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第二章
22『ノームの料理人、アンソニー』
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宿屋に戻ったアンナリーナは、すぐに女将に料理の作り置きの事をお願いしてみた。
快く了承してもらって細かい相談に移る。
「あの、ローストビーフや、イメヒメ芋のスープを是非、お願いしたいのです。お鍋はたくさんありますし、ほら私……」
ローブをめくって、黄色いアイテムバッグを見せる。
「これがあるからいくらでも日持ちしますし」
アンナリーナは改めて、お辞儀をしてお願いした。
「本当に作っていいの?」
その時、聞こえてきた声に顔を上げ、声の主の姿を見て「あっ!」と叫ばなかった己を褒めてやりたい。
アンナリーナはこの宿屋に来て、一度も料理人に会った事がなかったのだが……無理もない。
彼は小さな【ノーム】だったのだ。
「ああ……
出て来ちまったのかい」
女将は覚悟を決めたように改めてアンナリーナに向き直った。
「うちの料理人の【アンソニー】
見た通りのノームだよ。
……あたしの旦那なんだ」
何よりも、2人が夫婦だという事に一番びっくりしたのだが、女将は不安そうだ。
「この村の人間は皆知ってるから、嫌悪したりしないが、嬢ちゃんは嫌じゃないのかい?」
言われている事の意味が理解出来ない。
どうして嫌がらなくてはならないのか? そんなアンナリーナの心中を察したように、女将が言った。
「こんななり……ヒトガタをしているが、ノームは魔獣だ。
普段は討伐対象なんだよ」
「そんなの、酷い!」
思わず叫んだアンナリーナは、その小さな拳を握り締める。
「だってアンソニーさんは、ただ料理をしてるだけでしょう?
それも、あんなに美味しい料理の数々を……」
アンナリーナの目尻に涙が溜まる。
わなわなと震えながら、自分への、以前の理不尽な暴力のあれこれを思い出しているのかもしれない。
「ありがとう、リーナ。
僕の料理が美味しいって言ってくれて。僕を嫌がらないでくれて」
「アンソニーさん……」
「僕、リーナのためにいっぱい料理を作るよ。でも、今から始めても明日いっぱいはかかるよ」
いいの?と聞かれて、アンナリーナは即決だ。
「女将さん、明日の分、もう一泊お願いします。
それから、色々食材も持ってるので出しますね」
まず宿泊代、銀貨3枚を渡す。
それから大量に備蓄しているトサカ鳥を取り出した。
「ビーフ……牛は持ってないので、これなら他にも使えるんじゃないかと……」
アンソニーが喜びの声を上げて飛びついた。
アンナリーナが持つトサカ鳥の中でも一際大きな、1mはある個体だ。
「生で食べられる玉子もあるよ。
オークや森猪もあるから、良ければ言ってね。
それから、これ」
アンソニーに渡されたのは、手のひらほどの大きさの【旨香茸】だった。
ついでに老薬師がストックしていた胡椒一瓶と蜂蜜も出すと、純朴なノームは固まってしまった。
「よろしくお願いします!」
お湯を貰って部屋へと戻ったアンナリーナは、いつものように【洗浄】を唱えた。
セトをポケットから出してやり、机に下ろす。
【ウォーター】の水を与えてからベッドに座り込んだ。
「今日は疲れたね~ セト?
ご飯は、今日は下で一緒に食べよう。
ね?」
「ピキュゥ……」
「先にギフトとステータス、済ませちゃおうか」
「ギフト【空間魔法】」
「ステータスオープン」
アンナリーナ 14才
職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子
体力値 102400
魔力値 17421685520127/17421785520128
(ステータス鑑定に1使用、空間魔法に100000000使用)
ギフト(スキル) ギフト(贈り物)
[一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]
調薬
鑑定
魔力倍増・継続 (12日間継続)
錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)
探索(探求、探究)
水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)
生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)
隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)
飛行(空中浮遊、空中停止)
加温(沸騰)
治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)
風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)
冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)
時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)
体力値倍増・継続(12日間継続)
撹拌
圧縮
結界
異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)
凝血
遠見
夜目
解析スキャン
魔法陣
マップ
裁縫
編み物
刺繍
ボビンレース
検索
隠蔽(偽造)
従魔術ティム
体力値供与
細工
再構築
無詠唱
悪意察知
魔力値供与
空間魔法(転移)
「次はセトだね。
【体力値供与】【魔力値供与】」
「【鑑定】」
セト(アイデクセ、雄)
体力値 300
魔力値 20
アンナリーナには、試してみたいスキルがある。
限りなく不可能に近いスキルだが、これを目指して魔力値を上げてきた。
もし、このスキルを取得出来れば、アンナリーナはこの世界最強と言えるだろう。
もちろん、彼女にはそんな意思も覚悟もないのだが。
快く了承してもらって細かい相談に移る。
「あの、ローストビーフや、イメヒメ芋のスープを是非、お願いしたいのです。お鍋はたくさんありますし、ほら私……」
ローブをめくって、黄色いアイテムバッグを見せる。
「これがあるからいくらでも日持ちしますし」
アンナリーナは改めて、お辞儀をしてお願いした。
「本当に作っていいの?」
その時、聞こえてきた声に顔を上げ、声の主の姿を見て「あっ!」と叫ばなかった己を褒めてやりたい。
アンナリーナはこの宿屋に来て、一度も料理人に会った事がなかったのだが……無理もない。
彼は小さな【ノーム】だったのだ。
「ああ……
出て来ちまったのかい」
女将は覚悟を決めたように改めてアンナリーナに向き直った。
「うちの料理人の【アンソニー】
見た通りのノームだよ。
……あたしの旦那なんだ」
何よりも、2人が夫婦だという事に一番びっくりしたのだが、女将は不安そうだ。
「この村の人間は皆知ってるから、嫌悪したりしないが、嬢ちゃんは嫌じゃないのかい?」
言われている事の意味が理解出来ない。
どうして嫌がらなくてはならないのか? そんなアンナリーナの心中を察したように、女将が言った。
「こんななり……ヒトガタをしているが、ノームは魔獣だ。
普段は討伐対象なんだよ」
「そんなの、酷い!」
思わず叫んだアンナリーナは、その小さな拳を握り締める。
「だってアンソニーさんは、ただ料理をしてるだけでしょう?
それも、あんなに美味しい料理の数々を……」
アンナリーナの目尻に涙が溜まる。
わなわなと震えながら、自分への、以前の理不尽な暴力のあれこれを思い出しているのかもしれない。
「ありがとう、リーナ。
僕の料理が美味しいって言ってくれて。僕を嫌がらないでくれて」
「アンソニーさん……」
「僕、リーナのためにいっぱい料理を作るよ。でも、今から始めても明日いっぱいはかかるよ」
いいの?と聞かれて、アンナリーナは即決だ。
「女将さん、明日の分、もう一泊お願いします。
それから、色々食材も持ってるので出しますね」
まず宿泊代、銀貨3枚を渡す。
それから大量に備蓄しているトサカ鳥を取り出した。
「ビーフ……牛は持ってないので、これなら他にも使えるんじゃないかと……」
アンソニーが喜びの声を上げて飛びついた。
アンナリーナが持つトサカ鳥の中でも一際大きな、1mはある個体だ。
「生で食べられる玉子もあるよ。
オークや森猪もあるから、良ければ言ってね。
それから、これ」
アンソニーに渡されたのは、手のひらほどの大きさの【旨香茸】だった。
ついでに老薬師がストックしていた胡椒一瓶と蜂蜜も出すと、純朴なノームは固まってしまった。
「よろしくお願いします!」
お湯を貰って部屋へと戻ったアンナリーナは、いつものように【洗浄】を唱えた。
セトをポケットから出してやり、机に下ろす。
【ウォーター】の水を与えてからベッドに座り込んだ。
「今日は疲れたね~ セト?
ご飯は、今日は下で一緒に食べよう。
ね?」
「ピキュゥ……」
「先にギフトとステータス、済ませちゃおうか」
「ギフト【空間魔法】」
「ステータスオープン」
アンナリーナ 14才
職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子
体力値 102400
魔力値 17421685520127/17421785520128
(ステータス鑑定に1使用、空間魔法に100000000使用)
ギフト(スキル) ギフト(贈り物)
[一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]
調薬
鑑定
魔力倍増・継続 (12日間継続)
錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)
探索(探求、探究)
水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)
生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)
隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)
飛行(空中浮遊、空中停止)
加温(沸騰)
治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)
風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)
冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)
時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)
体力値倍増・継続(12日間継続)
撹拌
圧縮
結界
異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)
凝血
遠見
夜目
解析スキャン
魔法陣
マップ
裁縫
編み物
刺繍
ボビンレース
検索
隠蔽(偽造)
従魔術ティム
体力値供与
細工
再構築
無詠唱
悪意察知
魔力値供与
空間魔法(転移)
「次はセトだね。
【体力値供与】【魔力値供与】」
「【鑑定】」
セト(アイデクセ、雄)
体力値 300
魔力値 20
アンナリーナには、試してみたいスキルがある。
限りなく不可能に近いスキルだが、これを目指して魔力値を上げてきた。
もし、このスキルを取得出来れば、アンナリーナはこの世界最強と言えるだろう。
もちろん、彼女にはそんな意思も覚悟もないのだが。
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