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サンタの赤い服はコカコーラのイメージカラー
しおりを挟む私の祖母はアメリカで生まれ育ちました。
その為か、毎年クリスマスは祖母の家に親戚が大勢集まり盛大にお祝いをしました。
みんなでオードブルやケーキを食べ、ボードゲーム等で遊び、子供達には大人達からプレゼントが配られました。
思い返すと、一般的な日本のクリスマスとは違う過ごし方だったと感じます。
幼い私はキリストの存在も知らずクリスマスが何かも理解していませんでしたが、「おばあちゃんが一年で一番楽しみにしている日」と認識していました。
幼稚園の頃、同級生との会話の中で親戚が集まるのは正月だけだと聞き、(おばあちゃんと仲が悪いのかな?)と思ったのを覚えています。
しかし、祖母が逝去した後はクリスマスに親戚が集まることもなくなり、楽しい思い出の詰まった祖母の家は寂しい空き家になりました。
そして最近、父が祖母の家を手放す決断をし、業者に解体工事を依頼しました。
父にとっては私以上に思い出がある家で、苦渋の選択だったと思いますが、長年空き家で維持にもお金がかかっていた為、合理的な決断だと感じています。
今でもクリスマスがくる度に、祖母の家での楽しい思い出が頭によぎるので、解体をした後も我々の心の中で建ち続けるはずです。
さて、私にとってのミスクリスマスは祖母ですが、ミスタークリスマスといえば誰もがサンタクロースを思い浮かべるでしょう。
では、皆様が思い浮かべたサンタさんは何色の服を着ていましたか?
この質問に対して大多数の人が「赤色」と答えるはずです。
実は「サンタ=赤い服」というイメージ、ある企業の広告により定着しました。
誰もが知るその企業とは、「コカコーラ社」です。
1931年、コカコーラが実施したクリスマスキャンペーンのイラストに赤い服をきたサンタクロースが初めて登場します。
それ以降、毎年クリスマスにコカコーラのイメージカラーである赤い服を着たのサンタクロースを広告塔にした結果、「サンタ=赤い服」と世間で広く認知されていきました。
確かに祖母の家でも皆でコカコーラを飲んでいた記憶があります。
これを書いているのが11月、もうクリスマスはすぐそこまで来ています。
大人の私にサンタさんは来てくれないとはわかっちゃいますが、万が一の為に枕元に靴下は用意しておこうと思います。
普段履いている五本指ソックスでいいかな?
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