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第四章
113『焼き鳥と鉄板焼き』
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今夜の野営地にいくつも並べられた鉄板には、今は焼きそばだけでなく串に刺したソーセージやコカトリスの焼き鳥、また他の鉄板ではエビやイカなどのシーフードが食欲をそそる匂いをさせていた。
焼き鳥は本来鉄板で直焼きするものではないが、アンナリーナは細かいことは気にしないタイプだ。
前世の焼き鳥よりもひとつひとつが大きくカットされ、串に刺してある。
塩胡椒でさっぱりと食べるものと、醤油ベースで少し甘みの効いた、いわゆる焼き鳥のタレベース。
これに七味唐辛子を添えて、ビールを一杯……テオドールは早速始めていた。
その横でアンナリーナは、早速焼きあがったエビと格闘していた。
【異世界買物】で大振りのブラックタイガーを大量に仕入れ、鉄板焼きにした。それを今殻をむきながら塩をかけ、頬張っている。
「んん~ 美味しいよ~」
肉をがっつり食べたい連中にはオークとミノタウロスのロースが焼かれ、それぞれが好みの酒を手にして舌鼓を打っていた。
焼きそばと焼き鳥、そして各種の鉄板焼き。今夜の見張りはアマルが引き受けてくれたので、アンナリーナを除く全員が酒類を手にしていた。
特に評判が良いのが異世界産のビールだ。
今は身内だけなので堂々と缶のままあおっていて、特にドワーフのガムリは最早涙目だ。
「俺、本当にリーナ嬢ちゃんの従属になって良かった……美味い飯が食えて、美味い酒が飲めて」
「うんうん、そのうちたっぷりは働いてもらうよ。
これから行く西方の国で工房の道具を集めましょ?」
「面目無い」
「最初に、全部面倒見るっていったでしょ?
それに、学院の書庫で読んだ本に、こことは違う大陸にはドワーフだけの国があるって書いてあったわ。
行ってみたいと思わない?」
「ドワーフだけの国……」
「みんなも聞いて!
私たちはこの後、西に向かって進み、海を渡って隣の大陸に行こうと思っているの」
「その大陸とやらの正確な位置や距離はわかっているのか?」
テオドールが缶ビールを置いてアンナリーナの目を覗きこんだ。
「ううん、西にあるって事だけ」
テオドールの眉が怒ったように顰められ、アンナリーナの手を掴んだ。
「おそらく港町まで行ったら詳細な情報が手に入ると思うの。
心配しないでもめったやたらな事はしないわよ?」
「そうだといいんだがな」
テオドールはアンナリーナを抱き上げると、膝に乗せた。
アンナリーナはようやく、祖国であった国の隣国、その国境から一番近い町に到着した。
「こんにちは」
滅多に見ない大型馬車の御者台にいたのは大男と小柄な少女だった。
「ようこそ、バルトゥシェク国辺境都市ドピタへ。入国ですか?」
ここまでに大小いくつかの村があったが、アンナリーナは一切を通り越してやって来た。
「はい、あと私の従魔とパーティを組んでまして、今後ろにいるのですが……ここで登録した方がいいですか?」
門を守る兵士は2人のギルドカードを見て、特にS級冒険者のテオドールに賞賛の視線を向けている。
そしてアンナリーナが薬師だとわかると感動のあまりか震えだした。
「ようこそ冒険者殿、そして薬師殿。
従魔の登録は冒険者ギルドの方でお願いします」
いつもと変わらない対応に、アンナリーナは頷いた。
この国にはしばらくいるつもりなので、ギルドの依頼も受けるつもりだ。
「どうもありがとう」
また、新たな国での生活が始まる。
焼き鳥は本来鉄板で直焼きするものではないが、アンナリーナは細かいことは気にしないタイプだ。
前世の焼き鳥よりもひとつひとつが大きくカットされ、串に刺してある。
塩胡椒でさっぱりと食べるものと、醤油ベースで少し甘みの効いた、いわゆる焼き鳥のタレベース。
これに七味唐辛子を添えて、ビールを一杯……テオドールは早速始めていた。
その横でアンナリーナは、早速焼きあがったエビと格闘していた。
【異世界買物】で大振りのブラックタイガーを大量に仕入れ、鉄板焼きにした。それを今殻をむきながら塩をかけ、頬張っている。
「んん~ 美味しいよ~」
肉をがっつり食べたい連中にはオークとミノタウロスのロースが焼かれ、それぞれが好みの酒を手にして舌鼓を打っていた。
焼きそばと焼き鳥、そして各種の鉄板焼き。今夜の見張りはアマルが引き受けてくれたので、アンナリーナを除く全員が酒類を手にしていた。
特に評判が良いのが異世界産のビールだ。
今は身内だけなので堂々と缶のままあおっていて、特にドワーフのガムリは最早涙目だ。
「俺、本当にリーナ嬢ちゃんの従属になって良かった……美味い飯が食えて、美味い酒が飲めて」
「うんうん、そのうちたっぷりは働いてもらうよ。
これから行く西方の国で工房の道具を集めましょ?」
「面目無い」
「最初に、全部面倒見るっていったでしょ?
それに、学院の書庫で読んだ本に、こことは違う大陸にはドワーフだけの国があるって書いてあったわ。
行ってみたいと思わない?」
「ドワーフだけの国……」
「みんなも聞いて!
私たちはこの後、西に向かって進み、海を渡って隣の大陸に行こうと思っているの」
「その大陸とやらの正確な位置や距離はわかっているのか?」
テオドールが缶ビールを置いてアンナリーナの目を覗きこんだ。
「ううん、西にあるって事だけ」
テオドールの眉が怒ったように顰められ、アンナリーナの手を掴んだ。
「おそらく港町まで行ったら詳細な情報が手に入ると思うの。
心配しないでもめったやたらな事はしないわよ?」
「そうだといいんだがな」
テオドールはアンナリーナを抱き上げると、膝に乗せた。
アンナリーナはようやく、祖国であった国の隣国、その国境から一番近い町に到着した。
「こんにちは」
滅多に見ない大型馬車の御者台にいたのは大男と小柄な少女だった。
「ようこそ、バルトゥシェク国辺境都市ドピタへ。入国ですか?」
ここまでに大小いくつかの村があったが、アンナリーナは一切を通り越してやって来た。
「はい、あと私の従魔とパーティを組んでまして、今後ろにいるのですが……ここで登録した方がいいですか?」
門を守る兵士は2人のギルドカードを見て、特にS級冒険者のテオドールに賞賛の視線を向けている。
そしてアンナリーナが薬師だとわかると感動のあまりか震えだした。
「ようこそ冒険者殿、そして薬師殿。
従魔の登録は冒険者ギルドの方でお願いします」
いつもと変わらない対応に、アンナリーナは頷いた。
この国にはしばらくいるつもりなので、ギルドの依頼も受けるつもりだ。
「どうもありがとう」
また、新たな国での生活が始まる。
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