たちに立ち向かった。オークジェネラルの群れが来てからここら辺の魔物たちがいなくなったんだってさ。動物達もいなくなっていて、更に普通の群れなら魔物も二日ほどでもどってくるとか。なんだか嫌な予感だよ。
「へへへ、田舎者のくせにバイスの言うことを守らないからいけねえんだよ。まあ、俺も言うことは聞かねえけどな」
短剣を舌なめずりした男が話した。お金の繋がりの知り合いってこんな感じなのかな。バイスって人はどんな人なのかな。こんな悪そうな人も従えているわけだし。全く、アルテナ様に種を売った人も探さないといけないのに。
「僕とウッドが相手だよ」
「ほ~そっちのエルフ女と女の子じゃねえのかよ」
アズの言葉を聞いて男はいやらしい目でルナさんとモナーナを見た。二人は嫌そうな顔でそっぽを向いた。
「なんだよ、そんな田舎者達よりも俺たちの方がいい男だろ」
「あんた達なんか二人の足元にも及ばないわ」
「そうですね。まあ、ルークさんの足元に来れる人はいないと思いますけど」
男の言葉にモナーナとルナさんが声を張り上げた。そんなこと言うもんだから僕に視線が集まる。あ~ただ掃除しているだけなのに目立ってるな~。
「へっ、もういい。お前らやっちめえ!」
「「「「おう!」」」」
男の背後で今か今かと待っていた男たちが声を張り上げてアズに迫った。剣を振り上げてアズへと振り下ろすんだけどそれはかなわない。
「なんだこりゃ、糸か」
「動けねえよ」
男たちはウッドの糊糸に阻まれて動けない様子です。やっぱり、こういった狭い路地だと罠が有効だよね。糸は結構見えるんだけど光があまり通らないから見えないみたい。
「何やってやがる。糸は見えていただろう」
「いや、お頭、見えない糸があってそれのせいで」
「言い訳は良いんだよ。早く糸を取れ」
「でもどうやって」
お頭ってやっぱり、この人たちそっちの人なんだね。お頭と言われた男は短剣に魔力を纏わせて糸を切っている。纏わせる方法を知っているということはそれなりの人みたいだね。
「糸で絡まっている間に何もしてこないってことはそれなりに使えるようだな。どうだ?俺の部下にならないか?」
「自分より弱い人の部下になってもな~」
「言うじゃねえか。じゃあ、死んでけや!」
お頭の男が手を鳴らして合図すると家の窓から網が投げられた。どうやら、あちらも罠を用意していたみたい。僕ら全員を捉えようとしたのかでっかい網が僕らに落ちてくる。
「[エアーシールド]」
「!?おいおい、話がちがうぜ」
モナーナが風の盾を発生させて網は宙に浮いてしまう。これじゃ僕らを捕まえることはできない。お頭の男は頭を抱えてうなだれた。
「あんな魔法使い聞いてねえ。なんだよあの大きさの盾は。やめだやめだ。お前ら帰るぞ」
「でも、お頭。バイスさんの依頼ですよ」
「知らねえよ。王都で稼ぐにはあいつの下の方が楽だったからそうしたんだ。ちゃんと下調べしなかったバイスが悪い」
お頭の男はポケットに手を入れて帰り支度、なんだか拍子抜け。
「このまま帰すと思っているの」
「・・・まあ、そらそうなるよな。じゃあ交換条件だ。俺たちを逃がしてくれれば二度と王都には近寄らねえ。捕まっちまったら意味ねえからな」
「それだけじゃ、君だけが得すると思うけど?」
「バイスの仕事を教えてやるよ。お前ら田舎者で知らなかったんだろ?」
アズが逃がさないというとお頭の男は交換条件を突き付けてきた。確かに魅力的な話だね。バイスはどんなことをしてこの街でのさばっているのかな?
「興味ありそうだな。お前らは先に引っ越しの準備してろ」
「へいっ」
男たちはお頭の指示で路地から姿を消した。お頭は路地に置いてあった木箱に腰かけて煙草をふかした。
「ルークが綺麗にしたのにすぐに汚す・・・」
「まあまあ・・それで?」
男は煙草を一気に吸うとポイッと捨てた。モナーナはそれを見て憤りを見せた。気持ちはわかるけど抑えてね。
92
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として
たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。
だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。
一度目では騙されて振られた。
さらに自分の力不足で全てを失った。
だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。
※他サイト様にも公開しております。
※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる