23 / 43
第二章 王子様の家庭教師
第23話
しおりを挟む
「お疲れ」
研究棟に戻って来ると、イリスが入口で待っていた。
「イリス! どうしたの?」
イリスの元へ駆け寄る私。
「真っ青な顔のアロイス様をとっ捕まえて話を聞き出したから、ここで待ってたの。その様子じゃ、上手くいったようですね、殿下?」
イリスが私の後ろにいるアドににんまりと言った。
「ああ。お前に魔法石を頼んでおいて良かった」
「ミューのためですから」
二人の会話に私は疑問を投げかける。
「この魔法石、直接イリスに依頼したの!? イリスもそれを受けたの!?」
魔法石はイリスにしか作り出せない、貴重な魔法具。今は魔法騎士団にしか卸されておらず、簡単に手に入る物ではないのだ。アドは王族だし、テスト前とはいえ次期副団長だ。その伝手なのかなあ、と思っていたら、まさかのオーダーメイドだった。
「自分の魔力を他人に預けるってことの意味、ミューならわかるわよね?」
イリスが耳元で囁く。
(自分の魔力を預けるということは、心を預けるということ……)
ボッと顔が赤くなる。
「し、ししし師としてだから! 尊敬とかそーいうのだから! ほら、私たち、運命共同体だから!」
アドの行動に、色っぽい意味がないことくらいわかっている。それなのに誂う表情のイリスについ動揺してしまった。
アドは私に自分の人生を預けてくれたのだ。だから、この魔法石も信頼の証なのだ。浮ついた物ではないのだ。むしろアドに失礼だ。
うんうん、と自分を納得させるように頷きながら、私は先生モードになる。
「……殿下、まだまだですね」
「うるせえ。これからだ」
「まあ、ミューをここまで動揺させたのは評価しますよ。色っぽいことに無縁なこの子が確実に意識してますから」
「…………」
何故かイリスに両耳を塞がれ、二人が話している。
(秘密の話かな?)
チクリ、と胸が痛む。
(ばっ……、バカ!!)
私は何を思ったのか。
イリスにはグレイという素敵な婚約者もいる。何より私をいつも心配してくれる親友に何を思ったのか。
心のなかで自分の頬を往復ビンタする。
「とまあ、こんな騒ぎになったからには危ないから、その魔法石は服の中に隠して身に付けておくべきね」
ふっ、と両耳からイリスの手が離れる。
「俺がついてるから大丈夫だろうよ」
「ずっと、って訳にはいかないですからね」
いつの間にか物騒な話になっていた。
頭の中で疑問符を浮かべていると、イリスがこちらに顔を向けた。
「ミュー、魔術師団の天使と呼ばれるあんたの妹の取り巻き連中たちの前で、クラリオンのバカ息子をやっつけたんだから、それなりに恨みは買うし目を付けられるでしょうね。アロイス様も魔術師団に呼び出されてたし」
「えっ!!」
かなり大事になっていた。
「それでもミュリエルの力を見せつけるには丁度良かったろ? 今頃、噂になっているだろうな」
「……あんた、わかっててあの勝負たきつけたの?」
何故かドヤ顔のアドに、私はジト目で迫る。
「気分良かったろ?」
にやりと笑うアドに、私も口元が緩んでしまった。
「うん! とっても!」
お互い見合うと、片手でパアン、とハイタッチをした。
魔力量を気にすることなく思うがまま魔法を使えるのは最高だった。何より、誇れる自分でアンリ様とクリスティーの前に立っていられたことが嬉しかった。
「アド、ありがとう」
「んなっ!?」
ハイタッチの流れでテンションの上がった私は、アドに抱きついた。
「あ、ごめん。嫌だった?」
普段、無自覚に甘い行動を取るアドにとっては何でもないことだと思ったのに、彼は私から顔を背けている。
「ミューぅ、こっちも」
イリスにべりっとアドから剥がされ、抱き締められる。
温かな親友のぬくもりに、私も抱き締め返す。
「イリスもありがとね」
「この魔法石はミューがいないと出来なかったからね。商標登録も私と共同名義だし」
「えっ!?」
知らない情報に目を見開いた私はイリスを凝視した。
「まあ、ミューに悪意が及ばないように表に出してないけどね。切札として?」
あっけらかんと言うイリスに私は呆然とする。
「そんな……だってこれは、イリスの大切な研究で……夢でもあるのに……」
そんな大切な物を、と泣きそうになる。でもイリスは少し怒ったように私の頬を両手で挟んだ。
「ばかミュー。あんたの魔法陣の構築と、魔法石にこめる詠唱が無いと、これも成り立たないのよ!」
むにっと口を尖らせられたまま、イリスが寂しそうな表情で続ける。
「魔法は全ての人に平等――それはあんたの夢でもあるでしょ?」
「いりぃふ……」
「それを何も知らない奴らが無能って決めつけただけで自信失くしちゃってさ! 見てられなかったわよ」
ぐぐぐ、とイリスの頬を挟む力が更に強まり、私は言葉を発せない。
「そこは俺がミュリエルを国一番の家庭教師にしてやるから大丈夫だろ」
「うるさいですよ! 私の方がミューのこと知ってるんですからね!? 私が先にミューを守ろうと……」
私の頬から手が離れ、イリスに再び抱きしめられる。
「イリス……?」
泣いているのかと心配になり、そっと背中に手を回そうとすると、イリスは私の肩の上で顔をガバッと上げてアドに言った。
「でも! 最近のミューは本当に楽しそうで、活き活きしてて……っ! 悔しいけど、殿下のおかげだってわかってます!」
「イリス……」
イリスの叫びに、そんなことを思っていたなんてと切なくなった。
「イリス、私、イリスに沢山助けられていたのに、腐ったりなんかしてごめんね……。いつもありがとう」
イリスの背中を撫でながら言うと、彼女は私の肩に顔を埋めて泣いた。
「バカミューぅぅぅぅ!!」
「アドも、ありがとね。私、あなたの家庭教師になれて良かった」
イリスをヨシヨシしながらアドに笑いかける。
「おう」
アドもその綺麗なエメラルドグリーンの瞳を細めて笑った。
「…………でも、まだここは私の場所ですから」
「……にゃろう……」
私の腕の中で意味不明なことを言うイリスに、アドが口をヒクヒクとさせていた。
研究棟に戻って来ると、イリスが入口で待っていた。
「イリス! どうしたの?」
イリスの元へ駆け寄る私。
「真っ青な顔のアロイス様をとっ捕まえて話を聞き出したから、ここで待ってたの。その様子じゃ、上手くいったようですね、殿下?」
イリスが私の後ろにいるアドににんまりと言った。
「ああ。お前に魔法石を頼んでおいて良かった」
「ミューのためですから」
二人の会話に私は疑問を投げかける。
「この魔法石、直接イリスに依頼したの!? イリスもそれを受けたの!?」
魔法石はイリスにしか作り出せない、貴重な魔法具。今は魔法騎士団にしか卸されておらず、簡単に手に入る物ではないのだ。アドは王族だし、テスト前とはいえ次期副団長だ。その伝手なのかなあ、と思っていたら、まさかのオーダーメイドだった。
「自分の魔力を他人に預けるってことの意味、ミューならわかるわよね?」
イリスが耳元で囁く。
(自分の魔力を預けるということは、心を預けるということ……)
ボッと顔が赤くなる。
「し、ししし師としてだから! 尊敬とかそーいうのだから! ほら、私たち、運命共同体だから!」
アドの行動に、色っぽい意味がないことくらいわかっている。それなのに誂う表情のイリスについ動揺してしまった。
アドは私に自分の人生を預けてくれたのだ。だから、この魔法石も信頼の証なのだ。浮ついた物ではないのだ。むしろアドに失礼だ。
うんうん、と自分を納得させるように頷きながら、私は先生モードになる。
「……殿下、まだまだですね」
「うるせえ。これからだ」
「まあ、ミューをここまで動揺させたのは評価しますよ。色っぽいことに無縁なこの子が確実に意識してますから」
「…………」
何故かイリスに両耳を塞がれ、二人が話している。
(秘密の話かな?)
チクリ、と胸が痛む。
(ばっ……、バカ!!)
私は何を思ったのか。
イリスにはグレイという素敵な婚約者もいる。何より私をいつも心配してくれる親友に何を思ったのか。
心のなかで自分の頬を往復ビンタする。
「とまあ、こんな騒ぎになったからには危ないから、その魔法石は服の中に隠して身に付けておくべきね」
ふっ、と両耳からイリスの手が離れる。
「俺がついてるから大丈夫だろうよ」
「ずっと、って訳にはいかないですからね」
いつの間にか物騒な話になっていた。
頭の中で疑問符を浮かべていると、イリスがこちらに顔を向けた。
「ミュー、魔術師団の天使と呼ばれるあんたの妹の取り巻き連中たちの前で、クラリオンのバカ息子をやっつけたんだから、それなりに恨みは買うし目を付けられるでしょうね。アロイス様も魔術師団に呼び出されてたし」
「えっ!!」
かなり大事になっていた。
「それでもミュリエルの力を見せつけるには丁度良かったろ? 今頃、噂になっているだろうな」
「……あんた、わかっててあの勝負たきつけたの?」
何故かドヤ顔のアドに、私はジト目で迫る。
「気分良かったろ?」
にやりと笑うアドに、私も口元が緩んでしまった。
「うん! とっても!」
お互い見合うと、片手でパアン、とハイタッチをした。
魔力量を気にすることなく思うがまま魔法を使えるのは最高だった。何より、誇れる自分でアンリ様とクリスティーの前に立っていられたことが嬉しかった。
「アド、ありがとう」
「んなっ!?」
ハイタッチの流れでテンションの上がった私は、アドに抱きついた。
「あ、ごめん。嫌だった?」
普段、無自覚に甘い行動を取るアドにとっては何でもないことだと思ったのに、彼は私から顔を背けている。
「ミューぅ、こっちも」
イリスにべりっとアドから剥がされ、抱き締められる。
温かな親友のぬくもりに、私も抱き締め返す。
「イリスもありがとね」
「この魔法石はミューがいないと出来なかったからね。商標登録も私と共同名義だし」
「えっ!?」
知らない情報に目を見開いた私はイリスを凝視した。
「まあ、ミューに悪意が及ばないように表に出してないけどね。切札として?」
あっけらかんと言うイリスに私は呆然とする。
「そんな……だってこれは、イリスの大切な研究で……夢でもあるのに……」
そんな大切な物を、と泣きそうになる。でもイリスは少し怒ったように私の頬を両手で挟んだ。
「ばかミュー。あんたの魔法陣の構築と、魔法石にこめる詠唱が無いと、これも成り立たないのよ!」
むにっと口を尖らせられたまま、イリスが寂しそうな表情で続ける。
「魔法は全ての人に平等――それはあんたの夢でもあるでしょ?」
「いりぃふ……」
「それを何も知らない奴らが無能って決めつけただけで自信失くしちゃってさ! 見てられなかったわよ」
ぐぐぐ、とイリスの頬を挟む力が更に強まり、私は言葉を発せない。
「そこは俺がミュリエルを国一番の家庭教師にしてやるから大丈夫だろ」
「うるさいですよ! 私の方がミューのこと知ってるんですからね!? 私が先にミューを守ろうと……」
私の頬から手が離れ、イリスに再び抱きしめられる。
「イリス……?」
泣いているのかと心配になり、そっと背中に手を回そうとすると、イリスは私の肩の上で顔をガバッと上げてアドに言った。
「でも! 最近のミューは本当に楽しそうで、活き活きしてて……っ! 悔しいけど、殿下のおかげだってわかってます!」
「イリス……」
イリスの叫びに、そんなことを思っていたなんてと切なくなった。
「イリス、私、イリスに沢山助けられていたのに、腐ったりなんかしてごめんね……。いつもありがとう」
イリスの背中を撫でながら言うと、彼女は私の肩に顔を埋めて泣いた。
「バカミューぅぅぅぅ!!」
「アドも、ありがとね。私、あなたの家庭教師になれて良かった」
イリスをヨシヨシしながらアドに笑いかける。
「おう」
アドもその綺麗なエメラルドグリーンの瞳を細めて笑った。
「…………でも、まだここは私の場所ですから」
「……にゃろう……」
私の腕の中で意味不明なことを言うイリスに、アドが口をヒクヒクとさせていた。
76
あなたにおすすめの小説
王宮の万能メイド、偏屈魔術師を餌付けする
葉山あおい
恋愛
王宮で働く勤続八年のメイド、エレナ・フォスター。仕事は完璧だが愛想がない彼女は、いつしか「鉄の女」と呼ばれ恐れられていた。
そんな彼女に下された辞令は、王宮の敷地内にありながら「魔窟」と呼ばれる『北の塔』の専属メイドになること。そこの主である宮廷魔術師団長・シルヴィス・クローデルは、稀代の天才ながら極度の人嫌い&生活能力ゼロの偏屈男だった!
ゴミ屋敷と化した塔をピカピカに掃除し、栄養失調寸前の彼に絶品の手料理を振る舞うエレナ。黄金色のオムレツ、とろける煮込みハンバーグ、特製カツサンド……。美味しいご飯で餌付けされた魔術師様は、次第にエレナへの独占欲を露わにし始めて――?
意地悪な聖女や侯爵夫人のいびりも、完璧なスキルで華麗に返り討ち。平民出身のメイドが、身分差を乗り越えて幸せな花嫁になるまでの、美味しくて甘いシンデレラストーリー。
完結·異世界転生したらアザラシ? でした〜白いモフモフでイケメン騎士たちに拾われましたが、前世の知識で医療チートしています〜
禅
恋愛
ネットでアザラシを見ることが癒しだった主人公。
だが、気が付くと知らない場所で、自分がアザラシになっていた。
自分が誰か分からず、記憶が曖昧な中、個性的なイケメン騎士たちに拾われる。
しかし、騎士たちは冬の女神の愛おし子を探している最中で……
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています
※完結まで毎日投稿します
地味令嬢の私が婚約破棄された結果、なぜか最強王子に溺愛されてます
白米
恋愛
侯爵家の三女・ミレイアは、控えめで目立たない“地味令嬢”。
特に取り柄もなく、華やかな社交界ではいつも壁の花。だが幼いころに交わされた約束で、彼女は王弟・レオンハルト殿下との婚約者となっていた。
だがある日、突然の婚約破棄通告――。
「やはり君とは釣り合わない」
そう言い放ったのは、表向きには完璧な王弟殿下。そしてその横には、社交界の華と呼ばれる公爵令嬢の姿が。
悲しみも怒りも感じる間もなく、あっさりと手放されたミレイア。
しかしその瞬間を見ていたのが、王家随一の武闘派にして“最強”と噂される第一王子・ユリウスだった。
「……くだらん。お前を手放すなんて、あいつは見る目がないな」
「よければ、俺が貰ってやろうか?」
冗談かと思いきや、なぜか本気のご様子!?
次の日には「俺の婚約者として紹介する」と言われ、さらには
「笑った顔が見たい」「他の男の前で泣くな」
――溺愛モードが止まらない!
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
【完結】辺境伯の溺愛が重すぎます~追放された薬師見習いは、領主様に囲われています~
深山きらら
恋愛
王都の薬師ギルドで見習いとして働いていたアディは、先輩の陰謀により濡れ衣を着せられ追放される。絶望の中、辺境の森で魔獣に襲われた彼女を救ったのは、「氷の辺境伯」と呼ばれるルーファスだった。彼女の才能を見抜いたルーファスは、アディを専属薬師として雇用する。
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
婚約破棄された夜、最強魔導師に「番」だと告げられました
阿里
恋愛
学院の祝宴で告げられた、無慈悲な婚約破棄。
魔力が弱い私には、価値がないという現実。
泣きながら逃げた先で、私は古代の遺跡に迷い込む。
そこで目覚めた彼は、私を見て言った。
「やっと見つけた。私の番よ」
彼の前でだけ、私の魔力は輝く。
奪われた尊厳、歪められた運命。
すべてを取り戻した先にあるのは……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる