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マレーバクの赤ちゃんは白黒ではない
しおりを挟むアホらしい夢を見ました。
妻が観葉植物の世話をしてくれているのですが、見慣れない植木鉢が一つ増えています。
小さな白い実がなった植物を指差し「こんなの前からあったかな?」と尋ねたところ、「ロキソニンだよ。いつもあなたが欲しいというから育ててるんじゃない。」とのこと。
頭が困惑します。
ロキソニン?それって木になるものだっけ?
確かに、飲むことが多い薬で常備しておきたいとは思っているけども…
色んな質問をしたかったのですが、悩んでいる間に目が覚めました。
こんなアホらしい夢ならば起きて覚えている事すらアホらしく、今文章に書いた事すらアホの極みだと感じます。
思い出せない夢もあるのに、こんなものを覚えているなんて脳のメモリすらもったいない。
いっその事、バクにこの夢を食べて欲しかったくらいです。
…こんなアホな夢、美味しくないのかもしれませんが。
さて、夢を食べると言い伝えられているバクですが、姿を想像する時に白と黒のマレーバクをイメージする方は多いと思います。
上半身が黒、お腹周りが白、そして後ろ足は黒色というインパクトある見た目をしたバクです。
とても印象的なビジュアルで、白い地肌に黒い上着と靴下を着ているようにも見えますし、黒い地肌に白い腹巻をしているようにも見えます。
そして白と黒の動物は、理由はわかりませんが無性に可愛く感じます。
パンダもシマウマも、他の熊や馬とは比べ物にならない程の愛くるしさです。
バク自体は愛嬌のある動物とは言いにくいですが、マレーバクは白黒カラーリングで何とも可愛く感じます。
先日動物園に行った際、運よくマレーバクの赤ちゃんが公開されたばかりで、(この好機を逃すわけにはいくまい)とサファリエリアのバクコーナーまでいそいそと歩いて行きました。
なんていったって、白黒の赤ちゃんです。可愛いに決まっています。
公開の時間になり、飼育室から出てきた赤ちゃんを見た瞬間大きな違和感を覚えます。
(あれ?白黒じゃない…!!)
実はマレーバクの赤ちゃんは白黒ではなく、ウリボウのような濃い茶色に白い斑点模様が入っています。
また、大人と比べて鼻も短く、親と同じ動物と思えない程に異なる見た目をしています。
2ヵ月もすると白黒模様になるそうですが、正直なところ白黒の赤ちゃんを期待していた私は残念で仕方ありません。
「白黒の動物=可愛い」に加えて「赤ちゃん=可愛い」、つまり、「マレーバクの赤ちゃん=最強に可愛い」と想像していました。しかし、現実はそこまで甘くはありません。
とはいえ、小さな体で一生懸命歩く姿は可愛らしかったのも本音です。
そして、この日もう一つ驚いたのは、マレーバクの母親が出産後でナーバスになっており信じられない量の尿を何度も何度も噴射していたことです。
自分の縄張りに匂いをつける行為らしいのですが、何を飲めばそんなに尿が出るのだろうと思う程に凄まじい量でした。
さらにショックな事に、その尿は赤ちゃんにも容赦なくぶっかけられます。
飼育員の方曰く、赤ちゃんにも自分の匂いを付ける為わざとかけているとの事です…
お母さんは白黒で可愛いですが、我が子に尿を噴射し続ける姿を見て、何とも言えない気持ちになりました。
可愛いビジュアルしていたとしても動物は動物。
バクだけに夢を抱きすぎるのは良くないかもしれません。
応援ありがとうございます!
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