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38. 惚れ薬を飲んでしまった彼
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「セシリア様。僕は、兄上よりも優しいです。それに、貴女をきっと大切にします」
その言葉をルーカスから聞きたかった。いや、ルーカスは何度も愛を告げてくれた。それなのに、私は立場を気にして応えなかった。マリアナ様とルーカスが結婚することになって悲しむなんて、自業自得だわ。
ジョエル様はそっと私の肩に手を置いた。そして、ルーカスによく似たその顔をゆっくり近付けるが……
私は思わず顔を背けていた。
「申し訳ありません……」
震える声で、ジョエル様に告げる。
「私は……ルーカスが好きなのです」
今さら言っても遅いのに。なに悪あがきをしているのだろうか。それに、ほら。ルーカスは私がいなくなっても探しさえしていない。
ジョエル様は悲しげな顔で私を見た。優しいジョエル様にこんな顔をさせるなんて、私はなにをしているのだろう。こうやって、ルーカスに素直になれず、ジョエル様を傷つけた。私は最悪な女性だ。
不意に遠くで、ジョエル様を呼ぶ声が聞こえた。ジョエル様ははっと我に返り、
「……あ。そろそろ僕も持ち場に戻らなければなりません」
少し悲しそうな表情を浮かべて告げる。
「セシリア様、僕は貴女の気持ちを踏みにじることなんてしたくはありませんでした。
僕が彼女に惚れ薬を渡してしまったこと、申し訳ありませんでした」
「い、いえ……」
そう答えるのが精一杯だった。
ジョエル様の言う通り、ジョエル様は今の今まで、私の気持ちを知らなかった。いや、私は昨日ジョエル様に言ってしまった。ルーカスにはもっと相応しい女性がいると。だから、ジョエル様はもちろん私がルーカスを好きだなんて思っていないだろうし、私を守ってくれようとしてマリアナ様に惚れ薬を渡したに違いない。
今回の一件も、私のせいだ。素直になれなかった私が悪いのだ。ジョエル様は何も悪くない。それなのに、ジョエル様に感謝の言葉すら言えない私は、最低な女だ。
「セシリア様。僕の心は、貴女とともにあります」
手を差し出せば、ジョエル様は私を愛してくれるだろう。ルーカスよりも紳士的で、優しく対応してくれるだろう。だけど、私はルーカスが好きだ。いくら傲慢で自己中でも、根は優しくて私だけを特別扱いしてくれるルーカスが好きなんだ。
去っていくジョエル様の背中が、やたら小さく見えた。だが、その背中に抱きつきたいなど、甘い気持ちになることもなかった。
ジョエル様の背中を見つめながらふと思った。私とルーカスは両思いとはいえ、結ばれてはいけない恋だ。ルーカスと結婚すれば、私が悪者扱いされるだけでなく、ルーカスだってそれ相応の仕打ちを受けるだろう。ルーカスが次期トラスター公爵として成功するには、妻が私であってはいけない。今となっても、それは強く思う。ルーカスと私を引き裂くには、惚れ薬は強引でいい手段だったに違いない。ルーカスがマリアナ様に惚れているのなら、私だって手を引きやすいはずだ。
結局、私がこの辛い気持ちを我慢すれば、全てがうまくいくのだ……
よし、やっぱり、ルーカスとの関係を断とう。そして、ルーカスにはマリアナ様と幸せになってもらおう。
私が立ち上がったその時だった。
「あら、まだこんなところにいらしたのね」
軽蔑するような、それでいて嘲笑うかのような女性の声がした。ルーカスの前では鼻にかけたような甘い声なのに、今の声は別人かと思うほど棘がある。
振り返ると、私の後ろにはピンク色の豪華なドレスを着たマリアナ様がいた。だが、今のマリアナは女神のようなマリアナ様ではない。もちろん美しいことに変わりはないのだが……腕を組んで口元を歪めて私を見ているその姿は、まるで召使いを馬鹿にしている悪女だ。私はマリアナ様の本性を知っているが、ルーカスは知らない。だって、マリアナ様はルーカスの前では猫を被っているからだ。
何も言えずに俯く私に、彼女は容赦なく口撃する。
「あなたでしょう、セシリアさんは。身分相応なのに、いつまでルーカス様に付き纏うつもり? 」
それは、嫌というほど理解している。理解して、ようやく身を引こうと思ったのに……それなのに、とどめを刺すように言うのはやめてほしい。正直、もう心がもたない。
「ルーカス様は、貴女になんて構っている暇はないの」
それは分かっている。私が誇れる婚約者だったのなら、挨拶回りにも同行させたに違いない。ルーカスが私を好きでいてくれることはよく分かったが、同時に私という存在を隠したいということまで分かってしまった。
「ルーカス様はもうじき、私に惚れるわ。
犯罪者の娘のくせに、いつまでもみっともなくルーカス様にすがるのはやめてくださる? 」
ここは身を引くべきだということは分かっている。身分相応である上に、ルーカスの気持ちがマリアナ様に傾いてしまったのなら、身を引く以外に何もないだろう。
だが、マリアナ様がお父様を侮辱したことが、保っていた私の平常心を崩させた。心の中がぷつっと切れ、私はマリアナ様に向かって言葉を吐きかけていたのだ。
「お父様のことを悪く言うのは、やめていただけませんか? 」
その声は、怒りと絶望でひどく震えている。そして、マリアナ様はこんな惨めな私を余裕の表情で見下ろし、口角を上げてわざと甘ったるい声で答えたのだ。
「没落した庶民のくせに、伯爵令嬢の私に生意気な態度を取るのね」
そしてマリアナ様は、近くにいた護衛に声をかけた。
「この、身分相応で卑しい女性を、会場の外へ放り出してくれる? 」
護衛は背筋を伸ばし、私に掴みかかろうとした。こうやって、ゴミみたいに会場から投げ出されなくても、私は自ら出ていくのに。だって、私にはもう、ここにいる理由がないのだから。
身分相応な上に、ルーカスの気持ちだってなくなってしまった。こうなる前に、潔く身を引くべきだった。それに、公爵邸に乗り込むなんて、しなければ良かった。ルーカスを好きになってしまったから、ルーカスと離れるのが辛い。あの傲慢な態度や、生意気な口調でさえ愛しいほどに……
「おい、何をしている!」
不意に、大好きなその声が聞こえた。その声を聞くと、まだ胸がきゅーっとする。諦めなければならないのに、縋りそうになってしまう。彼はもう、私になんて興味もないだろうに。
護衛たちに両腕を掴まれ、ずるずると引きずられている私の近くで、
「ルーカス様」
マリアナ様が嬉しそうに彼の名を呼ぶ。そして彼女は、ピンク色のドレスを翻し、彼の元へと駆け出したのだ。
「ルーカス様、お待たせしてごめんなさい。
セシリアさんから、ルーカス様がなぜセシリアさんに惚れていたのかを聞き出したのですわ」
……え!?
予想外の言葉に、私はルーカスに駆け寄るマリアナ様の背中を見た。
「セシリアさんは、公爵夫人の座が欲しくて、ルーカス様に惚れ薬を飲ませていたようですわ。
でも、薬の効果が切れ、ルーカス様もようやく正気に戻られたのでしょう? 」
マリアナ様は、何を言っているのだろうか。私がルーカスに惚れ薬なんて飲ませるはずがないのに。私は、そんなマリアナ様みたいなことはしていない。
「……そうか」
ルーカスは低く呟いた。どんな顔をしているのか見たいのだが、陰になっていて表情は見えない。そんなルーカスに、マリアナ様は飛びついていた。まるで主人の帰りを待つ子犬のように、すごくすごく嬉しそうに。
「おかえりなさいませ、ルーカス様」
その言葉をルーカスから聞きたかった。いや、ルーカスは何度も愛を告げてくれた。それなのに、私は立場を気にして応えなかった。マリアナ様とルーカスが結婚することになって悲しむなんて、自業自得だわ。
ジョエル様はそっと私の肩に手を置いた。そして、ルーカスによく似たその顔をゆっくり近付けるが……
私は思わず顔を背けていた。
「申し訳ありません……」
震える声で、ジョエル様に告げる。
「私は……ルーカスが好きなのです」
今さら言っても遅いのに。なに悪あがきをしているのだろうか。それに、ほら。ルーカスは私がいなくなっても探しさえしていない。
ジョエル様は悲しげな顔で私を見た。優しいジョエル様にこんな顔をさせるなんて、私はなにをしているのだろう。こうやって、ルーカスに素直になれず、ジョエル様を傷つけた。私は最悪な女性だ。
不意に遠くで、ジョエル様を呼ぶ声が聞こえた。ジョエル様ははっと我に返り、
「……あ。そろそろ僕も持ち場に戻らなければなりません」
少し悲しそうな表情を浮かべて告げる。
「セシリア様、僕は貴女の気持ちを踏みにじることなんてしたくはありませんでした。
僕が彼女に惚れ薬を渡してしまったこと、申し訳ありませんでした」
「い、いえ……」
そう答えるのが精一杯だった。
ジョエル様の言う通り、ジョエル様は今の今まで、私の気持ちを知らなかった。いや、私は昨日ジョエル様に言ってしまった。ルーカスにはもっと相応しい女性がいると。だから、ジョエル様はもちろん私がルーカスを好きだなんて思っていないだろうし、私を守ってくれようとしてマリアナ様に惚れ薬を渡したに違いない。
今回の一件も、私のせいだ。素直になれなかった私が悪いのだ。ジョエル様は何も悪くない。それなのに、ジョエル様に感謝の言葉すら言えない私は、最低な女だ。
「セシリア様。僕の心は、貴女とともにあります」
手を差し出せば、ジョエル様は私を愛してくれるだろう。ルーカスよりも紳士的で、優しく対応してくれるだろう。だけど、私はルーカスが好きだ。いくら傲慢で自己中でも、根は優しくて私だけを特別扱いしてくれるルーカスが好きなんだ。
去っていくジョエル様の背中が、やたら小さく見えた。だが、その背中に抱きつきたいなど、甘い気持ちになることもなかった。
ジョエル様の背中を見つめながらふと思った。私とルーカスは両思いとはいえ、結ばれてはいけない恋だ。ルーカスと結婚すれば、私が悪者扱いされるだけでなく、ルーカスだってそれ相応の仕打ちを受けるだろう。ルーカスが次期トラスター公爵として成功するには、妻が私であってはいけない。今となっても、それは強く思う。ルーカスと私を引き裂くには、惚れ薬は強引でいい手段だったに違いない。ルーカスがマリアナ様に惚れているのなら、私だって手を引きやすいはずだ。
結局、私がこの辛い気持ちを我慢すれば、全てがうまくいくのだ……
よし、やっぱり、ルーカスとの関係を断とう。そして、ルーカスにはマリアナ様と幸せになってもらおう。
私が立ち上がったその時だった。
「あら、まだこんなところにいらしたのね」
軽蔑するような、それでいて嘲笑うかのような女性の声がした。ルーカスの前では鼻にかけたような甘い声なのに、今の声は別人かと思うほど棘がある。
振り返ると、私の後ろにはピンク色の豪華なドレスを着たマリアナ様がいた。だが、今のマリアナは女神のようなマリアナ様ではない。もちろん美しいことに変わりはないのだが……腕を組んで口元を歪めて私を見ているその姿は、まるで召使いを馬鹿にしている悪女だ。私はマリアナ様の本性を知っているが、ルーカスは知らない。だって、マリアナ様はルーカスの前では猫を被っているからだ。
何も言えずに俯く私に、彼女は容赦なく口撃する。
「あなたでしょう、セシリアさんは。身分相応なのに、いつまでルーカス様に付き纏うつもり? 」
それは、嫌というほど理解している。理解して、ようやく身を引こうと思ったのに……それなのに、とどめを刺すように言うのはやめてほしい。正直、もう心がもたない。
「ルーカス様は、貴女になんて構っている暇はないの」
それは分かっている。私が誇れる婚約者だったのなら、挨拶回りにも同行させたに違いない。ルーカスが私を好きでいてくれることはよく分かったが、同時に私という存在を隠したいということまで分かってしまった。
「ルーカス様はもうじき、私に惚れるわ。
犯罪者の娘のくせに、いつまでもみっともなくルーカス様にすがるのはやめてくださる? 」
ここは身を引くべきだということは分かっている。身分相応である上に、ルーカスの気持ちがマリアナ様に傾いてしまったのなら、身を引く以外に何もないだろう。
だが、マリアナ様がお父様を侮辱したことが、保っていた私の平常心を崩させた。心の中がぷつっと切れ、私はマリアナ様に向かって言葉を吐きかけていたのだ。
「お父様のことを悪く言うのは、やめていただけませんか? 」
その声は、怒りと絶望でひどく震えている。そして、マリアナ様はこんな惨めな私を余裕の表情で見下ろし、口角を上げてわざと甘ったるい声で答えたのだ。
「没落した庶民のくせに、伯爵令嬢の私に生意気な態度を取るのね」
そしてマリアナ様は、近くにいた護衛に声をかけた。
「この、身分相応で卑しい女性を、会場の外へ放り出してくれる? 」
護衛は背筋を伸ばし、私に掴みかかろうとした。こうやって、ゴミみたいに会場から投げ出されなくても、私は自ら出ていくのに。だって、私にはもう、ここにいる理由がないのだから。
身分相応な上に、ルーカスの気持ちだってなくなってしまった。こうなる前に、潔く身を引くべきだった。それに、公爵邸に乗り込むなんて、しなければ良かった。ルーカスを好きになってしまったから、ルーカスと離れるのが辛い。あの傲慢な態度や、生意気な口調でさえ愛しいほどに……
「おい、何をしている!」
不意に、大好きなその声が聞こえた。その声を聞くと、まだ胸がきゅーっとする。諦めなければならないのに、縋りそうになってしまう。彼はもう、私になんて興味もないだろうに。
護衛たちに両腕を掴まれ、ずるずると引きずられている私の近くで、
「ルーカス様」
マリアナ様が嬉しそうに彼の名を呼ぶ。そして彼女は、ピンク色のドレスを翻し、彼の元へと駆け出したのだ。
「ルーカス様、お待たせしてごめんなさい。
セシリアさんから、ルーカス様がなぜセシリアさんに惚れていたのかを聞き出したのですわ」
……え!?
予想外の言葉に、私はルーカスに駆け寄るマリアナ様の背中を見た。
「セシリアさんは、公爵夫人の座が欲しくて、ルーカス様に惚れ薬を飲ませていたようですわ。
でも、薬の効果が切れ、ルーカス様もようやく正気に戻られたのでしょう? 」
マリアナ様は、何を言っているのだろうか。私がルーカスに惚れ薬なんて飲ませるはずがないのに。私は、そんなマリアナ様みたいなことはしていない。
「……そうか」
ルーカスは低く呟いた。どんな顔をしているのか見たいのだが、陰になっていて表情は見えない。そんなルーカスに、マリアナ様は飛びついていた。まるで主人の帰りを待つ子犬のように、すごくすごく嬉しそうに。
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