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1章 エメラルドヴェール編
魔族をぶっ倒せ
予期せぬ言葉だったのか、彼女は驚きの表情を浮かべながらこちらを見ていた。そして
「ちょっと待って! 君は世界を救う1人なんだとは思うけど、まだこの世界にきたばかりで魔法の使い方だって…… 」と、
不安そうな表情でこちらに瞳を向けてきた。
「うん、分かってる……分かってるけどなんとかできそうな気がするんだ、ちょっと見てて 」
「見ててって一体なにを…… 」
うん予想通り、魔力は順調に身体を巡っている気がする。
やはりダンジョンの時と比べ物にならない。
……たしか、あの時も魔法をイメージして、手をかざしたんだっけな。
ダンジョンでゴブリンを倒した時のようにイメージを空へ向けてみる。
すると、たちまち暗雲が街中の空を包み込み、ぽつぽつと雨音が聞こえてきた。
次第にそれは豪雨へと変わり、激しい風と共に大地へと降り注がれる。
結果、その豪雨は俺の予想通り、街中を一斉に鎮火してくれた。
「春陽くん、何をしたの?」
「なにって、雨で火を消そうと思って……」
「雨を降らせるなんてボクは『水と精霊の神 アリア』くらいしか見たことないよ。 君は一体…… 」
そんな会話をしていると、これも予想通り『魔族』のターゲットが街から俺に切り替わったようだ。
先程まで空に浮いていたはずだが、気づけば目の前にヤツが立ち塞がっていた。
「雨を降らせたのはお前か? 私はゴミを燃やして楽しんでいたのだ! なぜ邪魔をする? 」
目の前のこいつは不愉快そうな顔をしている。
火を消したのが相当気に食わないようだ。
魔族との距離は約10mほどか?
ここまで至近距離となると、身体から放たれるその禍々しいオーラはより強く濃いものであると伝わってくる。
俺の後ろにいる兵士約数名は突如現れた魔族の姿に慌てふためいており、1人は意識を飛ばしており、また強そうな兵士ですら腰を抜かし、震え上がっている。
彼らの反応を見るに、このオーラは常人が耐えられるものではないらしい。
すると目の前の『魔族』は黒い魔力を放ち、それを剣の形に具現化させてから
「まぁなんでもいいわ。 死にたいなら先に死ね。」
と言って斬りかかってきた。
おそらく日本の乗り物では表せないくらいのスピードではあるんだろうが、魔力のおかげか、体感速度はそれほどまで速いとは感じない。
あの時と同じように手を前にかざし、すっと脳に浮かんだ魔法名を唱えた。
「重力魔法【 ハイ・グラビティ 】 」
ドスンッ───!!
あの時のゴブリンのように、魔族の女は強い力で地面に叩きつけられた。
うつ伏せている姿勢でこちらに鋭い眼光を向けている。
「人……間が、なぜ……こんな魔力を……このリリス・ブラックウィスパーが……やられるわけ……」
魔力を解くとすぐさま殺されそうなので、さらに魔力を込めてみる。
「う……ぐはっ……」
強い重力が彼女を苦しめているようだ。
さらに自分の中へ魔力が流れ込んでくる。
まるで魔力に意思があるかのように次の魔法を教えてくれるような感覚を覚えた。
なるほど、こうか?
「聖属性魔法【⠀ヒカリノフレア 】」
かざした手から聖なる炎のようなものが溢れ、リリスを包み込んでいく。
「なによ……それ……」
魔法を切り替えたため、重力魔法が解けてしまっていたが、この魔法を見たリリスはこの世のものではないものを見てしまったかのように恐怖慄いているような表情をしている。
「聖属性……!? そんな魔法が使えるものがまだこの世に……。くそっ!魔族である私が負けるわけ……人間風情が……ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
リリスは叫び声をあげながら灰のように朽ちて跡形もなくなった。
「ちょっと待って! 君は世界を救う1人なんだとは思うけど、まだこの世界にきたばかりで魔法の使い方だって…… 」と、
不安そうな表情でこちらに瞳を向けてきた。
「うん、分かってる……分かってるけどなんとかできそうな気がするんだ、ちょっと見てて 」
「見ててって一体なにを…… 」
うん予想通り、魔力は順調に身体を巡っている気がする。
やはりダンジョンの時と比べ物にならない。
……たしか、あの時も魔法をイメージして、手をかざしたんだっけな。
ダンジョンでゴブリンを倒した時のようにイメージを空へ向けてみる。
すると、たちまち暗雲が街中の空を包み込み、ぽつぽつと雨音が聞こえてきた。
次第にそれは豪雨へと変わり、激しい風と共に大地へと降り注がれる。
結果、その豪雨は俺の予想通り、街中を一斉に鎮火してくれた。
「春陽くん、何をしたの?」
「なにって、雨で火を消そうと思って……」
「雨を降らせるなんてボクは『水と精霊の神 アリア』くらいしか見たことないよ。 君は一体…… 」
そんな会話をしていると、これも予想通り『魔族』のターゲットが街から俺に切り替わったようだ。
先程まで空に浮いていたはずだが、気づけば目の前にヤツが立ち塞がっていた。
「雨を降らせたのはお前か? 私はゴミを燃やして楽しんでいたのだ! なぜ邪魔をする? 」
目の前のこいつは不愉快そうな顔をしている。
火を消したのが相当気に食わないようだ。
魔族との距離は約10mほどか?
ここまで至近距離となると、身体から放たれるその禍々しいオーラはより強く濃いものであると伝わってくる。
俺の後ろにいる兵士約数名は突如現れた魔族の姿に慌てふためいており、1人は意識を飛ばしており、また強そうな兵士ですら腰を抜かし、震え上がっている。
彼らの反応を見るに、このオーラは常人が耐えられるものではないらしい。
すると目の前の『魔族』は黒い魔力を放ち、それを剣の形に具現化させてから
「まぁなんでもいいわ。 死にたいなら先に死ね。」
と言って斬りかかってきた。
おそらく日本の乗り物では表せないくらいのスピードではあるんだろうが、魔力のおかげか、体感速度はそれほどまで速いとは感じない。
あの時と同じように手を前にかざし、すっと脳に浮かんだ魔法名を唱えた。
「重力魔法【 ハイ・グラビティ 】 」
ドスンッ───!!
あの時のゴブリンのように、魔族の女は強い力で地面に叩きつけられた。
うつ伏せている姿勢でこちらに鋭い眼光を向けている。
「人……間が、なぜ……こんな魔力を……このリリス・ブラックウィスパーが……やられるわけ……」
魔力を解くとすぐさま殺されそうなので、さらに魔力を込めてみる。
「う……ぐはっ……」
強い重力が彼女を苦しめているようだ。
さらに自分の中へ魔力が流れ込んでくる。
まるで魔力に意思があるかのように次の魔法を教えてくれるような感覚を覚えた。
なるほど、こうか?
「聖属性魔法【⠀ヒカリノフレア 】」
かざした手から聖なる炎のようなものが溢れ、リリスを包み込んでいく。
「なによ……それ……」
魔法を切り替えたため、重力魔法が解けてしまっていたが、この魔法を見たリリスはこの世のものではないものを見てしまったかのように恐怖慄いているような表情をしている。
「聖属性……!? そんな魔法が使えるものがまだこの世に……。くそっ!魔族である私が負けるわけ……人間風情が……ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
リリスは叫び声をあげながら灰のように朽ちて跡形もなくなった。
感想 2
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