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第三章 王都リナージュ

第二十八話 宮殿

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「私たちは城を確保する。門の前の者たちと合流するぞ」
「了解」
「ルーク君たちはそのまま宮殿へ」
「はい」

 ルナさんを石化から治して僕らはすぐにルワースさん達と合流した
 ルワースさん達は門の前に待機させていた冒険者たちとお城の安全を確保するみたい。そういえばバルト様は見なかった。あの人は多分騙されていただけだと思うけど。

「マゲンはどうしよう?」

 マゲンは気絶しているのでロドフに担がせている。証言も欲しいから宮殿に一緒に行こうかな。

「兄さん、びっくりしないでね」

 宮殿前に着くとユアンがつぶやいた。僕はその言葉の意味を宮殿内で知ることになる。

「あら、お帰りなさい。早かったわね」
「カテジナおばさん・・」

 宮殿に入るとカテジナ叔母さんが迎えてくれて。全身がツタのような物で覆われていて目は充血している。明らかにおかしい状態だ。

「カテジナさんはノーブルローズの種に侵されてしまったんだ・・・」

 リビングには気絶して倒れているアルテナ様とティリス様、それに今声をあげたアリス様がいた。アリス様はカテジナ叔母さんに腕を掴まれて抵抗しながら話していた。

「ふふふ、ルーク。私はあなたにやさしくしてあげたじゃない。それなのに邪魔をするのかしら?」
「皆さん逃げて!」

 宮殿のそこかしこから植物のツタが生えてきてウネウネと僕らを牽制してきた。僕は種に戻そうと試みるんだけどカテジナ叔母さんの植物は反応を示さない。

「あらあら、ルークは悪い子ね。私を倒そうとしたのかしら?でもダメよ。そんなことはさせないわ」

 ツタが僕らに迫ってきて押し込んでくる、ユアンと僕がツタを押し返しているとカテジナ叔母さんはアリス様を担いで二階へと上がっていった。

「ルークとユアンはカテジナさんを私とルナさんはアルテナ様とティリス様を」
「わかったよ。お願いね」

 モナーナがそういってツタを風魔法で切り裂いていく。切られたツタもビチビチと生きがよくて普通の植物じゃないのがうかがえた。

 二階にあがり部屋や通路を見て回る。だけど、カテジナ叔母さんはいなかった。

「二階にはいない。ということは屋上?」

 僕とユアンはそう言って屋上への階段を見た。

「やあ、ユアンにルーク君」

 屋上への階段の踊り場でクレイラット様とゴルインが現れた。二人はカテジナ叔母さんと同じように全身がツタに覆われていて鎧のようになっていた。

 二人の武器は同じような白く輝いている片手剣、鞘から出すと共鳴するように点滅している。宮殿の明かりは暗くてその光が強調されて見える。

「ゴルインはユアンを私がルーク君とやろう」
「はっ」
「兄さん!」

 クレイラットがそういうと瞬時に僕へと剣を振り下ろした。ユアンは心配して僕へと声をかけたけどそんな心配は不要だよ。

「シャイニングすら切ってしまうのか」
「僕の月下の剣は凄いからね」

 振り下ろされた光剣シャイニングを僕は根元から切り落とした。クレイラットは驚いてたじろいている。その隙に植物を操って種に戻そうと思ったんだけどやっぱりできなかった。これはどういうことなのだろう。

「クレイラット様!」
「これも負けたものの宿命、さあ私を殺すんだルーク君」

 クレイラットを庇うようにゴルインが彼と僕の間に入り込んできた。別に僕は命を奪おうとは思っていないんだけど。

「とりあえず眠っていてね。隷属の首輪はあと一つあるか・・」

 クレイラットとゴルインに眠りのポーションを吹きかける。強力なタイプなので当分起きれないはず。とりあえず隷属の首輪をクレイラットに装着しておこう。ゴルインを抑えるのはクレイラットにしてもらえば大丈夫だろう。

「クレイラット様に何をした!」
「貴様ら許さんぞ」

 ゴルインと一緒に僕に絡んできた騎士たちが屋上から降りてきてまたまた絡んできた。クレイラット達と同じようにツタが鎧のように体を覆っている。このツタはなんなんだろう?

「ユアン少し下がって。全員眠らせるよ」

 これ以上時間かせがれてもいいことなさそうだから騎士たちは全員眠らせます。下手に戦闘して殺してしまったら目も当てられないからね。騎士たちはそのまま階段に転がっていく、ツタの鎧のおかげでけがはしていない・・と思う。

「この上にカテジナ叔母さんが・・」
「シャラも見ていないよ」

 そういえばそうだ。玄関にもいなかったし、どうしたんだろうか?

「ロドフは大丈夫?重い?」
「アウン!」

 いつまでもマゲンを持ってもらっているのも悪いけど致し方ないか。ロドフは大丈夫そうだしね。

 僕らは屋上へと向かった。

 屋上に着くとシャラとカテジナ叔母さんそれにバルト様が立っていた。

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