短編

鮒捌ケコラ

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無知という罪

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ドラマやニュースを見ていると、『知らなかった』という言葉をよく聞く。

責任逃れの常套句として、あまりにもこの台詞セリフは有名だ。実に腹立たしい。

しかし、そうでない時もある。

さらに言えば、最初は腹立たしいと思っていたのに話を聞くうちにそう思わなくなった事もある。当然、その逆も然りだった。

その違いが何なのか、ずっと気になって考えて、考えて、考えて……ずっと考えていた。

そうしてある日、とある法則を見つけた。

腹立たしいと思わなかった時や感じなくなった時は、当事者に知る能力がなかった、又は知る権利がなかった等、当事者がどうやっても知る事が出来なかった理由を知った時だ。

自分が同じ立場になっても、知る事ができなかったと共感出来る人々が『知らなかった』と言っても、私はそれを腹立たしいとは思わなかった。

逆に腹立たしいと感じた人達は、
知るための時間があった。
能力があった。
権利があった。
何だったら、義務すらあった。
にも関わらず、知らなかった。

そんな人達の言った『知らなかった』が、
心底腹立たしいと思った。

そうしてやっと気が付いた。

私が腹立たしいと感じたのは、
『当事者が知らなかった』
という『無知』に対してではないという事に。

私が腹立たしいと感じたのは、『無知』を『放置』していた事……つまり、知ろうとする努力を怠った『怠惰』に対してだという事に。

誰かが言った。『無知は罪だ』と。

その『罪』とは、知らなかったという『無知』そのものではなく、その『無知』を自覚したまま『放置』してきた『怠惰』に向けられているのではないだろうか?

だから、私は常々思う。



無知知らない事は罪ではない、
       怠惰知ろうとしない事が罪である』と。



皆さんは、どう思いますか?

無知知らない事は罪ですか?それとも……



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