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第三章 王都リナージュ
第二十一話 絡まれるようになりました
「お前がルークか?」
「そうですけど」
「覚悟しやがれ!」
「ええ~またですか~」
ユアンの報告を待って数日が経った。僕はその間、端仕事の街掃除をしています。路地を掃除していると毎回、邪魔者が現れるようになりました。これで6回目です。
「バイスの依頼なのが気に食わねえがこんな田舎者を排除するだけで金貨10枚は旨すぎるだろ」
あっ、また依頼料が上がってる。最近絡まれるようになってそこだけが唯一の楽しみになりつつあります。一番最初は銀貨一枚だったんだけど次に金貨一枚になって、3、6、9枚と上がっていった。バイスのおじさんも必死みたい。なんでそんなに必死なのか気になるところ。
「アズがやる?危なかったら助けるけど」
「いいの?やった。討伐依頼がなかったからモナーナさんとかが羨ましかったんだよね」
アズがやりたそうにしていたので譲るとトレントのウッドと絡んできた男たちに立ち向かった。オークジェネラルの群れが来てからここら辺の魔物たちがいなくなったんだってさ。動物達もいなくなっていて、更に普通の群れなら魔物も二日ほどでもどってくるとか。なんだか嫌な予感だよ。
「へへへ、田舎者のくせにバイスの言うことを守らないからいけねえんだよ。まあ、俺も言うことは聞かねえけどな」
短剣を舌なめずりした男が話した。お金の繋がりの知り合いってこんな感じなのかな。バイスって人はどんな人なのかな。こんな悪そうな人も従えているわけだし。全く、アルテナ様に種を売った人も探さないといけないのに。
「僕とウッドが相手だよ」
「ほ~そっちのエルフ女と女の子じゃねえのかよ」
アズの言葉を聞いて男はいやらしい目でルナさんとモナーナを見た。二人は嫌そうな顔でそっぽを向いた。
「なんだよ、そんな田舎者達よりも俺たちの方がいい男だろ」
「あんた達なんか二人の足元にも及ばないわ」
「そうですね。まあ、ルークさんの足元に来れる人はいないと思いますけど」
男の言葉にモナーナとルナさんが声を張り上げた。そんなこと言うもんだから僕に視線が集まる。あ~ただ掃除しているだけなのに目立ってるな~。
「へっ、もういい。お前らやっちめえ!」
「「「「おう!」」」」
男の背後で今か今かと待っていた男たちが声を張り上げてアズに迫った。剣を振り上げてアズへと振り下ろすんだけどそれはかなわない。
「なんだこりゃ、糸か」
「動けねえよ」
男たちはウッドの糊糸に阻まれて動けない様子です。やっぱり、こういった狭い路地だと罠が有効だよね。糸は結構見えるんだけど光があまり通らないから見えないみたい。
「何やってやがる。糸は見えていただろう」
「いや、お頭、見えない糸があってそれのせいで」
「言い訳は良いんだよ。早く糸を取れ」
「でもどうやって」
お頭ってやっぱり、この人たちそっちの人なんだね。お頭と言われた男は短剣に魔力を纏わせて糸を切っている。纏わせる方法を知っているということはそれなりの人みたいだね。
「糸で絡まっている間に何もしてこないってことはそれなりに使えるようだな。どうだ?俺の部下にならないか?」
「自分より弱い人の部下になってもな~」
「言うじゃねえか。じゃあ、死んでけや!」
お頭の男が手を鳴らして合図すると家の窓から網が投げられた。どうやら、あちらも罠を用意していたみたい。僕ら全員を捉えようとしたのかでっかい網が僕らに落ちてくる。
「[エアーシールド]」
「!?おいおい、話がちがうぜ」
モナーナが風の盾を発生させて網は宙に浮いてしまう。これじゃ僕らを捕まえることはできない。お頭の男は頭を抱えてうなだれた。
「あんな魔法使い聞いてねえ。なんだよあの大きさの盾は。やめだやめだ。お前ら帰るぞ」
「でも、お頭。バイスさんの依頼ですよ」
「知らねえよ。王都で稼ぐにはあいつの下の方が楽だったからそうしたんだ。ちゃんと下調べしなかったバイスが悪い」
お頭の男はポケットに手を入れて帰り支度、なんだか拍子抜け。
「このまま帰すと思っているの」
「・・・まあ、そらそうなるよな。じゃあ交換条件だ。俺たちを逃がしてくれれば二度と王都には近寄らねえ。捕まっちまったら意味ねえからな」
「それだけじゃ、君だけが得すると思うけど?」
「バイスの仕事を教えてやるよ。お前ら田舎者で知らなかったんだろ?」
アズが逃がさないというとお頭の男は交換条件を突き付けてきた。確かに魅力的な話だね。バイスはどんなことをしてこの街でのさばっているのかな?
「興味ありそうだな。お前らは先に引っ越しの準備してろ」
「へいっ」
男たちはお頭の指示で路地から姿を消した。お頭は路地に置いてあった木箱に腰かけて煙草をふかした。
「ルークが綺麗にしたのにすぐに汚す・・・」
「まあまあ・・それで?」
男は煙草を一気に吸うとポイッと捨てた。モナーナはそれを見て憤りを見せた。気持ちはわかるけど抑えてね。
「そうですけど」
「覚悟しやがれ!」
「ええ~またですか~」
ユアンの報告を待って数日が経った。僕はその間、端仕事の街掃除をしています。路地を掃除していると毎回、邪魔者が現れるようになりました。これで6回目です。
「バイスの依頼なのが気に食わねえがこんな田舎者を排除するだけで金貨10枚は旨すぎるだろ」
あっ、また依頼料が上がってる。最近絡まれるようになってそこだけが唯一の楽しみになりつつあります。一番最初は銀貨一枚だったんだけど次に金貨一枚になって、3、6、9枚と上がっていった。バイスのおじさんも必死みたい。なんでそんなに必死なのか気になるところ。
「アズがやる?危なかったら助けるけど」
「いいの?やった。討伐依頼がなかったからモナーナさんとかが羨ましかったんだよね」
アズがやりたそうにしていたので譲るとトレントのウッドと絡んできた男たちに立ち向かった。オークジェネラルの群れが来てからここら辺の魔物たちがいなくなったんだってさ。動物達もいなくなっていて、更に普通の群れなら魔物も二日ほどでもどってくるとか。なんだか嫌な予感だよ。
「へへへ、田舎者のくせにバイスの言うことを守らないからいけねえんだよ。まあ、俺も言うことは聞かねえけどな」
短剣を舌なめずりした男が話した。お金の繋がりの知り合いってこんな感じなのかな。バイスって人はどんな人なのかな。こんな悪そうな人も従えているわけだし。全く、アルテナ様に種を売った人も探さないといけないのに。
「僕とウッドが相手だよ」
「ほ~そっちのエルフ女と女の子じゃねえのかよ」
アズの言葉を聞いて男はいやらしい目でルナさんとモナーナを見た。二人は嫌そうな顔でそっぽを向いた。
「なんだよ、そんな田舎者達よりも俺たちの方がいい男だろ」
「あんた達なんか二人の足元にも及ばないわ」
「そうですね。まあ、ルークさんの足元に来れる人はいないと思いますけど」
男の言葉にモナーナとルナさんが声を張り上げた。そんなこと言うもんだから僕に視線が集まる。あ~ただ掃除しているだけなのに目立ってるな~。
「へっ、もういい。お前らやっちめえ!」
「「「「おう!」」」」
男の背後で今か今かと待っていた男たちが声を張り上げてアズに迫った。剣を振り上げてアズへと振り下ろすんだけどそれはかなわない。
「なんだこりゃ、糸か」
「動けねえよ」
男たちはウッドの糊糸に阻まれて動けない様子です。やっぱり、こういった狭い路地だと罠が有効だよね。糸は結構見えるんだけど光があまり通らないから見えないみたい。
「何やってやがる。糸は見えていただろう」
「いや、お頭、見えない糸があってそれのせいで」
「言い訳は良いんだよ。早く糸を取れ」
「でもどうやって」
お頭ってやっぱり、この人たちそっちの人なんだね。お頭と言われた男は短剣に魔力を纏わせて糸を切っている。纏わせる方法を知っているということはそれなりの人みたいだね。
「糸で絡まっている間に何もしてこないってことはそれなりに使えるようだな。どうだ?俺の部下にならないか?」
「自分より弱い人の部下になってもな~」
「言うじゃねえか。じゃあ、死んでけや!」
お頭の男が手を鳴らして合図すると家の窓から網が投げられた。どうやら、あちらも罠を用意していたみたい。僕ら全員を捉えようとしたのかでっかい網が僕らに落ちてくる。
「[エアーシールド]」
「!?おいおい、話がちがうぜ」
モナーナが風の盾を発生させて網は宙に浮いてしまう。これじゃ僕らを捕まえることはできない。お頭の男は頭を抱えてうなだれた。
「あんな魔法使い聞いてねえ。なんだよあの大きさの盾は。やめだやめだ。お前ら帰るぞ」
「でも、お頭。バイスさんの依頼ですよ」
「知らねえよ。王都で稼ぐにはあいつの下の方が楽だったからそうしたんだ。ちゃんと下調べしなかったバイスが悪い」
お頭の男はポケットに手を入れて帰り支度、なんだか拍子抜け。
「このまま帰すと思っているの」
「・・・まあ、そらそうなるよな。じゃあ交換条件だ。俺たちを逃がしてくれれば二度と王都には近寄らねえ。捕まっちまったら意味ねえからな」
「それだけじゃ、君だけが得すると思うけど?」
「バイスの仕事を教えてやるよ。お前ら田舎者で知らなかったんだろ?」
アズが逃がさないというとお頭の男は交換条件を突き付けてきた。確かに魅力的な話だね。バイスはどんなことをしてこの街でのさばっているのかな?
「興味ありそうだな。お前らは先に引っ越しの準備してろ」
「へいっ」
男たちはお頭の指示で路地から姿を消した。お頭は路地に置いてあった木箱に腰かけて煙草をふかした。
「ルークが綺麗にしたのにすぐに汚す・・・」
「まあまあ・・それで?」
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