中性人 〜双子の兄弟〜

令和鐵道

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1章 始まったもの

俺のクラス 〜英一編〜

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「2組かー、……」

また2組かよ、中学三年の時もそうだったじゃんと呟きつつも2階の教室へと向かう。

第一校舎は4階建て校舎のうち教室は2階・3階しかない。

1年生は普通科として活動する星川高校では、普通棟・部活棟として第一校舎が機能しているらしい。

それにしても進学校なだけあって集まる生徒は結構多い。

公立で安い上に進学校という親からしても良いやつだ。

「え。お前」

「ん?ってって…… お前もだったのかよ!」

そこには幼なじみである西野孝がいた。

「孝久しぶりだな!」

「よせよ‪w 春休み明けってことだけじゃないか」

2人は仲良く話を進める。相変わらず仲のいいふたりだ。 部活は吹奏楽部と違えど、今でも仲のいいらしい。 ゲーム仲間でもある。
瑛一の趣味であるファッションも精通しているようで、よく話が合う。

「それにしても知らない人多いな」

周りには知らない顔。
それらもまた、幼馴染や新しい友達との出会いがあるようだ。

……しばらくすると、新しく入ってきた担任、久野先生が教室に入ってきた。

「初めまして。久野絢香です。
……これから点呼を取りますので答えてください」

先生がどんどん名前を呼んでいく。

随分優しげな様子である。  美人だ。 
少しの変態ふけんぜんな男子はもう既に何かいやらしいことでも考えているのか。

暫くして点呼が終わり、全員揃ってることが確認された。

先生の指示に従い、席から離れようとした時、
ちょうど後ろの席から話をかけてくる人がいた。

「大島……くん?よろしくね 俺は新島太一」

「よろしくな! 俺は大島英一 サッカー部入ろうと考えてる」 

「まじか!俺もだよ やっぱサッカーっしょ」

「それな」

英一の社交的な性格が功を奏したのか、友達がよくできる。

太一とは同じサッカー部を志望していることもあって、とても仲良くなれた。

……ふと英一はこんな話をした。

「お前は夢とかあるの?」英一が聞く。

「俺な、家が貧乏だからサッカー選手になってお母さんに楽させてやりたいんだ」  希望を持った目で、太一は答える。

「親孝行だな 頑張れよ」そう英一は声を掛けた

太一の少し焼けて小麦色になった肌は、まるでその言葉の中に込められた努力を表しているようだった。

(そうか……太一はとても大きな夢があるんだな)

俺の夢はなんだろう、と少し単純、けれども今まで深く考えた事無いことを考えながら、席をたち体育館へと向かっていく。

「よぉ!太一」

「おぉー走一郎」

「なんだ、お前新しい友達できたのか」走一郎が聞く。

「あ、大島英一です よろしく」そう元気に答える。

「おぉー宜しく あ、太一、一緒に明日弁当しないかい?屋上にいいとこ見つけた」

「お前いつの間に何してんだよ あっ、英一君も来ていいぜ」

英一はさっきの夢に関する話を深く考えていたのか、2人の会話をあまりよく聞いていなかった。

そのせいか自分の名前が聞こえた瞬間ビクッとした。

「何驚いてんだよ」

「ご、ご、ごめんね あはは…… あっ、そ、走一郎君?」

「あっ、初めまして。 三田走一郎です…」

「さんだ、走一郎……よろしくね!」

「うん!」

太一と走一郎と英一。

早くもこの3人は友達となった。


やがてこういう風にして出来た友達が何かと大事になっていくのだろう。

3人は、肩を組みながら体育館へと向かっていった。






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