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第四章
230『ドゥンケルス』
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アンナリーナはギルドカードを取り出し、差し出した。
「これは通用しますか?」
「基本的には通用するんだが、なに分この町には大陸共通語を話すどころか読み書き出来るものも少なくてね。
リーナさんと仰るのか。
なんとその若さで薬師殿であられたか。これは失礼した」
エンドルティーノは立ち上がり腰を折った。
どうやらここでも薬師は、それなりの対応をしてもらえるようだ。
「リーナです。
まだ学院で学ぶ若輩者です。
この大陸には薬草やその他の素材の収集のため参りました」
「これはご丁寧にありがとう。
先ほども言ったが、この町は滅多にあちらの大陸の方がみえなくてね。
魔人領内はエレメント語を話すのだが、リーナ嬢はエレメント語はどうだね?」
「エレメント語……
古代エレメント語なら読み書きは出来ますが、話すのは……どうでしょう」
これは【言語変換】のスキルを身につけた方が良さそうだ。
「古代エレメント語なら今のエレメント語とさほど変わらないので大丈夫だと思いますよ」
ここでエンドルティーノが話を切り替えた。
「この後リーナ嬢には入町料、銀貨一枚を支払ってもらいます。
その時この魔人領での通行証を渡しますので、無くさないように。
この大陸ではすべての町村の出入りを通行証に登録しますのでね」
アンナリーナは初っ端から躓いた。
「あの、私まだ両替してないのですが」
「ああ、そうか……そこからか」
心底参った……と言わんばかりの呟きも、無事アンナリーナは聞き取ることが出来た。
「とりあえず、この後俺が冒険者ギルドに連れていく。
あそこなら両替が効くかも知れないし、最悪素材として買い取ってもらえるだろうからここの貨幣が手に入るだろう」
「どうもお世話をかけます」
「何、どうせギルドには行かなければならなかったんだ。
リーナ嬢はこのブエルネギア大陸の冒険者ギルドに登録しないといけないしな」
「えーと、新規登録ですか?」
「そう言う事だな。
何、バルトニェクのギルドカードがあるので簡単だ」
「あ、それと!」
アンナリーナはセトの事を思い出し、ローブの前をくつろげた。
「私、ペットを連れているんです。
このまま町に入って大丈夫なんでしょうか?」
内ポケットから姿をみせたのは、小さな黒いアイデクセだ。
「これは……一応魔獣だね?
このくらいならギルドで登録すれば問題ないと思う」
ホッとしたアンナリーナは、これからの事はすべてギルドに関わり合いのある事だと、肝に命じた。
エンドルティーノは受付を通り越して、案内もこわず階段を上がっていった。
アンナリーナは遅れないよう足早に追いかけていく。
「入るぞ」
ノックもせずにドアを開けて入ったところはギルドマスターの執務室。
初老の彼は、書き物をしていた机から頭を上げて、微妙に嫌な顔をした。
「なんだよ、まったく。
いい加減に……おや、お客さんかい?」
アンナリーナはその人物から目が離せないでいた。
『エルフだ! エルフだよ……』
年はいったが、その皺の刻まれた顔は若い頃の美貌を残している。
白銀の長い髪、尖った耳、まさしくエルフだ。
「おや、お嬢さん。
初めて見る顔だね、こんにちは。
で、何の用だい?」
「このお嬢さん……リーナ嬢の事を頼みたくて。
彼女は “ 異邦人 ”で “遭難者 ”だ」
それだけでほとんどの事を理解したのだろう。ギルドマスターは立ち上がり、机を回り込んでアンナリーナの前にきた。
「それは大変だったね。
エンドルティーノ、了解した。
彼女の面倒は、私が責任持って見よう」
「済まない、よろしく頼む。
……ではリーナ嬢」
「はい、なるべく早く入町料を納めに行きます。
今日はどうもありがとうございました」
エンドルティーノは最後にポンポンと頭を撫でて、部屋を出ていった。
「では、いくつか質問した後、登録をしようか」
「これは通用しますか?」
「基本的には通用するんだが、なに分この町には大陸共通語を話すどころか読み書き出来るものも少なくてね。
リーナさんと仰るのか。
なんとその若さで薬師殿であられたか。これは失礼した」
エンドルティーノは立ち上がり腰を折った。
どうやらここでも薬師は、それなりの対応をしてもらえるようだ。
「リーナです。
まだ学院で学ぶ若輩者です。
この大陸には薬草やその他の素材の収集のため参りました」
「これはご丁寧にありがとう。
先ほども言ったが、この町は滅多にあちらの大陸の方がみえなくてね。
魔人領内はエレメント語を話すのだが、リーナ嬢はエレメント語はどうだね?」
「エレメント語……
古代エレメント語なら読み書きは出来ますが、話すのは……どうでしょう」
これは【言語変換】のスキルを身につけた方が良さそうだ。
「古代エレメント語なら今のエレメント語とさほど変わらないので大丈夫だと思いますよ」
ここでエンドルティーノが話を切り替えた。
「この後リーナ嬢には入町料、銀貨一枚を支払ってもらいます。
その時この魔人領での通行証を渡しますので、無くさないように。
この大陸ではすべての町村の出入りを通行証に登録しますのでね」
アンナリーナは初っ端から躓いた。
「あの、私まだ両替してないのですが」
「ああ、そうか……そこからか」
心底参った……と言わんばかりの呟きも、無事アンナリーナは聞き取ることが出来た。
「とりあえず、この後俺が冒険者ギルドに連れていく。
あそこなら両替が効くかも知れないし、最悪素材として買い取ってもらえるだろうからここの貨幣が手に入るだろう」
「どうもお世話をかけます」
「何、どうせギルドには行かなければならなかったんだ。
リーナ嬢はこのブエルネギア大陸の冒険者ギルドに登録しないといけないしな」
「えーと、新規登録ですか?」
「そう言う事だな。
何、バルトニェクのギルドカードがあるので簡単だ」
「あ、それと!」
アンナリーナはセトの事を思い出し、ローブの前をくつろげた。
「私、ペットを連れているんです。
このまま町に入って大丈夫なんでしょうか?」
内ポケットから姿をみせたのは、小さな黒いアイデクセだ。
「これは……一応魔獣だね?
このくらいならギルドで登録すれば問題ないと思う」
ホッとしたアンナリーナは、これからの事はすべてギルドに関わり合いのある事だと、肝に命じた。
エンドルティーノは受付を通り越して、案内もこわず階段を上がっていった。
アンナリーナは遅れないよう足早に追いかけていく。
「入るぞ」
ノックもせずにドアを開けて入ったところはギルドマスターの執務室。
初老の彼は、書き物をしていた机から頭を上げて、微妙に嫌な顔をした。
「なんだよ、まったく。
いい加減に……おや、お客さんかい?」
アンナリーナはその人物から目が離せないでいた。
『エルフだ! エルフだよ……』
年はいったが、その皺の刻まれた顔は若い頃の美貌を残している。
白銀の長い髪、尖った耳、まさしくエルフだ。
「おや、お嬢さん。
初めて見る顔だね、こんにちは。
で、何の用だい?」
「このお嬢さん……リーナ嬢の事を頼みたくて。
彼女は “ 異邦人 ”で “遭難者 ”だ」
それだけでほとんどの事を理解したのだろう。ギルドマスターは立ち上がり、机を回り込んでアンナリーナの前にきた。
「それは大変だったね。
エンドルティーノ、了解した。
彼女の面倒は、私が責任持って見よう」
「済まない、よろしく頼む。
……ではリーナ嬢」
「はい、なるべく早く入町料を納めに行きます。
今日はどうもありがとうございました」
エンドルティーノは最後にポンポンと頭を撫でて、部屋を出ていった。
「では、いくつか質問した後、登録をしようか」
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