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父の想い
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「レベッカ、話とはなんだい?」
書斎とは名ばかりの雑多な部屋の扉前に立つレベッカは、父の問いかけにゴクリと喉を鳴らす。
異国の地から集めた骨董品が無造作に床に転がり、本がうず高く積まれた室内は物置と見紛うほどに雑然としている。そんな書斎の中央に置かれた机に向かい留守の間に貯まった書類仕事を片付けている父が、レベッカの訪問を快く思っていないのは明らかだった。
丸眼鏡の奥からのぞく父の目には、苛立ちの色が浮かぶ。赤髪に白いものが混じり始め、若かりし頃の迫力は衰えたものの、人に畏怖の念を抱かせるオーラはまだまだ健在だ。
幼き頃のレベッカは父が苦手だった。寡黙で、いつも眉間にシワを寄せている怖い人。家を空けることの多い父との接点は少なく、レベッカの中の苦手意識は強くなる一方だった。
今でも父を前にすると緊張で足が震えそうになる。しかし、ここで怖気づいていては何も始まらない。
レベッカは勇気を振りしぼり、口を開いた。
「お忙しいのに、お時間を取らせてしまい申し訳ありません」
「まぁ、よいよい。急な話でレベッカに非がある訳でもないだろう」
「精果草が絡む事件で、王宮に呼び出しがあったと母から聞きました。ニールズ伯爵家が関与していると」
「あぁ、レベッカも当事者であろう?」
眼光鋭く見据えられ緊張が走る。
父に隠し通せるとは、はなから思っていない。事件の真相をどこまで知っているかは分からない。しかし、かなり深いところまでつかんでいると考えた方がいいだろう。父に下手な嘘が通用しないことは、幼い頃から脳に刷り込まれている。
「はい、当事者です。そして、最後の被害者でもあります」
レベッカの言葉に一瞬驚きの表情を見せた父の顔は次の瞬間には苦悶の表情を浮かべる。
父はわかっているのだ。あの日レベッカに起こったことの全てを。だからこそ自分の本心を言わなければならない。
「レベッカ……、すまなかった。お前を巻き込むつもりはなかったんだ」
「いいえ、今回の事件に関わると決めたのは私の意思です。お父さまに非はありませんわ」
「いいや、それは違う。そもそもニールズ伯爵家との婚姻打診を許可した私に全ての責任がある。今回の精果草の事件、リークしたのはこの私なんだよ」
「えっ……」
父の言った言葉が直ぐには理解出来ず言葉が出ない。今の話が真実なら父は始めからニールズ伯爵が精果草の闇売買に関与していると知っていた事になる。
セインとの婚約が決まったのが五年前。その時にはすでに今回の事件の概要をつかんでいたとでもいうのだろうか?
ニールズ伯爵家の関与を疑っていて、娘との婚約を許可した。その裏に何らかの思惑があったと考えてもおかしくない。
「お父さま……、私をセイン様と婚約させたのは、ニールズ伯爵家の内情を探るためですか? 身内になれば警戒も緩むと」
「言い訳にしか聞こえんかもしれないが、それは違う。レベッカを利用しようと思ったことは一度もない。どちらかというと、今回の事件を利用して婚約を破談に持っていく腹づもりであった。ニールズ伯爵が黒となれば、勝手に婚約話はたち消えるだろう。王命に逆らったことにはならんからな」
「では、始めからお父さまは私をニールズ伯爵家へ嫁がせるつもりはなかったと?」
「あぁ、そうだ。あのクソ陛下に候補となる宮廷貴族家を並べられた時、ニールズ伯爵家しかないと思った。いずれ精果草の闇売買は明るみに出る。必然的に婚約話は破談になると目論んでいたが……、結果としてレベッカ、お前を傷つける結果にしかならなかった」
執務机に肘をつき顔を覆う父の落ち込んだ姿にレベッカの心がざわめく。こんな弱々しい父の姿を見るのは初めてだったのだ。
言葉の端々に散らばる後悔の念が痛いほどに伝わってくる。良かれと思ってやったことが裏目に出る。そんな経験を嫌というほど味わってきた。
好奇心が強く、お転婆な幼少期から何も自分は変わっていないのかもしれない。
父や母が望む淑やかな女性とはほど遠い今の自分がうつむいた視線の先に写る。
「いいえ、全ては私の無鉄砲さが招いた結果です。お父さまは何も間違っておりません。もっと慎重に行動していたら……、いいえ、父さまやお母さまの話を聞き、普通の女性たちと同じように花嫁修行に励んでいたら、こんなことにはならなかった」
「いいや、それは違う! 花嫁修行だなんだと言っていたのは、お前の性格や考え方を否定して言っていたのではない。レベッカ、お前は昔から好奇心旺盛な子だったな。目を離せば、すぐにどこかへと消えてしまう。そんな気がいつもしていた。だから普通の女性と同じように、平凡でも幸せに満ちた人生を送ってほしいと願ってしまった」
レベッカが祖父の後について研究棟に行くことを父がずっと快く思っていないことは知っていた。
面と向かって苦言を呈されたことはなかったが、会うたびに『刺繍だ、縫い物だ』と言われ続ければ、父がレベッカの行動を良く思っていないことはわかる。会うたびに小言を言う父が苦手になり、いつしか自ら会いに出向くこともなくなった。
(今の今まで、お父さまの本心を考えたこともなかった。ずっと心配してくれていたのに、私は自分のことしか考えていなかったのね)
「……ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。お父さまの親心をすべて壊してしまった」
目から涙があふれ落ちていく。流れ出した涙は止まることなく床へと落ち、心へも消えることのない染みをつくっていった。
床に突っ伏し泣き続けるレベッカの身体が温もりに包まれる。いつの間にか側へと来ていた父に抱き寄せられ懐かしい匂いにレベッカは子供のように泣きじゃくる。
「レベッカ、お前が謝る必要はないんだ。精果草の研究はレベッカに頼りきりだったというのに、貴族令嬢らしくを押しつけた私が全て悪い」
父の言葉にレベッカは首を横にふる。しかし、父の言葉は止まらなかった。
「レベッカ、もうお前は私たち親が守ってあげなければならない子供ではないのだな。大人の女性として自分の人生を歩む権利がある。レベッカ、お前はこれからの人生、どう生きたい? それを言いに私のところへ来たのだろう?」
父は全てわかっていた。
セインとの婚約が破談となった今、『自分の人生は自分で決めなさい』と言ってくれた父の想いに応えたい。
レベッカは涙を拭うと、深々と頭を下げた。
「お父さま、一生に一度のお願いでございます! 私を一緒に異国の地へと連れて行ってください」
「なっ!? 異国の地へと一緒に来ると言うのか?」
「はい。オーランド王国では得られない知識、経験を積みたいのでございます」
「いや……、しかし。レベッカ、本当にお前はそれでいいのか? この国に心残りはないのか?」
父の言葉に胸がズキリと痛む。
この国に心残りがあるとすれば、エリアスのことだけだ。
精果草の『欲』に侵され、身体を重ねたのを最後に彼からの連絡はない。
結局、エリアスにとってのレベッカは、利用価値がなくなれば捨てる女でしかなかったのだ。そこに、愛という感情は存在しない。
(エリアスは第二王子なのよ。始めから男爵令嬢なんて相手にするわけない。彼にお似合いなのは、ロッキン公爵令嬢のような淑女よ)
レベッカは心に居座る恋心に気づかぬふりをして、首を横にふる。
「心残りなんてないわ。だって異国へ行って学ぶことは私の夢ですもの」
そう、幼い頃からの夢。
エリアスに出会う前までの夢だった。
「そうか……、わかったよ。春だ。出発は、王宮で開かれる春の宴の後だ。王家主催の夜会に出席しないわけにはいかないからな。それまでに、準備をしておきなさい」
「ありがとうございます、お父さま」
春の宴が、エリアスに会う最後の日となる。それまでに心に巣喰う想いに決着をつけなければならない。
(最後くらい、笑顔で別れたいじゃない……)
レベッカは痛む胸を無視し、感謝の気持ちをこめ父へと笑顔を向けた。
書斎とは名ばかりの雑多な部屋の扉前に立つレベッカは、父の問いかけにゴクリと喉を鳴らす。
異国の地から集めた骨董品が無造作に床に転がり、本がうず高く積まれた室内は物置と見紛うほどに雑然としている。そんな書斎の中央に置かれた机に向かい留守の間に貯まった書類仕事を片付けている父が、レベッカの訪問を快く思っていないのは明らかだった。
丸眼鏡の奥からのぞく父の目には、苛立ちの色が浮かぶ。赤髪に白いものが混じり始め、若かりし頃の迫力は衰えたものの、人に畏怖の念を抱かせるオーラはまだまだ健在だ。
幼き頃のレベッカは父が苦手だった。寡黙で、いつも眉間にシワを寄せている怖い人。家を空けることの多い父との接点は少なく、レベッカの中の苦手意識は強くなる一方だった。
今でも父を前にすると緊張で足が震えそうになる。しかし、ここで怖気づいていては何も始まらない。
レベッカは勇気を振りしぼり、口を開いた。
「お忙しいのに、お時間を取らせてしまい申し訳ありません」
「まぁ、よいよい。急な話でレベッカに非がある訳でもないだろう」
「精果草が絡む事件で、王宮に呼び出しがあったと母から聞きました。ニールズ伯爵家が関与していると」
「あぁ、レベッカも当事者であろう?」
眼光鋭く見据えられ緊張が走る。
父に隠し通せるとは、はなから思っていない。事件の真相をどこまで知っているかは分からない。しかし、かなり深いところまでつかんでいると考えた方がいいだろう。父に下手な嘘が通用しないことは、幼い頃から脳に刷り込まれている。
「はい、当事者です。そして、最後の被害者でもあります」
レベッカの言葉に一瞬驚きの表情を見せた父の顔は次の瞬間には苦悶の表情を浮かべる。
父はわかっているのだ。あの日レベッカに起こったことの全てを。だからこそ自分の本心を言わなければならない。
「レベッカ……、すまなかった。お前を巻き込むつもりはなかったんだ」
「いいえ、今回の事件に関わると決めたのは私の意思です。お父さまに非はありませんわ」
「いいや、それは違う。そもそもニールズ伯爵家との婚姻打診を許可した私に全ての責任がある。今回の精果草の事件、リークしたのはこの私なんだよ」
「えっ……」
父の言った言葉が直ぐには理解出来ず言葉が出ない。今の話が真実なら父は始めからニールズ伯爵が精果草の闇売買に関与していると知っていた事になる。
セインとの婚約が決まったのが五年前。その時にはすでに今回の事件の概要をつかんでいたとでもいうのだろうか?
ニールズ伯爵家の関与を疑っていて、娘との婚約を許可した。その裏に何らかの思惑があったと考えてもおかしくない。
「お父さま……、私をセイン様と婚約させたのは、ニールズ伯爵家の内情を探るためですか? 身内になれば警戒も緩むと」
「言い訳にしか聞こえんかもしれないが、それは違う。レベッカを利用しようと思ったことは一度もない。どちらかというと、今回の事件を利用して婚約を破談に持っていく腹づもりであった。ニールズ伯爵が黒となれば、勝手に婚約話はたち消えるだろう。王命に逆らったことにはならんからな」
「では、始めからお父さまは私をニールズ伯爵家へ嫁がせるつもりはなかったと?」
「あぁ、そうだ。あのクソ陛下に候補となる宮廷貴族家を並べられた時、ニールズ伯爵家しかないと思った。いずれ精果草の闇売買は明るみに出る。必然的に婚約話は破談になると目論んでいたが……、結果としてレベッカ、お前を傷つける結果にしかならなかった」
執務机に肘をつき顔を覆う父の落ち込んだ姿にレベッカの心がざわめく。こんな弱々しい父の姿を見るのは初めてだったのだ。
言葉の端々に散らばる後悔の念が痛いほどに伝わってくる。良かれと思ってやったことが裏目に出る。そんな経験を嫌というほど味わってきた。
好奇心が強く、お転婆な幼少期から何も自分は変わっていないのかもしれない。
父や母が望む淑やかな女性とはほど遠い今の自分がうつむいた視線の先に写る。
「いいえ、全ては私の無鉄砲さが招いた結果です。お父さまは何も間違っておりません。もっと慎重に行動していたら……、いいえ、父さまやお母さまの話を聞き、普通の女性たちと同じように花嫁修行に励んでいたら、こんなことにはならなかった」
「いいや、それは違う! 花嫁修行だなんだと言っていたのは、お前の性格や考え方を否定して言っていたのではない。レベッカ、お前は昔から好奇心旺盛な子だったな。目を離せば、すぐにどこかへと消えてしまう。そんな気がいつもしていた。だから普通の女性と同じように、平凡でも幸せに満ちた人生を送ってほしいと願ってしまった」
レベッカが祖父の後について研究棟に行くことを父がずっと快く思っていないことは知っていた。
面と向かって苦言を呈されたことはなかったが、会うたびに『刺繍だ、縫い物だ』と言われ続ければ、父がレベッカの行動を良く思っていないことはわかる。会うたびに小言を言う父が苦手になり、いつしか自ら会いに出向くこともなくなった。
(今の今まで、お父さまの本心を考えたこともなかった。ずっと心配してくれていたのに、私は自分のことしか考えていなかったのね)
「……ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。お父さまの親心をすべて壊してしまった」
目から涙があふれ落ちていく。流れ出した涙は止まることなく床へと落ち、心へも消えることのない染みをつくっていった。
床に突っ伏し泣き続けるレベッカの身体が温もりに包まれる。いつの間にか側へと来ていた父に抱き寄せられ懐かしい匂いにレベッカは子供のように泣きじゃくる。
「レベッカ、お前が謝る必要はないんだ。精果草の研究はレベッカに頼りきりだったというのに、貴族令嬢らしくを押しつけた私が全て悪い」
父の言葉にレベッカは首を横にふる。しかし、父の言葉は止まらなかった。
「レベッカ、もうお前は私たち親が守ってあげなければならない子供ではないのだな。大人の女性として自分の人生を歩む権利がある。レベッカ、お前はこれからの人生、どう生きたい? それを言いに私のところへ来たのだろう?」
父は全てわかっていた。
セインとの婚約が破談となった今、『自分の人生は自分で決めなさい』と言ってくれた父の想いに応えたい。
レベッカは涙を拭うと、深々と頭を下げた。
「お父さま、一生に一度のお願いでございます! 私を一緒に異国の地へと連れて行ってください」
「なっ!? 異国の地へと一緒に来ると言うのか?」
「はい。オーランド王国では得られない知識、経験を積みたいのでございます」
「いや……、しかし。レベッカ、本当にお前はそれでいいのか? この国に心残りはないのか?」
父の言葉に胸がズキリと痛む。
この国に心残りがあるとすれば、エリアスのことだけだ。
精果草の『欲』に侵され、身体を重ねたのを最後に彼からの連絡はない。
結局、エリアスにとってのレベッカは、利用価値がなくなれば捨てる女でしかなかったのだ。そこに、愛という感情は存在しない。
(エリアスは第二王子なのよ。始めから男爵令嬢なんて相手にするわけない。彼にお似合いなのは、ロッキン公爵令嬢のような淑女よ)
レベッカは心に居座る恋心に気づかぬふりをして、首を横にふる。
「心残りなんてないわ。だって異国へ行って学ぶことは私の夢ですもの」
そう、幼い頃からの夢。
エリアスに出会う前までの夢だった。
「そうか……、わかったよ。春だ。出発は、王宮で開かれる春の宴の後だ。王家主催の夜会に出席しないわけにはいかないからな。それまでに、準備をしておきなさい」
「ありがとうございます、お父さま」
春の宴が、エリアスに会う最後の日となる。それまでに心に巣喰う想いに決着をつけなければならない。
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