19 / 27
19かぼ!結婚の条件
しおりを挟む
かぼパンとまったり朝食後のお茶を飲んでいると、執事が新聞を持って来た。結構慌てているようだけど。
「ベビーシッター様大変です、昨日の舞踏会の事が新聞に載っています!」
渡された新聞を見ると、一面に私が剣舞を舞っている写真が掲載されていた。夢中で踊っていて表情など気にしていなかったが、写りの良い写真を採用してくれたみたい。
見出しもマンドローレに太陽の女神が降臨した!と書いてあってとても好意的だ。
「わー!太陽の女神なんて照れる!写真も良い顔してる時に撮ってもらってありがたいわ!あはは!」
「さすが名ばかり。一面に載っていても動揺しないとは」
隣に座っているかぼパンが感心したように言う。
「まぁね!このくらいじゃしないよー」
ランに新聞を渡し、気分よくかぼパンの頭を撫で答える。
「椅子、近くないか?」
「もっと寄せてもいいけど?なんならお膝に……」
可愛いをもっと摂取すべくアプローチをし始めたが、新聞を広げていたランが慌てて声を上げた。
「奈那様、次のページも見て下さい!」
ランがあまりに真剣に言うものだから、すぐに次のページを見ると、私とランとリュストが3人で手を繋ぎ、ワルツに合わせてクルクル回っていた時の写真が掲載されていた。
「なになに?ベビーシッター様争奪戦!世界最強のベビーシッター様を射止めるのはどの男性か?!だって!あははははははははははは!ランとリュストが私を争奪?あははははは!」
「笑い飛ばすとはさすが奈那様です。余計な心配をしました」
「心配する事なんて何もないよ。ね、かぼパン」
かぼパンに同意を求めるとなんとも言えない表情だった。
「本当に?」
「え?」
その瞬間、ノックの音が響き今度は違う執事が入って来た。
「皆様夜中に使いでも送ったのでしょうか?こんなに沢山お手紙が届いております。」
手紙大盛りトレイを持った侍女が執事の後ろに3人並んでいる。
「ベビーシッター様への求婚書にパーティーの招待状やお茶会への誘いのようです」
「剣舞効果すごっ」
「予想通りだ。全て丁重にお断りしろ」
落ち着いて答えたかぼパン。
「全部?」
「我先にと送ってくる家門など、名ばかりを呼んで自慢したいやつらだろう。もし剣舞を舞いたいなら国の行事で踊ればいい」
「なるほど、奥が深い。さすがかぼパン!」
わちゃわちゃと頭を撫でるが、昨日みたいに落ち込んでいるわけでも無いのに何故か嫌がらずされるがまま。
これが世に言うOKの合図ってやつね!
椅子をガガガとこちらに向け向かい合うと、マナーが悪いとか怒りもせずキョトン顔。
可愛いっ!かぼパンのキョトン顔最高!これは頂きましたー!
もちろん、かぼパンの表情を見逃すまいとランも覗き込みニヤニヤ。
「どうした?名ばかり」
「はあっ、可愛すぎて頬にちゅーしたいくらい」
「分かります」
「えっ?それはダメだ!」
私とランの言葉に顔を赤くし、ワタワタと慌てたかぼパン。最終的に頬を守るように両手を頬に置いて落ち着いたらしい。
「あー!このポーズ最っ高に可愛い~」
「分かります」
「あっ、お口は隠してないって事は?」
ハッとしたかぼパンは慌てて口を押さえた。ああ、素直で可愛すぎる。
「やっぱりかぼパン最高!こんな可愛い子がいたらいくら求婚書が届こうが、嫁いでここを出て行くなんて考えられないよねー」
「分かります」
やはりランは話が分かる。と言うか通じ合っている。ここを出ないで一生かぼパンを愛でるならやっぱりランと結婚するのが1番だと思うのよ。
「よし、結婚するか!」
ランに向かって言うと笑顔を見せた。
「そ……」
ランが返事をしようとした瞬間、かぼパンが立ち上がった!
「だめだっ!ランは渡さないと言ったはずだ!」
「リーリンは良いのに?」
「リーリン嬢は本当にするわけがないからああ言ったんだ!」
必死に叫ぶかぼパンだったが、ランが珍しくかぼパンの頭を優しく撫でた。
「陛下、本当の気持ちを言ってみては?」
「なっ……!」
顔を真っ赤にしてランの顔を見つめるかぼパン。
いや、何この2人?
まさか……かぼパンはランの事が……?頑なに結婚しなかったかぼパン……
可能性は……ある!
「2人の事、応援するよ?」
「また盛大な勘違いをしていませんか?」
「違うの?」
「はい、大勘違いです。陛下は……」
「ラン!」
かぼパンが叫んだ時ノックの音が聞こえた。
困り顔の執事長が顔を出す。
「申し訳ございません。リュスト様が直接お越しになりまして」
「やっほー」
ヒョコっと顔を出したリュスト。リーリンより平和的なだけで強引なとこはそっくりだ。
リュストはかぼパンに向かってすぐ頭を下げた。
「陛下おはようございます!朝から失礼致しますが火急の用がございまして」
一応ちゃんと挨拶出来るのね。見直したわ。
「そんなに急がなければならない用とは?」
ランが言うとリュストは私の前に来て手を取った。
「ナナ!結婚してください!」
「えー!突然どうしたの?」
「ナナ争奪戦だと報道されてしまったからね!プロポーズしに来た!あはは!」
「あー、やっぱり公爵家だと問題あった?」
「無いよ?見て笑ったよ!はははは」
リュストとも気が合うのは事実。でも、リュストは弟っぽいし、結婚したらここを出ていかないと行けない。
そうしたらもうかぼパンと一緒にいられなくなってしまう。それは嫌だ。
結婚するなら今まで通り、かぼパンのそばにいられる人じゃないと。これ絶対。
「うーん、リュストとは結婚できないかな」
「やっぱそうだよね。残念だなー!じゃあ普通に遊びに行こう」
「いいよ」
リュストと話しているとかぼパンがトコトコリュストの隣に来て大きな声で叫んだ。
「ちょっと待て、リュストよ!結婚の申し入れを断られて残念の一言で済むのか?」
見たらワナワナと衝撃を受けたような表情をしている。ああ、1番いい顔の時を見逃してしまったかも。
「あはは、最初から無理だってわかっていましたから!」
ヘラヘラと笑うリュストを見て、かぼパンは雷に打たれたような表情になった。
よし、見れた!衝撃を受けた顔も可愛いすぎぃ。この瞬間の表情を記録に残したい!日本だったら四六時中延々と動画撮影するのになぁ。
「なぜだ!最初から無理だったとは……なぜそう思った?リュストは大人なのに……」
「一緒に過ごすとなんとなく対象外なんだってわかりますよね。恋人になれそうだとか、友達になれそうだとか」
「あ!それならあれね、私とかぼパンは親子!」
真剣にリュストの話を聞いていたかぼパンはパタンと後ろに倒れた。
「ベビーシッター様大変です、昨日の舞踏会の事が新聞に載っています!」
渡された新聞を見ると、一面に私が剣舞を舞っている写真が掲載されていた。夢中で踊っていて表情など気にしていなかったが、写りの良い写真を採用してくれたみたい。
見出しもマンドローレに太陽の女神が降臨した!と書いてあってとても好意的だ。
「わー!太陽の女神なんて照れる!写真も良い顔してる時に撮ってもらってありがたいわ!あはは!」
「さすが名ばかり。一面に載っていても動揺しないとは」
隣に座っているかぼパンが感心したように言う。
「まぁね!このくらいじゃしないよー」
ランに新聞を渡し、気分よくかぼパンの頭を撫で答える。
「椅子、近くないか?」
「もっと寄せてもいいけど?なんならお膝に……」
可愛いをもっと摂取すべくアプローチをし始めたが、新聞を広げていたランが慌てて声を上げた。
「奈那様、次のページも見て下さい!」
ランがあまりに真剣に言うものだから、すぐに次のページを見ると、私とランとリュストが3人で手を繋ぎ、ワルツに合わせてクルクル回っていた時の写真が掲載されていた。
「なになに?ベビーシッター様争奪戦!世界最強のベビーシッター様を射止めるのはどの男性か?!だって!あははははははははははは!ランとリュストが私を争奪?あははははは!」
「笑い飛ばすとはさすが奈那様です。余計な心配をしました」
「心配する事なんて何もないよ。ね、かぼパン」
かぼパンに同意を求めるとなんとも言えない表情だった。
「本当に?」
「え?」
その瞬間、ノックの音が響き今度は違う執事が入って来た。
「皆様夜中に使いでも送ったのでしょうか?こんなに沢山お手紙が届いております。」
手紙大盛りトレイを持った侍女が執事の後ろに3人並んでいる。
「ベビーシッター様への求婚書にパーティーの招待状やお茶会への誘いのようです」
「剣舞効果すごっ」
「予想通りだ。全て丁重にお断りしろ」
落ち着いて答えたかぼパン。
「全部?」
「我先にと送ってくる家門など、名ばかりを呼んで自慢したいやつらだろう。もし剣舞を舞いたいなら国の行事で踊ればいい」
「なるほど、奥が深い。さすがかぼパン!」
わちゃわちゃと頭を撫でるが、昨日みたいに落ち込んでいるわけでも無いのに何故か嫌がらずされるがまま。
これが世に言うOKの合図ってやつね!
椅子をガガガとこちらに向け向かい合うと、マナーが悪いとか怒りもせずキョトン顔。
可愛いっ!かぼパンのキョトン顔最高!これは頂きましたー!
もちろん、かぼパンの表情を見逃すまいとランも覗き込みニヤニヤ。
「どうした?名ばかり」
「はあっ、可愛すぎて頬にちゅーしたいくらい」
「分かります」
「えっ?それはダメだ!」
私とランの言葉に顔を赤くし、ワタワタと慌てたかぼパン。最終的に頬を守るように両手を頬に置いて落ち着いたらしい。
「あー!このポーズ最っ高に可愛い~」
「分かります」
「あっ、お口は隠してないって事は?」
ハッとしたかぼパンは慌てて口を押さえた。ああ、素直で可愛すぎる。
「やっぱりかぼパン最高!こんな可愛い子がいたらいくら求婚書が届こうが、嫁いでここを出て行くなんて考えられないよねー」
「分かります」
やはりランは話が分かる。と言うか通じ合っている。ここを出ないで一生かぼパンを愛でるならやっぱりランと結婚するのが1番だと思うのよ。
「よし、結婚するか!」
ランに向かって言うと笑顔を見せた。
「そ……」
ランが返事をしようとした瞬間、かぼパンが立ち上がった!
「だめだっ!ランは渡さないと言ったはずだ!」
「リーリンは良いのに?」
「リーリン嬢は本当にするわけがないからああ言ったんだ!」
必死に叫ぶかぼパンだったが、ランが珍しくかぼパンの頭を優しく撫でた。
「陛下、本当の気持ちを言ってみては?」
「なっ……!」
顔を真っ赤にしてランの顔を見つめるかぼパン。
いや、何この2人?
まさか……かぼパンはランの事が……?頑なに結婚しなかったかぼパン……
可能性は……ある!
「2人の事、応援するよ?」
「また盛大な勘違いをしていませんか?」
「違うの?」
「はい、大勘違いです。陛下は……」
「ラン!」
かぼパンが叫んだ時ノックの音が聞こえた。
困り顔の執事長が顔を出す。
「申し訳ございません。リュスト様が直接お越しになりまして」
「やっほー」
ヒョコっと顔を出したリュスト。リーリンより平和的なだけで強引なとこはそっくりだ。
リュストはかぼパンに向かってすぐ頭を下げた。
「陛下おはようございます!朝から失礼致しますが火急の用がございまして」
一応ちゃんと挨拶出来るのね。見直したわ。
「そんなに急がなければならない用とは?」
ランが言うとリュストは私の前に来て手を取った。
「ナナ!結婚してください!」
「えー!突然どうしたの?」
「ナナ争奪戦だと報道されてしまったからね!プロポーズしに来た!あはは!」
「あー、やっぱり公爵家だと問題あった?」
「無いよ?見て笑ったよ!はははは」
リュストとも気が合うのは事実。でも、リュストは弟っぽいし、結婚したらここを出ていかないと行けない。
そうしたらもうかぼパンと一緒にいられなくなってしまう。それは嫌だ。
結婚するなら今まで通り、かぼパンのそばにいられる人じゃないと。これ絶対。
「うーん、リュストとは結婚できないかな」
「やっぱそうだよね。残念だなー!じゃあ普通に遊びに行こう」
「いいよ」
リュストと話しているとかぼパンがトコトコリュストの隣に来て大きな声で叫んだ。
「ちょっと待て、リュストよ!結婚の申し入れを断られて残念の一言で済むのか?」
見たらワナワナと衝撃を受けたような表情をしている。ああ、1番いい顔の時を見逃してしまったかも。
「あはは、最初から無理だってわかっていましたから!」
ヘラヘラと笑うリュストを見て、かぼパンは雷に打たれたような表情になった。
よし、見れた!衝撃を受けた顔も可愛いすぎぃ。この瞬間の表情を記録に残したい!日本だったら四六時中延々と動画撮影するのになぁ。
「なぜだ!最初から無理だったとは……なぜそう思った?リュストは大人なのに……」
「一緒に過ごすとなんとなく対象外なんだってわかりますよね。恋人になれそうだとか、友達になれそうだとか」
「あ!それならあれね、私とかぼパンは親子!」
真剣にリュストの話を聞いていたかぼパンはパタンと後ろに倒れた。
21
あなたにおすすめの小説
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月るるな
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
婚約破棄された際もらった慰謝料で田舎の土地を買い農家になった元貴族令嬢、野菜を買いにきたベジタリアン第三王子に求婚される
さら
恋愛
婚約破棄された元伯爵令嬢クラリス。
慰謝料代わりに受け取った金で田舎の小さな土地を買い、農業を始めることに。泥にまみれて種を撒き、水をやり、必死に生きる日々。貴族の煌びやかな日々は失ったけれど、土と共に過ごす穏やかな時間が、彼女に新しい幸せをくれる――はずだった。
だがある日、畑に現れたのは野菜好きで有名な第三王子レオニール。
「この野菜は……他とは違う。僕は、あなたが欲しい」
そう言って真剣な瞳で求婚してきて!?
王妃も兄王子たちも立ちはだかる。
「身分違いの恋」なんて笑われても、二人の気持ちは揺るがない。荒れ地を畑に変えるように、愛もまた努力で実を結ぶのか――。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる