夢世界ナル

白蓮

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3話-10 命が削る地

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 さっきからどこなく戦闘が行われている。だけど、場所が場所だ。周りに反響して響いている為に方角が分からない。
「嫌な感じだ」
 全くその通りだ。何かが私を見ているような感じが伝わる。まるで、既に見られている。そう感じる。
「どうしたんですです?」
「何もない・・・はず」
「?」
 白雪は不思議そうにする。彼女には何も感じていないのか。
 いつになったら、ここから脱出出来るだろうか。道はただ一本道、たまに別れ道があるが全く出られる景色がない。
 いっそ、上に上がってみようかな。
「私に捕まって」
 白雪に私の左手を握らす。鎌を右手に持ち、それを地面に刃を突き通す。その反動で上へと飛び立つ。
 私の重力を自身に掛け、鎌を振り下ろした反動で上へと上がった。ただ、簡単な仕掛けであるが、これで高速移動や上への移動が楽々になる。
 上へと到達した時、私はふと立ち止まる。音を聞き、その場所を見定める為だ。だが、タイミングが悪かったのか、先程のあった音は発生していなかった。
「・・・何も分からないか・・・」
「簡単に上に上がれるんですね」
「えぇ、私の能力だけど・・・。それよりさっさと移動するよ」
 ここに立ち止まっていてはいけない。そう思った。何かの視線のような感覚があるのも事実、私達は誰かに見られている。
 すぐに走り出した刹那、私達が着地した所の地面が突然と割れた。その隙間から何か得体の知れない物が飛び出す。
 私達は走り出した後だったので、なんとか当たらずに済んだ。だが、飛び出した物は私達を追尾するかのように攻撃を仕掛けてくる。
 私は彼女を勢いよく遠くへと投げ飛ばし、鎌でそれを真っ二つにする。
「・・・たこ?」
 一見タコのような足だが、吸盤とかない。下に本体がいるような気配もない。
 すぐに重力で蠢くタコの足を固定、見えるだけその場でバラバラにした。それをした瞬間、地面から生えていた足は腐敗し、消滅した。
「一定のダメージで死ぬのか・・・?」
 何も思わずにバラバラにした為になぜ腐敗したのかは分からなかった。現状、タコの足は腐敗し灰となった。
「だけど、警戒は必要なのは事実ね。どこに何がいるかなんて誰も想像はつかないのがこの世界だから」
 私は警戒しながら、白雪を投げ飛ばした方向に向かって走り出す。止まってたり、歩いてたりしていたら、先程のように攻撃を受けるかもしれない。今は走れる時に走って移動していた方が楽だ。
 先に調べる事はこの世界の仕組みだろうか。この世界の事が分かれば、少しは対策は可能だろう。
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