憂い視線のその先に

雪村こはる

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糖度150%、スパイス多め

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 それぞれ食事を始める中、周は面白くなさそうに唇を尖らせる。散々自分のことをバカにしてきたくせに、今回は邪魔者扱いかと納得いかない部分があった。

「別にこっちだって好きで邪魔してるわけじゃないし。そんなに邪魔されたくないなら家が出来るまで千愛希さんのマンションに住めばいいのに」

「昨日、今日の話をしてるわけじゃない。こっちにはこっちの考えがあって決めたことだから。周が意見するようなことじゃないよ」

「あー、そう。それならこの場で言わずに全部落ち着いてからにすればよかったのに」

「母さんが同居の話をしたからだよ。ちゃんと断っておくのは必要でしょ? お互いのためにも。千愛希にだって今の生活があるんだから」

 間に挟まれたまどかと千愛希は気まずそうにちびちびと箸を口に運ぶ。普段は律が相手にしないはずなのに、今日はやけに棘のある返しをするし、周は周で反発するものだからすっかり険悪モードだ。

「へぇ。千愛希さんの生活を優先させる優しさはあるんだね。それって好きだから? それとも優しさに見せかけてすぐに同棲できない理由でもあるの?」

 はっと鼻で笑う周。向かいのダリアが顔をしかめて「周もいい加減にしなさいよ。子供じゃないんだから、いつまでも言い争いしないの!」と口調を強めた。

 律はすっと目を細め、じろっと周を睨み付けた。冷静だった律から憤りを感じ、周もさすがにうっと身を引いた。

「別に理由なんかないよ。好きじゃなきゃ結婚なんて考えないし、マンション買ったりしないでしょ。千愛希が不安になるようなこと言わないでくれる? お前のせいで千愛希が傷付いたら許さないからね」

 箸を置いて唸る律に、その場がしんっと静まり返った。
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