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第4章
疑惑【グレイス視点】
しおりを挟む「わたくしは本物の白き魔女でございます。さきよみの力もございます!!」
ドンファン伯爵に連れられ登城したグレイスは、エイデン王国の重鎮が勢揃いした絢爛豪華な部屋に通され、尋問を受けていた。
「グレイス嬢、この審問会は裁判ではない。貴方には、自由に発言する機会が与えられている。しかし、この審問会が今後裁判を行うかどうかの判断基準となり、万が一裁判が行われた場合、ここでの発言も考慮される事を伝えておく」
陛下の名代として、審問会のまとめ役となったノア王太子が威圧的に言い放つ。
「貴方には、この国の伝説的存在である『白き魔女』を騙った嫌疑がかけられている」
「騙ったなんて! わたくしは、本物の白き魔女でございます。さきよみの力が、何よりの証拠ではございませんか!!」
「そのさきよみの力に疑わしき点が、多々有ると言っているのだ。ドンファン伯爵の友人貴族家に行ったとされる予知についてだが、貴方は数年で三つの予知を行っている。一つ目は、ダントン子爵家のロイとリッツ伯爵家のリアナ嬢との婚約だ。それに、相違ないか?」
「はい、間違いございません。リアナ様は、次々と婚約者に裏切られ、御心を傷めておいででした。好きになった男性に裏切られる人生に終止符を打ちたいと申され、さきよみの力を持つわたくしに未来を見て欲しいと、涙ながらに頭を下げられました」
「では、リアナ嬢に『貴方の望む男性は必ず得られる。相手は、目見麗しい男で、周りに沢山の女性を侍らせているが、彼の心はたった一人の女性を求め彷徨っている。貴方と出会った瞬間、彼は本当の恋に落ちるだろう。運命の相手は、その男』と言ったそうだな? 間違いはないな?」
「はい。元々、わたくしの持つさきよみの力は、突然湧き出るイメージの様なもの。占いとは違うのです。特定の人物の未来など予知出来ないと、お断りしようとリアナ様の手を握った瞬間、頭にリアナ様と、ある男性が幸せそうに微笑む映像が湧いたのです。そのイメージをリアナ様に伝えたまでです。まさか、本当にイメージ通りの方と婚約されるとは思いませんでしたが……」
「その婚約話もおかしな事だらけだ。予知を行って直ぐ、予知通りの男が現れるなんて、普通あり得ないだろう。裏があると思われても仕方がない。リアナ嬢も始めはロイを疑ったそうだ。何しろ奴は、顔は良いが無類の女好きだと社交界では有名だからな。しかし、グレイスの予知通りの人物が目の前に現れた事で、彼が運命の相手か見極めるため、リアナ嬢はロイの人と成りを観察する事にした。親しくなるに連れ、派手だった女性関係が成りを潜め、リアナ嬢に尽くす彼を見て、ロイこそ運命の相手だと確信し、彼と婚約する事を決めたそうだ。しかし、ロイが急に態度を変えた理由も、こう考えれば説明がつく」
ノア王太子から鋭い視線を向けられたグレイスの喉がゴクリっと鳴る。
「ドンファン伯爵とダントン子爵は、かなり親しい仲だったと聞いている。簡単に言うと金貸しと客の仲だが、没落寸前のダントン子爵家に随分金を貸していた様だな。一方、リッツ伯爵とも、ここ最近急速に交流を持ち始めている。ドンファン伯爵が扱う他国の珍しい調度品の上顧客だとか。そのことをグレイス嬢は知っているか?」
「いいえ。父の交友関係や仕事に関しては、よく知りません。確かに、リアナ様とは父の紹介でお会いしましたが」
もちろん、今、グレイスがノア王太子に言った発言は、真っ赤な嘘だ。そもそも、この婚約話を計画したのは他でもないグレイス自身。己の『白き魔女』としての価値を高めるために、金策に困っていたダントン子爵を唆し、社交界でも嫉妬深い令嬢と有名なリッツ伯爵家のリアナに、無類の女好きで有名なダントン子爵家のロイをけしかけ、あたかも『さきよみの力』が当たったと見せかける計画を立てた。
嫉妬深さが災いして、尽く婚約を破棄され続けたリアナは、疑心暗鬼になり、全てに絶望していた。そんなどん底に落ちた女を騙すのは容易い。予言した通りのことが起きれば、あっという間に『白き魔女』の信望者となる。あとは、何もしなくとも、グレイスが『白き魔女』だと、リアナが勝手に広めてくれる。
(私が立てた計画は、全て成功したというのに……、なぜノア王太子から尋問を受けなければならないのよ!)
あふれ出しそうになる怒りに、握った拳がブルブルと震える。
「――――グレイス嬢、人の性格というものは、そう簡単には変わらないものなのだよ。女好きの男が心を入れ替えて、一人の女を愛するようになるなんて、それこそ御伽話の世界だけさ。裏がなければね。なぜ、女好きのロイが、リアナ嬢ただ一人を愛するようになったのか? こう考えれば説明がつく。ダントン子爵の借金を帳消しにする代わりに、息子のロイをリアナ嬢の婿に差し出せと脅した。婿入りすれば、後々はリッツ伯爵家の金も自由になると、唆したのではないのか?」
ドンファン伯爵家で行われた、ダントン子爵との密約を見聞きしていたかのようなノア王太子の口ぶりに、グレイスの心臓が嫌な音を立て、高鳴り出す。うるさいくらいにグレイスの耳に響く心臓の音が、周りに聴こえるのではないかと、身体まで震え出す。
「金策に困っていたダントン子爵も格上のリッツ伯爵家にロイが婿入りすれば、金策の面では安心だ。彼の気持ちがリアナ嬢に有ろうが無かろうが、没落寸前の子爵家を持ち直す為、ロイは必死にリアナ嬢のご機嫌を取り、婚約者の座につこうとするだろう。ましてや嫉妬深い令嬢だ。ロイも迂闊には他の女性と遊ばなくなる。リアナ嬢は自身を愛してくれる運命の相手を手に入れ、貴方のさきよみの力は本物だったと噂が流れる。出来すぎた計画は、こうして成功したという訳さ」
「誤解でございます。私は、頭に浮かんだ映像をそのままリアナ様に、お伝えしただけでございます。ダントン子爵家のロイ様の事も知りませんし、ましてや金策に困っていたなんて、知るよしもありません。ロイ様をリアナ様に、けしかけるなんて出来ようはずありません!」
ノア王太子の視線がグレイスの横に座るドンファン伯爵へと移る。
「グレイスはそう言っているが、ドンファン伯爵はどうなのだ? 申し開きはないか?」
「恐れながら、ノア王太子殿下が仰っている事は、全て憶測に過ぎないのではありませんか? 確かに金策に困っていたダントン子爵に多額の融資を致しましたのも、リッツ伯爵に他国の珍しい調度品を扱う商会との橋渡しをした縁で仲良くして頂いているのも事実です。しかし、グレイスがリアナ嬢に行った『さきよみ』を私共が裏で操作していたなど、何処にそんな証拠がございますか? 証拠がなければただの憶測に過ぎません」
確かにドンファン伯爵に命じて、さきよみの力を実現させていた証拠はどこにもないはずだ。ダントン子爵も口が裂けても今回の計画を外部に漏らす事はない。計画に加担する代わりに今までの借金がチャラになる上、リッツ伯爵家と縁戚になるメリットをあの男が手放すとは思えない。
この計画を話した時のダントン子爵の欲望に血走った目を思い出す。追い詰められた小者が、今更裏切るとは思えない。
「確かにその通りではあるな。では、ダントン子爵の借金がリアナ嬢と婚約後、帳消しになっている理由はなんだ?」
「はて? 理由は判りかねますが、婚約でリッツ伯爵家から支援でもあったのではありませんかな」
「リッツ伯爵からダントン子爵家へ支援があったなど聞いてはいないが、まぁ良い。では、クラレンス辺境伯領にある橋が崩落した事件はどうだ? これもグレイス、貴方が予知してクラレンス辺境伯に伝えていたと聞いたが」
「はい。クラレンス辺境伯領にて、他国とを結ぶ橋が大雨で流されるイメージが突然降りてきまして、慌ててクラレンス辺境伯様宛に手紙を送ったまでです。残念ながら面識のないわたくしからの手紙では信じて貰えず、甚大な被害を受けてしまわれましたが」
グレイスは涙を流し、無力な女性を装い、周りに座る者達の同情を誘う。
「確かにドンファン伯爵とクラレンス辺境伯は面識がない。しかもたかが伯爵令嬢からの手紙を鵜呑みにするほど、辺境伯も馬鹿ではない。彼はグレイスが白き魔女と王都で噂されていた事すら知らなかったのだから信じる筈もないな」
「では、わたくしの『さきよみの力』は本物ではありませんか! 面識のない辺境伯領の天変地異を予知したのですから」
「面識がないからこそ、その点を利用されたと言っているのだよ。面識のない令嬢から送られてきた手紙の通りに、他国とを結ぶ橋が落ちた事を知った辺境伯の驚きは、どれ程のものだったか。王都で噂されているさきよみの力を持つ白き魔女が、自身の領地の危機を予知し手紙を送ってくれたと知れば、貴方を崇拝する気持ちも生まれよう。グレイスが本物の白き魔女であると辺境伯は親しい者達に言い回ったそうだ。その事で、貴方の白き魔女としての地位は確固たるものになっていく。ドンファン伯爵の近しい者達以外にも、貴方を崇拝する者が増えていった」
あの計画は本当に上手く行った。
貴族の中でも隣国との防衛を担う辺境伯という立場は別格だ。侯爵家にも匹敵する地位を得ているクラレンス辺境伯のお墨付きがあれば、『白き魔女』としての噂は、真実味を増す。だからこそ、予知という名の罠を仕掛け、大雨に乗じて辺境伯領の橋を爆破した。計画は全て上手く行き、厳格な性格だと噂される辺境伯がグレイスを神のように崇め出した結果、思いもよらない社交界での地位をも、手に入れることが出来た。今や、社交界の貴族の大半は、グレイスの『白き魔女』としての力を認めている。
たかが平民出の小娘に、高位貴族が次々と傅く様は、実に愉快だった。ここに集まった国の重鎮ですら、ノア王太子の言葉を聞いてなお、グレイスを信じる者もいるだろう。
(誰も私の『さきよみの力』が紛い物だとは思わない……)
「クラレンス辺境伯様からあの事件の後、お手紙を頂きました。その中にはわたくしのさきよみの力を信じ、助言の通りに行動を起こしていたら橋が落ちた事で起こった下流の村の悲劇を未然に防げたかもしれないと、沢山の村人の命を助けられたかもしれないと、悔恨の言葉が綴られておりました」
グレイスは両手を胸の前で組み、祈りの体勢を取り、頭を下げる。その様を見た場の雰囲気がわずかに動き、響いた感嘆のため息に、そっと浮かべた笑みが深くなる。
「わたくしは今まで、さきよみの力はあまり人様に言い触らすものではないと考えておりました。しかし、辺境伯様の無念を感じ、考えを改めました。辺境伯様のような悲しみに暮れる方を増やさないためにも、わたくしの力は多くの方に知らしめるべきだと。わたくしが白き魔女であると知る方が増えれば、不幸な未来を生まずに済むと。その結果、わたくしを信じ、支援して下さる方達が増えただけでございます。決して、己の欲を満たすため、白き魔女を騙ったりなどしていません」
グレイスの涙を誘う迫真の演技に、場内が響めき出す。どうやら、戦況はグレイス側に有利に進んでいる。
「クラレンス辺境伯の事件に関しても不思議な点が多々ある。辺境伯に今回の橋の崩落について聞き取りを行った際、不思議な事を口にしていた。元々、あの地域は、ある時期に長雨が続く。その影響で川が氾濫する事も多く、護岸工事を手厚く行っているそうだ。今年も古くなってきた橋の補強工事をしたばかりだったのだ。元々、隣国との交通の要を成す橋だ。頑丈に作られ、点検も頻繁に行っていた。毎年の長雨にも耐えうる様に万全の対策をとっていたのだよ。その橋が落ちるなんて誰も考えないだろう。その結果、グレイスの手紙は無視された訳だが……、その話を聞いた調査官が、橋の残骸を調べる事にしたそうだ」
なんですって!? そんな話、聞いていない。
今や『白き魔女』の信望者となったクラレンス辺境伯からも、調査が入ったという話は聞いていない。
「さて、グレイス嬢。その結果、何が見つかったと思う? ……火薬で爆破された僅かな痕跡を見つけたそうだ。人為的に崩落させられたと見て間違いないと言っていた。その後、進めた調査でも、橋が崩落した日の前日、辺境伯領の小さな町にある宿屋に人相の悪い男達数人が、大荷物を持ち宿泊した事がわかっている。その男達が橋を爆破する為に遣わされた者達だった可能性は、否定出来ない」
「ノア王太子殿下、発言してもよろしいでしょうか? 仮に、その男達が橋を爆破した犯人だったとして、私達とどう関係するのでしょうか? まさか、その男達が捕まり、ドンファン伯爵家から指示を受けたとでも言っているのですか? 確かにグレイスが、辺境伯領の橋の崩落を予知したのは事実です。それが人為的だろうと、自然災害だろうと、予知が当たっていたのは確かです。私達が爆破した犯人だと示す証拠もないのに、疑うのはやめてもらいたい。もしかすると橋を爆破した犯人は、隣国の冠者かもしれませんよ」
ドンファン伯爵の言う通り、犯人だと示す証拠は何もないのだ。今、ノア王太子が言っている事は全て、憶測に過ぎない。これでは、グレイスを『白き魔女』を騙った罪で裁く事など出来ない。
(私達の勝ちね……)
グレイスは俯き、自身の勝利を確信し、笑みを浮かべた。
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