[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

SPD

文字の大きさ
694 / 1,153
ep8

ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 滲む血と信仰の形

しおりを挟む
ガーゼに滲んだ薄い血の色。

どうしてだか俺は─────────それが無性に怖くなったんだ。

タイミングがいい箇所で俺は適当に話を切り上げ、保健室を後にした。

その晩は理由もわからず、ただ何かが恐ろしくてなかなか眠れなかった。

翌日。

俺は恐る恐る美術準備室を訪れた。

昼休憩だが、小泉は相変わらず何かの作業に追われていた。

美術準備室。

例の“夢”の内容が脳裏にフラッシュバックする。

あの時の小泉の────────太腿の内側の血の跡。

やっぱ、身体の中に何か入れるってのは……血が出るし痛いんだろう。

一人で作業中の小泉をぼんやりと眺めながら、俺は漠然と考える。

処女膜ってのはどんな感じなんだかわかんねぇが───────破れる時ってどんな気分なんだろう?

考えただけでもなんだかこっちまで痛くなってしまう。

俺に気付いた小泉は顔も上げずに作業を続けている。

「なんだ、佐藤か?」

────何か用でもあるのか?という小泉の投げやりな問いかけに対し、俺は慎重に言葉を選びながら切り出す。

「……えっと。あのさ。昨日言ってた話があるじゃん?」

スピリチュアルセラピストの、と俺がその単語を口にすると小泉はピタリとその手を止めた。

「何か知ってるのか?」

小泉が怪訝そうな表情でこちらを向く。

ああ、と俺は頷いた。

「……ただ、コレが関係あるかはわかんねぇんだけど」

俺はそう前置きし、『SNSで拡散されているショート動画を概史に見せてもらった』というで話を続けた。

「なんかさ、変なアクセサリー?みたいなのが女子の間で流行ってて───────それってなんか身体の中に入れるとかなんとかで」

俺がそこまで話した途端、小泉の顔色がサッと変わった。

「……は!?それはどういう動画なんだ!?」

しまった。

動画っていう“テイ”にしちまったからなんか話がややこしいな。

「あ、ほら。爆音でなんか音楽が流れてて文字とかも読み飛ばしたから詳しくはわかんなくて─────」

なんかさ、数珠みてぇに玉がくっ付いてる芋虫みたいなヤツで、と俺がそれっぽく言うと小泉は頷いた。

鞄からタブレットを取り出し、少し操作すると画面を俺に見せる。

それは昨日俺が佐々木に見せられたものと同じサイトだった。

「お前が見た“”ってのは──────こういう形状じゃなかったか?」

小泉の問いかけに対し、俺はオーバーに頷いてみせる。

「そうだ、コレだよコレ!」

なんかさぁ!女子の間で流行ってるとかだけどさ!センセェはこういうの知ってた?と俺は極力いつも通りを装って質問する。

ああ、と小泉は静かに頷いた。

「思想や信条は自由だし誰が何を信仰してもいいと思う。スピリチュアルというのもそれで救われる人が居るならそれはいいことなんだろう」

だがな、と小泉は続けた。

「この件に関してだけはダメだ。まだ判断能力のない未成年者に対して保護者の許可なく───────つまりコレは医療行為に当たるんじゃないか?」

「医療行為?」

思わず俺は聞き返す。

「そうだ。元々これらの─────“ヒーリングジュエリー”と銘打たれてサイトで販売されている物品は成人女性をターゲットにしたものなんだ」

つまり……身体のまだ出来上がっていない未成年の少女の使用を想定はしていないと思われる、と小泉は眉間に皺を寄せながら説明を続けた。

「ん?よくわかんねぇけど結局どういうこと?」

俺がそう尋ねると小泉はこう答えた。







「本来なら成人女性向けである筈の物品を勝手に模倣して──────スピリチュアルと称して少女の体内に入れているのがカリスマと呼ばれる人物の正体だ」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

百合短編集

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

処理中です...