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アカリが部屋に来てからしばらく経った。
時間がたてば幽霊が消えてくれると思ったけれど消えてくれなかった。
勝手に現れたくせに勝手に消えはしないのか。困ったなあ。
そろそろ除霊ってことも考えなきゃいけないか。
除霊をしてもらおうと早速ネット調べてみたけれどどれも胡散臭い。胡散臭過ぎる。ここまで怪しい商売があるのかと世間の広さを私は知った。
一応一人暮らしをしていてバイトだけだ家賃を払っているから結構ぎりぎりに近い生活を送っている。だからそこでこんなちゃんとやってくれるかもわからない商売に出費するのは馬鹿らしい。友達との笑い話にはなるかもしれないけれど一つの笑い話のために私の生活をわざと崖っぷちに追い込むような真似はできない。
除霊をしてくれる人を呼んで目の前で「はっ! 」とかやられてもなんだかよくわからないしそれも胡散臭過ぎる。住んでるアパートの壁が薄くてアカリとしゃべってただけでも壁ドンをされた。話が盛り上がってうるさくなってたのもあるけれど。
それなのに除霊してくれる人が大声なんて出したら大家さんに報告されてそれこそ追い出されてしまうかもしれない。そんなことにはならないかもしれないけれど用心することには越したことはない。
もう自分でやってみることにしよう。自分でやったことならしょうがないと思えるだろう。
しかし除霊の人に頼まずに自分でやっていなくならないだけならいいけれどさらに状態を悪化させてしまうのは最悪だ。やっぱりあの胡散臭すぎるし怪しすぎる除霊の人に依頼すべきなんだろうか。
その時はその時だ。除霊の人に頼んだってちゃんとやってくれるかもわからない。自分でやって成功したらめっちゃお得じゃないか。
結局自分でやることにした。不安はいっぱいだ。
除霊のことについてネットで調べても怪しいのばかり。怪しすぎて信用できないから図書館に行って調べてみたけれどこれもすごく怪しすぎる本だらけで本当にできるのかと思ったけれど塩を撒いたり盛り塩として置くのがどの本にも書いてあって1番有力かと思った。誰でも知っているような無難なものが1番だと思い塩を使うことにした。塩くらいなら買っても料理にも使えるしそこまで痛い出費でもないから早速買ってきて撒いてみた。
いざ塩を撒いてみたり部屋の四隅に盛り塩を置いておくと幽霊はあっさり消えた。本当にあっさり。すーっと消えた。
扉を開けるときに押して開けると思って押していてもなかなか開かずでも引くと簡単に開いてしまったみたいに実はとても簡単なことを難しく考えてしまっていたのかもしれない。
こんな簡単に消えてしまっていいのだろうか。すごく疑問に思ったけれど塩を撒くことで除霊のようなことができることは幽霊のことに興味の全くなかった私でさえ知っていたことだし盛り塩だったりはよく見かけたりするくらいだから有名だし1番効果的なんだろう。
もっと複雑で塩でもどうにもならずにあの胡散臭すぎる除霊の人に頼むことになっても嫌だけれど少し不安もある。
でも簡単に消えてくれて良かった。これで私の元の生活が返ってくる。
アカリには見えていなかったけれど幽霊がいなくなった記念にアカリを部屋に読んでたこ焼きパーティーをした。
この喜びを誰かと分かち合いたかった。
幽霊がいなくなってから1ヶ月くらいすぎたけれどまたでてきてはいない。
幽霊が見えなくはなったもののまたすぐに現れるかと思うとまだ不安だった。
一応部屋の4隅に盛り塩を置いたままにしておいたのが良かったのかそれともあの時にもう見えなくなっていたのかはわからないけれどいずれももう見えなくなってよかった。寝不足が解決され少しの不安もなくなった。
ようやく終わったんだなと思う。終わったはずだ。そう信じたいだけかもしれないけれど。
除霊は終わったのだ。もう出てこないはずだ
もう大丈夫だろう。
そう自分に言い聞かせる。
そうして私はまだ外は明るいけれど眠ることにした。
ずっとまた現れるんじゃないかと思って不安だった。緊張していた。
その緊張の糸がほどけて眠気が来たのかもしれない。
今日はぐっすり眠ることができそうだ。
時間がたてば幽霊が消えてくれると思ったけれど消えてくれなかった。
勝手に現れたくせに勝手に消えはしないのか。困ったなあ。
そろそろ除霊ってことも考えなきゃいけないか。
除霊をしてもらおうと早速ネット調べてみたけれどどれも胡散臭い。胡散臭過ぎる。ここまで怪しい商売があるのかと世間の広さを私は知った。
一応一人暮らしをしていてバイトだけだ家賃を払っているから結構ぎりぎりに近い生活を送っている。だからそこでこんなちゃんとやってくれるかもわからない商売に出費するのは馬鹿らしい。友達との笑い話にはなるかもしれないけれど一つの笑い話のために私の生活をわざと崖っぷちに追い込むような真似はできない。
除霊をしてくれる人を呼んで目の前で「はっ! 」とかやられてもなんだかよくわからないしそれも胡散臭過ぎる。住んでるアパートの壁が薄くてアカリとしゃべってただけでも壁ドンをされた。話が盛り上がってうるさくなってたのもあるけれど。
それなのに除霊してくれる人が大声なんて出したら大家さんに報告されてそれこそ追い出されてしまうかもしれない。そんなことにはならないかもしれないけれど用心することには越したことはない。
もう自分でやってみることにしよう。自分でやったことならしょうがないと思えるだろう。
しかし除霊の人に頼まずに自分でやっていなくならないだけならいいけれどさらに状態を悪化させてしまうのは最悪だ。やっぱりあの胡散臭すぎるし怪しすぎる除霊の人に依頼すべきなんだろうか。
その時はその時だ。除霊の人に頼んだってちゃんとやってくれるかもわからない。自分でやって成功したらめっちゃお得じゃないか。
結局自分でやることにした。不安はいっぱいだ。
除霊のことについてネットで調べても怪しいのばかり。怪しすぎて信用できないから図書館に行って調べてみたけれどこれもすごく怪しすぎる本だらけで本当にできるのかと思ったけれど塩を撒いたり盛り塩として置くのがどの本にも書いてあって1番有力かと思った。誰でも知っているような無難なものが1番だと思い塩を使うことにした。塩くらいなら買っても料理にも使えるしそこまで痛い出費でもないから早速買ってきて撒いてみた。
いざ塩を撒いてみたり部屋の四隅に盛り塩を置いておくと幽霊はあっさり消えた。本当にあっさり。すーっと消えた。
扉を開けるときに押して開けると思って押していてもなかなか開かずでも引くと簡単に開いてしまったみたいに実はとても簡単なことを難しく考えてしまっていたのかもしれない。
こんな簡単に消えてしまっていいのだろうか。すごく疑問に思ったけれど塩を撒くことで除霊のようなことができることは幽霊のことに興味の全くなかった私でさえ知っていたことだし盛り塩だったりはよく見かけたりするくらいだから有名だし1番効果的なんだろう。
もっと複雑で塩でもどうにもならずにあの胡散臭すぎる除霊の人に頼むことになっても嫌だけれど少し不安もある。
でも簡単に消えてくれて良かった。これで私の元の生活が返ってくる。
アカリには見えていなかったけれど幽霊がいなくなった記念にアカリを部屋に読んでたこ焼きパーティーをした。
この喜びを誰かと分かち合いたかった。
幽霊がいなくなってから1ヶ月くらいすぎたけれどまたでてきてはいない。
幽霊が見えなくはなったもののまたすぐに現れるかと思うとまだ不安だった。
一応部屋の4隅に盛り塩を置いたままにしておいたのが良かったのかそれともあの時にもう見えなくなっていたのかはわからないけれどいずれももう見えなくなってよかった。寝不足が解決され少しの不安もなくなった。
ようやく終わったんだなと思う。終わったはずだ。そう信じたいだけかもしれないけれど。
除霊は終わったのだ。もう出てこないはずだ
もう大丈夫だろう。
そう自分に言い聞かせる。
そうして私はまだ外は明るいけれど眠ることにした。
ずっとまた現れるんじゃないかと思って不安だった。緊張していた。
その緊張の糸がほどけて眠気が来たのかもしれない。
今日はぐっすり眠ることができそうだ。
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