異世界人生ニューゲーム

ナアザ

文字の大きさ
上 下
3 / 5
人生のキャラクターメイキング

まだ始まらないニューライフ

しおりを挟む
早めに終わったのにみんなが終わるまで待てとか鬼畜か?
とか、思っていたが

また新しいパネルが現れた

しかし、今度のパネルは煌びやかに装飾されていた

俺が思わず首を傾げると音声が流れる

『早めに終わって暇な貴方に位、地域を決めます、ストップボタンを押してください』

ストップボタンとまたまたスクロール何回スクロールを見れば良いんだろうか?

王族、公爵とか男爵、平民はたまた奴隷まである大体、20個ぐらいある横には数字が書いてあるが王族は0

また選べないようになっている

さっきみたいに選べませんなどと書かれているかと思いきや『もう、人数が満員です』と出て来た

成る程、早い者勝ちと言うことか

周りを見た感じ、まだここにたどり着いてるやつはまだいなさそうだ

「名前どうしよう?」
「スキルがなぁ」
「神様の言うとうり、よしこれだ」

名前は順番飛ばしたとして、スキルを選んでるやつが多いい、もう、神様の言うとうりで選んでる奴もいる

ここで問題、王族を除く全てがあるいちばん位が高い公爵が出る確率は約20分の1

豪運スキルの持ち主である俺がたった20分の1を当てられないとでも?

スタートボタンをタッチ、するとピッピッピッ現実で聞き慣れた機械音

また目を瞑って適当なところでタッチ機械音が段々と遅くなり止まったところで目を開ける

(頼んだぜ、豪運先輩)
出会ってまだ数分ではあるが間違いなく一番信頼している豪運スキルを先輩と呼ぶことにした


『平民』


目をこ擦ってもう一度

『平民』

……先輩マジ使えない

まぁ、運だしこうゆうこともあるよな、ガチで使えないな

クズ豪運先輩をディスって次に移る、もう一回出来ないみたいだしな

地域は立体的な地図が出て来た

「んじゃ、スタート」

また同じ機械音、豪運先輩を頼りたくないがしょうがない、目を瞑り都会になりますようにと強く願いボタンをタッチ

機械音がなくなり見る

海の近くの山にフラッグが立っている

(豪運先輩ってマイナスの意味での豪運?)

運に文句を言いながら次に移る、これも変更不可能だ

「次こそ頼むぞ豪運先輩」

家族が最悪とか笑えない

『家族を選択してください』

家族はランダムじゃなかった、
(豪運先輩使えない!?)

結果、父、母のいる長男となりました

なんでかって?それ以外が明らかにおかしい

親なしとか魔物とか12人兄弟とか一応まともそうなのが3組で兄がいる家と子供がいない家が2軒だった

家の家族構成しか分からないからあとの2つは適当に選んだ

よし、これで本当に終わりだ

決定ボタンを押してやっと終わりだ

『では、全プレーヤーが終わるまでお待ちください』

また新しいパネルが現れた

「これなんてデジャブ?」

またやるのかと思ったらパネルが消え音声が流れた

『全プレーヤーが終了しました』

「注目、みんなキャラクターメイキングが終わったね
じゃ、つまらない前座はここまでみんな
バイバイ」

神は俺たちのキャラクターメイキングが終わると独り言のようにスラスラ喋ればいきなり足元に魔法陣みたいなのが広がる

「あ、忘れてた」

はっ、としてゴホンッとせきをする

「人の子よ、汝ら我らが与えし試練を己の力で乗り越え、屍の塔に立ちし英傑の願いを神の名の下叶えることをここに盟約しよう」

いきなり喋り方が変わったのにも驚いたがその姿は確かに神やそれに近いカリスマ性を見せられた気がした

「みんな頑張ってね
転・生」

最後でグダグダになったな

神の言葉がいい終わると魔法陣が光俺は意識を失った



誰もいなくなった純白の世界で神は小さな体で突如現れたソファに寄りかかる

「ハァーーー、終わった
危なかった」

神は汗をぬぐってから後ろを見る

純白の世界に亀裂が走り2メートルを優に超える筋肉隆々の大男が現れる

「ギリギリだったね、しかもルールスレスレの、最悪失格もあるのに」

肌色の肌にオイルを塗りたくっているのか、純白の光に反射してテカテカしている男はニヤケながら少年に近づく

「イヤー、あの時は焦った
まったく、時間制限を作ったのはどこのどいつだい」

少年は更にソファに体を預けてポテチを出現させる

「うん、ヤンキー男君はまだセーフだったけど、
そのことに騒ぎを立てないように脳内を操作、
そのせいでみんなが独り言するようになったり、安定してスキルを選び始めるはで見てるこっちもヒヤヒヤしたよ」

まったく、と腕を組みながら大男は少年に言う

対する少年はヘラヘラしながら返事をする

「ルール第13条、進行に妨害や邪魔となるプレーヤーが現れた場合殺傷することを許可する、ただし新たなプレーヤーの補充は禁止する

ルール15、話し合いをさせない為の脳操作の一時的許可、進行の遅れが見られる場合は多少の脳操作を許可する

ルール23、自己が有利になる為のプレーヤーに対する干渉を禁止する

本当にギリギリだったね」

笑い事じゃないと大男は続ける
「数少ない、友達が減るのは
ライバルが減るのはやだからね、まったくルール23は本当に危なかったよルール15に守られたって感じかな」

本気で怒られているので話の軸を変えることにした少年は大男の前にスクロール画面を出す

「それが僕達の選んだ36485人だよ」

「君が1人殺したから36484人だよ」
と言いながらも大男はスクロールを弄る

流し読みでスクロールを見て口に手を当てる

そんな大男の姿に少年は首を傾げる
「どうした、何か変?ポテチいる?」

大男は手を伸ばしポテチを受け取ると口に頬張り思ったことを口にもらす

「やっぱり、頭が可笑しいね君達のところは」

大男はポテチを飲み込み続きを喋る

「まず、スキルトラップに引っかかってる子が少ないし、全員差はあるが何かしら面白い事をやってるね、転生ポイントはまず間違いなく君達のところがトップだね」

「ん?転生ポイント?スキルトラップ?何それ?」
少年は初耳だと言わんばかりに大男に聞き返す

「まったく君は、それでも代表かい?
ほら、転生ポイントは転生で面白かった子にポイントをあげるやつだよ、ポイント制があるからね貯まると後々お得なやつだね
スキルトラップは例えば必要経験値減少はレベルアップは早くなるけど実力はともわないってやつだよ」

「へぇ~、なかなか面白いシステムだね、
誰だいそれ考えたの?ユンちゃん?ジッちゃん?」

「君だよ」

自己満足、過大評価、まさに気まずい少年はあーうんー、と言っているガチで忘れてたんだなぁと思いながら助け舟を出す

「僕のところはいつもポイント少ないからねぇ」

「アハハハ、戦神達が選んだ子達ならそう言う子はあんまりいないからね、
でも必ずと言って良いほど数人は上位にいるよね」

「ハハハハ、君に言われても嫌味にしか聞こえないよ、万年トップ候補に入っている君に言われてもね」

たまたまだよ、と軽口を言う少年はポテチの袋を大男に向けてこう言う

「たまたま良い子が見つかってたまたま良いキャラクターメイキングをしてたまたま上位に食い込むんだよ」

ポテチを掴み口に放り込んで踵を返す
「たまたまが多いいことだね、気おつけなよ、君はただでさえ嫌われてるのに、いつも危ない事をやるから監視が厳しくなるらしいからね」

「肝に銘じとくよ、いつもゴメンね、
ありがとう」

最後の一言を彼は聞き取れただろうか?

聞こえただろう、彼の赤くなった耳がその証拠だろう

こちらを振り向かずに手をヒラヒラと振る彼はとてもカッコよくてツンデレな僕の親友だ

あっ、といい感じで終わったところで大男が振り返る
「記憶の消去と人格削除の話って君してなくない」

「……大丈夫、記憶消去も人格削除の方も自気づかずに終わるし」

「あぁ、やっちゃったね」

「時間制限のせいだよ!」

二人の会話は綺麗に締まらずに終わりを迎えるのであった
しおりを挟む

処理中です...