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第三章
突撃、第78小隊
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俺達第78小隊は左翼軍を離れて、森の中を移動して攻城戦中の共和国軍の右翼側面に接近していた。
正直気づかれないかヒヤヒヤしていたが、敵も必死なんだろう。
目の前の事に手一杯で小隊程度の存在には気づいていないようだ。
「小隊長、此処からは森がきれます。姿を隠すところが無ければいくら少数とはいえ気づかれますよ」
「わかってる。フェルナン少尉、このまま森の中を移動して敵の後背へ向けて移動するぞ」
「敵の背後を狙うのですか?」
「いや、正確には斜めからだ」
「はっ! 了解しました」
返事がいいね。
まぁ、戦場でグダグダやってたら死ぬだけだからな。
命令系統の遵守は軍人の基本。
隊の編成から日も浅いのにみんな俺の命令に従ってくれている。
有難い話だが、でなければ今回の作戦は成り立たない。
みんな頼んだぞ。
代わりに先鋒も殿も俺がやるからな。
「小隊長、敵の後背です。ここから攻めるのがよろしいかと」
敵の後背に着いたか。
……なるほど、少将の予想通りだ。
敵は攻城にあたり部隊をローテーションさせて、攻撃と休憩と分けている。
休憩中の部隊なのか、ちょっと寛いでる奴らがいるのがその証拠だ。
警備もいるけど、その数は少ない。
行くしかないな。
「総員、準備はいいか?」
「いつでも行けますよ、小隊長」
「よし! タイミングを間違えるなよ! 第78小隊.突撃だぁあああ!」
森の中から一気に飛び出して、敵の後背側面に襲いかかった。
「ん? なっ!? て、敵襲!」
「遅い!」
警備の兵を一振りで斬り捨て、更に突撃を敢行する。
奇襲に驚いた敵兵は完全に浮き足立ってるので、今のうちにやれるだけやっておこう。
「行け! 軟弱な共和国兵など全て斬り伏せろ! 躊躇するな! 斬って斬って斬りまくれ!」
「おおおおおおおおおおおおお!」
俺の号令に皆んなが雄叫びで応えた。
敵が浮き足立ってるのもあるけど、ウチの隊員達意外と強いな。
特にフェルナン少尉だ。
斧槍を自在に振り回して次々と敵を薙ぎ倒してる。
むむむ、ブラス曹長も中々やる。
剣と盾を使った堅実な戦いで、安定感があるぞ。
別れを呟いてた兵長も頑張っているようだな。
俺も負けてられないぞ!
「はぁあああああ! 手加減無しで行くぞ! 《暴剣・狂飆》!」
刃から繰り出された竜巻が敵陣に襲いかかる。
人も物資も関係なく、切り刻んで舞い上げていった。
でも、まだ手を緩めるわけにはいかない。
「《雷剣・八雷神》!」
八つの雷撃が天から落撃して、爆音と共に敵陣を吹き飛ばしていく。
「て、敵の中に上級魔法使いが複数いるぞ! きゅ、救援を呼べぇえ!」
いやいや、敵兵さんよ。
ウチにそんな魔法使いはいません。
魔法兵ならいるけどね。
どうやら勘違いしてくれるようだ。
これで兵力を見誤ってくれれば儲けもんだな。
作戦は順調だ……あれ? 皆んなどうしたんだ?
敵が周りにいないからって何で固まってるんだ?
「つ、強ぇ……」
「た、竜巻と雷? ほ、本当か?」
「今ので敵の二個中隊は壊滅してるぞ……し、信じられねぇ……」
……どうやら、みんなも俺の戦力を見誤ってたみたいだ。
正直気づかれないかヒヤヒヤしていたが、敵も必死なんだろう。
目の前の事に手一杯で小隊程度の存在には気づいていないようだ。
「小隊長、此処からは森がきれます。姿を隠すところが無ければいくら少数とはいえ気づかれますよ」
「わかってる。フェルナン少尉、このまま森の中を移動して敵の後背へ向けて移動するぞ」
「敵の背後を狙うのですか?」
「いや、正確には斜めからだ」
「はっ! 了解しました」
返事がいいね。
まぁ、戦場でグダグダやってたら死ぬだけだからな。
命令系統の遵守は軍人の基本。
隊の編成から日も浅いのにみんな俺の命令に従ってくれている。
有難い話だが、でなければ今回の作戦は成り立たない。
みんな頼んだぞ。
代わりに先鋒も殿も俺がやるからな。
「小隊長、敵の後背です。ここから攻めるのがよろしいかと」
敵の後背に着いたか。
……なるほど、少将の予想通りだ。
敵は攻城にあたり部隊をローテーションさせて、攻撃と休憩と分けている。
休憩中の部隊なのか、ちょっと寛いでる奴らがいるのがその証拠だ。
警備もいるけど、その数は少ない。
行くしかないな。
「総員、準備はいいか?」
「いつでも行けますよ、小隊長」
「よし! タイミングを間違えるなよ! 第78小隊.突撃だぁあああ!」
森の中から一気に飛び出して、敵の後背側面に襲いかかった。
「ん? なっ!? て、敵襲!」
「遅い!」
警備の兵を一振りで斬り捨て、更に突撃を敢行する。
奇襲に驚いた敵兵は完全に浮き足立ってるので、今のうちにやれるだけやっておこう。
「行け! 軟弱な共和国兵など全て斬り伏せろ! 躊躇するな! 斬って斬って斬りまくれ!」
「おおおおおおおおおおおおお!」
俺の号令に皆んなが雄叫びで応えた。
敵が浮き足立ってるのもあるけど、ウチの隊員達意外と強いな。
特にフェルナン少尉だ。
斧槍を自在に振り回して次々と敵を薙ぎ倒してる。
むむむ、ブラス曹長も中々やる。
剣と盾を使った堅実な戦いで、安定感があるぞ。
別れを呟いてた兵長も頑張っているようだな。
俺も負けてられないぞ!
「はぁあああああ! 手加減無しで行くぞ! 《暴剣・狂飆》!」
刃から繰り出された竜巻が敵陣に襲いかかる。
人も物資も関係なく、切り刻んで舞い上げていった。
でも、まだ手を緩めるわけにはいかない。
「《雷剣・八雷神》!」
八つの雷撃が天から落撃して、爆音と共に敵陣を吹き飛ばしていく。
「て、敵の中に上級魔法使いが複数いるぞ! きゅ、救援を呼べぇえ!」
いやいや、敵兵さんよ。
ウチにそんな魔法使いはいません。
魔法兵ならいるけどね。
どうやら勘違いしてくれるようだ。
これで兵力を見誤ってくれれば儲けもんだな。
作戦は順調だ……あれ? 皆んなどうしたんだ?
敵が周りにいないからって何で固まってるんだ?
「つ、強ぇ……」
「た、竜巻と雷? ほ、本当か?」
「今ので敵の二個中隊は壊滅してるぞ……し、信じられねぇ……」
……どうやら、みんなも俺の戦力を見誤ってたみたいだ。
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