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第三章
シュナイデン小隊
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「総員、始め!」
俺の号令で数十人の男達が一斉に走り始めた。
必死に走る者、周りの様子を見ながら走る者と様々だったが、とりあえず全員が命令には従ってくれているようだな。
しかし、まさか俺が小隊を指揮することになるとは思わなかった。
いや、なんとなくは思ってたんだよ?
軍の士官がいつまでも単独任務なんてありえないんだし、その内部下が出来るんだろうなぁとは思ってた。
でも、16になる年で帝国軍大尉になり、部下を持つことになるとは流石に思わなかった。
大尉になって、しばらくは元帥やジェニングス中将やアンダーソン大佐について軍の仕事を学んだ後、ウォーレイク元帥の従卒から元帥直属士官となり、俺は今、元帥軍の小隊を指揮するようになってた。
「そこっ! 遅れてるぞ! 気合入れて走らないとこの後の戦闘訓練で俺の相手をさせるぞ!」
集団から遅れてノロノロ走ってた奴らに檄を飛ばすと、慌てて走り始めた。
やれやれ、いい歳したおっさんを俺が怒らないといけないなんてな。
まぁ、今はある程度は命令を聞いてくれるようになったからまだマシか。
最初は大変だった。
『上官に取り入って出世した小僧』
これが小隊員達の俺の最初の印象だったようだ。
そのせいか、顔合わせの際にも半数近くがやる気のない態度をしていた。
中にはニヤニヤした顔で見てくる奴もいて気分が悪かった。
とりあえず話をすれば変わるかもと思ったんだけど、あまりにも目に余る態度を繰り返していたので、その中心人物であるフェルナン少尉を前に呼び出した。
少尉は身長は2メートルを越える大男で、筋肉増し増しの24歳の男性だ。
腕っぷしに自信があるようで、以前は北方前線で共和国軍との戦闘にも参加しており、それなりに武勲を立てた人物だったそうだ。
自分の力だけで昇進した少尉には、上官に取り入って出世したと言われてる俺は嫌悪の対象でしかなかったんだろう。
呼び出した後も太々しい態度で睨んでいたっけ。
でも少尉を納得させる方法は簡単だった。
俺と立ち合って貰えばいいだけ。
そう告げると少尉は少し驚いた顔をしていたっけ。
『訓練中の不幸な事故ってのはあるんだぞ』
とか言いやがった。
完全に馬鹿にされてると思ったから、構わないから立ち合えと言って、武器を構えさせた。
獲物はハルバート、見たまんまのお似合いの装備だった。
そして、合図ともに俺の左肩目掛けて思いっきり振り下ろしてきた。
手加減無用の一撃には好感を持てたけど、攻撃に重さが足りないんだよなぁ。
そう思いながら少尉を殴り飛ばしたんだけど、それが問題となっちゃった。
俺の号令で数十人の男達が一斉に走り始めた。
必死に走る者、周りの様子を見ながら走る者と様々だったが、とりあえず全員が命令には従ってくれているようだな。
しかし、まさか俺が小隊を指揮することになるとは思わなかった。
いや、なんとなくは思ってたんだよ?
軍の士官がいつまでも単独任務なんてありえないんだし、その内部下が出来るんだろうなぁとは思ってた。
でも、16になる年で帝国軍大尉になり、部下を持つことになるとは流石に思わなかった。
大尉になって、しばらくは元帥やジェニングス中将やアンダーソン大佐について軍の仕事を学んだ後、ウォーレイク元帥の従卒から元帥直属士官となり、俺は今、元帥軍の小隊を指揮するようになってた。
「そこっ! 遅れてるぞ! 気合入れて走らないとこの後の戦闘訓練で俺の相手をさせるぞ!」
集団から遅れてノロノロ走ってた奴らに檄を飛ばすと、慌てて走り始めた。
やれやれ、いい歳したおっさんを俺が怒らないといけないなんてな。
まぁ、今はある程度は命令を聞いてくれるようになったからまだマシか。
最初は大変だった。
『上官に取り入って出世した小僧』
これが小隊員達の俺の最初の印象だったようだ。
そのせいか、顔合わせの際にも半数近くがやる気のない態度をしていた。
中にはニヤニヤした顔で見てくる奴もいて気分が悪かった。
とりあえず話をすれば変わるかもと思ったんだけど、あまりにも目に余る態度を繰り返していたので、その中心人物であるフェルナン少尉を前に呼び出した。
少尉は身長は2メートルを越える大男で、筋肉増し増しの24歳の男性だ。
腕っぷしに自信があるようで、以前は北方前線で共和国軍との戦闘にも参加しており、それなりに武勲を立てた人物だったそうだ。
自分の力だけで昇進した少尉には、上官に取り入って出世したと言われてる俺は嫌悪の対象でしかなかったんだろう。
呼び出した後も太々しい態度で睨んでいたっけ。
でも少尉を納得させる方法は簡単だった。
俺と立ち合って貰えばいいだけ。
そう告げると少尉は少し驚いた顔をしていたっけ。
『訓練中の不幸な事故ってのはあるんだぞ』
とか言いやがった。
完全に馬鹿にされてると思ったから、構わないから立ち合えと言って、武器を構えさせた。
獲物はハルバート、見たまんまのお似合いの装備だった。
そして、合図ともに俺の左肩目掛けて思いっきり振り下ろしてきた。
手加減無用の一撃には好感を持てたけど、攻撃に重さが足りないんだよなぁ。
そう思いながら少尉を殴り飛ばしたんだけど、それが問題となっちゃった。
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