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第5話
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第五話
ゴクリと唾を飲み込みながら、一護が聞く。
「別の食べ方って何?」
「ケーキは、肉や血液だけ味がするわけじゃ無い。そう、体液からも味はする。それを試さないかって事。俺を本当に食べちゃったら無くなってしまうだろ。その後の人生どうするんだ。俺無しで生きていけるのか? 一護は」
「それって、抱いてもいいって事? 抱きながら食べろって事?」
桃里が言った言葉の真意を、信じられないとでも言いたげな視線をよこす。
「そうだよ。さっそく試してみる? こうして」
桃里は席を立ち、テーブルの右側を通って一護のそばへ行った。そして、一護に口づけをする。
「んんっ!」
本当にキスをするなんて思っていなかったのか、目を見開いて驚いたような表情をしたが、すぐに一護も舌をからませ、もっとと、キスを強請った。
一護の舌に唾液を絡ませると、一護はそれを美味しそうに舐め取った。
「甘い……これが、桃里の味かぁ。とっても美味しいよ。ほのかにバニラっぽい感じの味もする。しばらくケーキを食べるのを我慢していたかいがあって更に美味しく感じるな」
「そうか、それは良かったよ」
安堵した。これでひとまず本当に食べられることは回避できそうだ。
「僕、桃里を早く抱きたい。それで、お互いに気持ちよくなって、桃里の白い蜜も飲みたいな。それもきっととびきり甘くて美味しいはずだからさ」
一護は桃里の黄色いジャケットを脱がし、慣れた手つきで他の衣服も剥ぎ取っていく。
「もしかして、男同士の経験ってあるのか?」
「……実は一回だけある。だからやり方は分かってるよ。おい、柚兔そこからちょっと離れろよ。その椅子を持って壁際で見ておけ」
柚兔は指示された通りに、椅子を壁際まで移動させると、椅子をこちら向きに変え、静かに座った。
「桃李、ここに乗って」
一護はガラ空きになった丸いテーブルを指さす。
言われた通りにその丸いテーブルの上に乗ると、桃里の足を開く。横の椅子に乗せたケーキに指を入れ、生クリームを少し取った。
その生クリームを付けた指を桃里の後孔に突き入れる。
「ちょ、ちょっと待て」
「駄目。待つなんて無理」
一護は俺の言葉なんて無視して、指を後孔に抜き差しし続けた。生クリームがちょうどいい潤滑剤になったようで今のところ、痛みは感じない。
一護は中に入れる本数を少しずつ増やしていった。
「もう、入れちゃっても大丈夫みたいだね。こんなことを桃里と出来るなんて思っても見なかったよ。今日は最高の誕生日だ」
桃里とは真逆の誕生日の感想を言い終わったと同時にズンと、後孔に圧を感じた。
一護が充分に解したおかげで一護の竿が全て入った状態だけど、痛みはない。驚いたが、むしろ気持ちがいいぐらいだった。
「この先端にも味覚があれば良かったのに。そしたらもっと桃里を味わえたよね」
「そんなに味わってもらわなくて結構だ。そろそろ動かしてもいいぞ」
桃里はさりげなく一護を急かし、動きを求める。一護もそれに応え、ゆっくりと腰を動かした。
「桃里のナカ最高。あったかいし、気持ちいい」
「俺、男に抱かれたのなんて初めてだけど、そんなに悪くない。いや、むしろ気持ちいいよ一護」
男同士の行為にやや罪悪感を抱いた桃里だったが、その気持ちにいち早く気付いた一護が、
「ごめん」
小さな声で謝った。
「だけど、僕は今とても嬉しい。これからは他のケーキなんて食べないよ。約束する。桃里がいてくれる限り」
一護は俺をテーブルの上から抱き抱え、隣の部屋へと移動する。
「柚兔、お前も着いてこいよ」
ケーキがあった部屋の隣にはキングサイズのベッドルームとソファーがあった。柚兔はソファからベッドの方を落ち着かない様子で、ただじっと見つめている。
一護は桃里をベッドに寝かせると、その足を開脚させ、竿をグイッと挿入させた。
「あっ……。一護のが入って来た。大きいっ」
こんな所に入れられるのは初めてなのに。身体のなかを深く浸透する一護の存在感が妙に心地良い。少し窮屈で、そこがまたいじらしい。桃里はこの捉えどころのない感覚にすっかり夢中になった。
親しい友人に過ぎない相手とこんな事になってしまい、あまつさえ気持ちよさを感じてしまうなんて……やっぱりこれ、生クリームに何か入れられているのではないかと疑念が湧く。でないと、初めてなのにこんな風に女みたいに気持ち良くなるわけがないじゃないか。
「さっきの、あの生クリームに何か入っているのか? こんなに気持ちいいなんて思わなかった」
「媚薬っぽいものも何も入ってないよ、ただのバースディケーキだよ。桃里が受ける側の才能があったってことでしょ」
「嘘だ! 初めてでこんなに気持ちよく感じるなんて、俺はそんなんじゃない」
「認めたくない気持ちも分かるけどさ、こうしたらどう? もっと感じちゃうんじゃない?」
ぐいぐいとナカを抜き出しされ、悩ましげな声が漏れる。
ゴクリと唾を飲み込みながら、一護が聞く。
「別の食べ方って何?」
「ケーキは、肉や血液だけ味がするわけじゃ無い。そう、体液からも味はする。それを試さないかって事。俺を本当に食べちゃったら無くなってしまうだろ。その後の人生どうするんだ。俺無しで生きていけるのか? 一護は」
「それって、抱いてもいいって事? 抱きながら食べろって事?」
桃里が言った言葉の真意を、信じられないとでも言いたげな視線をよこす。
「そうだよ。さっそく試してみる? こうして」
桃里は席を立ち、テーブルの右側を通って一護のそばへ行った。そして、一護に口づけをする。
「んんっ!」
本当にキスをするなんて思っていなかったのか、目を見開いて驚いたような表情をしたが、すぐに一護も舌をからませ、もっとと、キスを強請った。
一護の舌に唾液を絡ませると、一護はそれを美味しそうに舐め取った。
「甘い……これが、桃里の味かぁ。とっても美味しいよ。ほのかにバニラっぽい感じの味もする。しばらくケーキを食べるのを我慢していたかいがあって更に美味しく感じるな」
「そうか、それは良かったよ」
安堵した。これでひとまず本当に食べられることは回避できそうだ。
「僕、桃里を早く抱きたい。それで、お互いに気持ちよくなって、桃里の白い蜜も飲みたいな。それもきっととびきり甘くて美味しいはずだからさ」
一護は桃里の黄色いジャケットを脱がし、慣れた手つきで他の衣服も剥ぎ取っていく。
「もしかして、男同士の経験ってあるのか?」
「……実は一回だけある。だからやり方は分かってるよ。おい、柚兔そこからちょっと離れろよ。その椅子を持って壁際で見ておけ」
柚兔は指示された通りに、椅子を壁際まで移動させると、椅子をこちら向きに変え、静かに座った。
「桃李、ここに乗って」
一護はガラ空きになった丸いテーブルを指さす。
言われた通りにその丸いテーブルの上に乗ると、桃里の足を開く。横の椅子に乗せたケーキに指を入れ、生クリームを少し取った。
その生クリームを付けた指を桃里の後孔に突き入れる。
「ちょ、ちょっと待て」
「駄目。待つなんて無理」
一護は俺の言葉なんて無視して、指を後孔に抜き差しし続けた。生クリームがちょうどいい潤滑剤になったようで今のところ、痛みは感じない。
一護は中に入れる本数を少しずつ増やしていった。
「もう、入れちゃっても大丈夫みたいだね。こんなことを桃里と出来るなんて思っても見なかったよ。今日は最高の誕生日だ」
桃里とは真逆の誕生日の感想を言い終わったと同時にズンと、後孔に圧を感じた。
一護が充分に解したおかげで一護の竿が全て入った状態だけど、痛みはない。驚いたが、むしろ気持ちがいいぐらいだった。
「この先端にも味覚があれば良かったのに。そしたらもっと桃里を味わえたよね」
「そんなに味わってもらわなくて結構だ。そろそろ動かしてもいいぞ」
桃里はさりげなく一護を急かし、動きを求める。一護もそれに応え、ゆっくりと腰を動かした。
「桃里のナカ最高。あったかいし、気持ちいい」
「俺、男に抱かれたのなんて初めてだけど、そんなに悪くない。いや、むしろ気持ちいいよ一護」
男同士の行為にやや罪悪感を抱いた桃里だったが、その気持ちにいち早く気付いた一護が、
「ごめん」
小さな声で謝った。
「だけど、僕は今とても嬉しい。これからは他のケーキなんて食べないよ。約束する。桃里がいてくれる限り」
一護は俺をテーブルの上から抱き抱え、隣の部屋へと移動する。
「柚兔、お前も着いてこいよ」
ケーキがあった部屋の隣にはキングサイズのベッドルームとソファーがあった。柚兔はソファからベッドの方を落ち着かない様子で、ただじっと見つめている。
一護は桃里をベッドに寝かせると、その足を開脚させ、竿をグイッと挿入させた。
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「さっきの、あの生クリームに何か入っているのか? こんなに気持ちいいなんて思わなかった」
「媚薬っぽいものも何も入ってないよ、ただのバースディケーキだよ。桃里が受ける側の才能があったってことでしょ」
「嘘だ! 初めてでこんなに気持ちよく感じるなんて、俺はそんなんじゃない」
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