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第六章
左眼
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軍人だから死ぬ事に抵抗はないけど、爆散は流石に嫌だな。
肉片が四方に飛び散るってのは、正直勘弁して欲しい。
「とにかく魔力が回復したらもう一回やるよ。3日耐えれるまではやるからね」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 修行を続けるのはいいけど、その間に帝国がアマナ王国の魔族に攻め込まれたらどうするんだよ!? 勝ち目なんかないぞ!」
「まぁ、ライブランドと一緒に滅びるだろうね。善戦したとしても、もって1ヶ月かな?」
みんなの顔が脳裏に浮かんだ。
そして、それが一瞬で血塗られたものに変わっていく。
全身から嫌な汗が出てくるのがわかった。
冗談じゃ無い!
みんなを死なせてたまるか!
「フォルネア! 俺は……」
「行かせるわけないだろ。お前、魔族をなめてるのか?」
はい、もう何も言えません。
あのマジな眼の時のフォルネアには逆らってはいけません。
それはこれまでの修行で骨身に染みています。
「君は僕の相棒だ。その大事な相棒を半端な状態で送り出す事はできない。君が魔力操作を完璧に出来ない内は、たとえ死ぬまででも此処にいてもらうよ。わかったか?」
「うぅ……」
俺は寝転がって、フォルネアに背を向けた。
言ってる事が正論なのはわかる。
俺がフォルネアの立場なら、同じ事をするだろう。
だけど、どうしても納得はできない。
みんなが、仲間が死にそうな時に何にもできないなんて、せっかく拾った生命なのに。
「もぅ、拗ねるなよ。はぁ、わかったよ! じゃあ、早く修行が終わるようにしてあげるよ」
「本当かっ!?」
パッと起き上がって、フォルネアの方を期待に満ちた潤んだ眼で見つめる俺。
自分でもわかる。
あまりにも子ども過ぎて情けない。
「本当は危険だからやりたくなかったんだけどなぁ。そこまで言うなら仕方ない」
……えっ? 今、危険と仰いました?
「まぁいいか。魔殻を破った君の魔力量は魔族の上位種に匹敵するくらいはあるんだ。同じ上位種同士なら、死にはしないだろう」
また、物騒な事言ってるよ。
しかも、今ので何をするか大体の検討はついた。
なんか潤んだ瞳から涙が溢れそうだ。
「休憩の後は僕と実戦形式で戦うよ。戦いの中で魔力の使い方を覚えるんだ。僕は君を殺す気でいくから気を抜いてたり、いつまでもグズグズするなら……」
「す、するなら?」
「あの世で仲間が来るのを待つ事になるだろうね」
やっぱりか!?
何で俺の周りには死中に活を求めるような人ばっかりいるんだよ!
もうちょっと平和的に考えられないのか?
いや、戦争なんだから平和的にはいかないのもわかるけどさ!
「それにそろそろ、その左眼の使い方も教えた方がいいだろうし、実戦の方がいいかもな」
「左眼? 左眼がどうかしたのか?」
「ああ。お前、左眼なかっただろ? だから入れといたんだ」
「入れた? 何を?」
「魔眼」
……こいつ、またサラッと物騒な事言いやがったぁあああああ!
肉片が四方に飛び散るってのは、正直勘弁して欲しい。
「とにかく魔力が回復したらもう一回やるよ。3日耐えれるまではやるからね」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 修行を続けるのはいいけど、その間に帝国がアマナ王国の魔族に攻め込まれたらどうするんだよ!? 勝ち目なんかないぞ!」
「まぁ、ライブランドと一緒に滅びるだろうね。善戦したとしても、もって1ヶ月かな?」
みんなの顔が脳裏に浮かんだ。
そして、それが一瞬で血塗られたものに変わっていく。
全身から嫌な汗が出てくるのがわかった。
冗談じゃ無い!
みんなを死なせてたまるか!
「フォルネア! 俺は……」
「行かせるわけないだろ。お前、魔族をなめてるのか?」
はい、もう何も言えません。
あのマジな眼の時のフォルネアには逆らってはいけません。
それはこれまでの修行で骨身に染みています。
「君は僕の相棒だ。その大事な相棒を半端な状態で送り出す事はできない。君が魔力操作を完璧に出来ない内は、たとえ死ぬまででも此処にいてもらうよ。わかったか?」
「うぅ……」
俺は寝転がって、フォルネアに背を向けた。
言ってる事が正論なのはわかる。
俺がフォルネアの立場なら、同じ事をするだろう。
だけど、どうしても納得はできない。
みんなが、仲間が死にそうな時に何にもできないなんて、せっかく拾った生命なのに。
「もぅ、拗ねるなよ。はぁ、わかったよ! じゃあ、早く修行が終わるようにしてあげるよ」
「本当かっ!?」
パッと起き上がって、フォルネアの方を期待に満ちた潤んだ眼で見つめる俺。
自分でもわかる。
あまりにも子ども過ぎて情けない。
「本当は危険だからやりたくなかったんだけどなぁ。そこまで言うなら仕方ない」
……えっ? 今、危険と仰いました?
「まぁいいか。魔殻を破った君の魔力量は魔族の上位種に匹敵するくらいはあるんだ。同じ上位種同士なら、死にはしないだろう」
また、物騒な事言ってるよ。
しかも、今ので何をするか大体の検討はついた。
なんか潤んだ瞳から涙が溢れそうだ。
「休憩の後は僕と実戦形式で戦うよ。戦いの中で魔力の使い方を覚えるんだ。僕は君を殺す気でいくから気を抜いてたり、いつまでもグズグズするなら……」
「す、するなら?」
「あの世で仲間が来るのを待つ事になるだろうね」
やっぱりか!?
何で俺の周りには死中に活を求めるような人ばっかりいるんだよ!
もうちょっと平和的に考えられないのか?
いや、戦争なんだから平和的にはいかないのもわかるけどさ!
「それにそろそろ、その左眼の使い方も教えた方がいいだろうし、実戦の方がいいかもな」
「左眼? 左眼がどうかしたのか?」
「ああ。お前、左眼なかっただろ? だから入れといたんだ」
「入れた? 何を?」
「魔眼」
……こいつ、またサラッと物騒な事言いやがったぁあああああ!
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