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友人の悩み
【4】
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「あんたっちは新婚だし、二人の時間も大事なんじゃないだ?」
「もちろん、二人の時間は作ってるよ! でも、ハイジさんてなんて言うか……ほら、女の人好きそうだし……」
「あんた、ハイジさんの何を知ってるわけ? 確かにノリが軽いところもあるし、色んな女の子に声かけることもあるけど、何も知らないまどかにハイジさんのこと悪く言われたくない」
怒っている。これは、かなり。どうしたのだろうか。以前の茉紀なら、「ハイジさんチャラいからねぇ。私もその内ハイジさんとの子供なんかできちゃったりして」なんて冗談の一つも言ったのに。
こんなふうにムキになるなんて、何かあると言っているようなものじゃないか。
「悪く言うつもりはないよ! 私とあまねくんとのことだって協力してくれたのはハイジさんだって聞いたし。でも、あんまり仲良くなりすぎるのはどうなのかなって……」
「何想像してるかわかんないけど、何かあってもまどかとあまねに迷惑かけるつもりはないから」
「迷惑とかっ……」
「麗夢起きたから電話切るよ」
それだけ言って一方的に電話を切られた。モヤモヤした気持ちが更に大きくなってしまった。
やっぱりあまねくんが言ったように、向こうから打ち明けてくれるまでは、何かを言っても無駄なのだろうか……。
久しぶりに茉紀と喧嘩なんてして、私の気分は落ち込む一方だ。喧嘩と言っても、向こうが勝手に怒ってしまっただけだけれど。
茉紀は、ハイジさんのこと何も知らないくせにと怒っていた。彼女は、ハイジさんのことをどれ程知っているのだろうか。
茉紀がダメなら、ハイジさんに直接聞きたい。でも、あまねくんのいない日中はハイジさんが眠っている時間だし、ハイジさんの活動時間は、あまねくんが帰宅する頃。
やめておけと言うあまねくんが協力してハイジさんに連絡してくれるとは思えないし、個人的にハイジさんに連絡をしていると彼に知られれば、俺以外の男に連絡するなんてとむくれてしまうかもしれない。
でも、もし本当に茉紀が不倫でもしていたら……。そう考えると落ち着かない。
茉紀に電話すれば、このモヤモヤが晴れると思っていたけれど、増すばかりだった。
もう一度かけたところで、まともに相手にしてもらえないだろう。
私とあまねくんには迷惑をかけないと言っていたけれど、そんなことが心配で連絡したわけじゃない。
茉紀にはわかってほしいのに……。
午前中いっぱいそんなことを考えていたら、お腹が痛くなってきた。
ちょっと、痛いかも……。
腹部を押さえてトイレに向かう。下着を下ろせば、血液が付着していた。
「もちろん、二人の時間は作ってるよ! でも、ハイジさんてなんて言うか……ほら、女の人好きそうだし……」
「あんた、ハイジさんの何を知ってるわけ? 確かにノリが軽いところもあるし、色んな女の子に声かけることもあるけど、何も知らないまどかにハイジさんのこと悪く言われたくない」
怒っている。これは、かなり。どうしたのだろうか。以前の茉紀なら、「ハイジさんチャラいからねぇ。私もその内ハイジさんとの子供なんかできちゃったりして」なんて冗談の一つも言ったのに。
こんなふうにムキになるなんて、何かあると言っているようなものじゃないか。
「悪く言うつもりはないよ! 私とあまねくんとのことだって協力してくれたのはハイジさんだって聞いたし。でも、あんまり仲良くなりすぎるのはどうなのかなって……」
「何想像してるかわかんないけど、何かあってもまどかとあまねに迷惑かけるつもりはないから」
「迷惑とかっ……」
「麗夢起きたから電話切るよ」
それだけ言って一方的に電話を切られた。モヤモヤした気持ちが更に大きくなってしまった。
やっぱりあまねくんが言ったように、向こうから打ち明けてくれるまでは、何かを言っても無駄なのだろうか……。
久しぶりに茉紀と喧嘩なんてして、私の気分は落ち込む一方だ。喧嘩と言っても、向こうが勝手に怒ってしまっただけだけれど。
茉紀は、ハイジさんのこと何も知らないくせにと怒っていた。彼女は、ハイジさんのことをどれ程知っているのだろうか。
茉紀がダメなら、ハイジさんに直接聞きたい。でも、あまねくんのいない日中はハイジさんが眠っている時間だし、ハイジさんの活動時間は、あまねくんが帰宅する頃。
やめておけと言うあまねくんが協力してハイジさんに連絡してくれるとは思えないし、個人的にハイジさんに連絡をしていると彼に知られれば、俺以外の男に連絡するなんてとむくれてしまうかもしれない。
でも、もし本当に茉紀が不倫でもしていたら……。そう考えると落ち着かない。
茉紀に電話すれば、このモヤモヤが晴れると思っていたけれど、増すばかりだった。
もう一度かけたところで、まともに相手にしてもらえないだろう。
私とあまねくんには迷惑をかけないと言っていたけれど、そんなことが心配で連絡したわけじゃない。
茉紀にはわかってほしいのに……。
午前中いっぱいそんなことを考えていたら、お腹が痛くなってきた。
ちょっと、痛いかも……。
腹部を押さえてトイレに向かう。下着を下ろせば、血液が付着していた。
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