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ファンクラブ
【15】
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「本当、変なところ素直ですよね。まあ……なんとなくわかりますよ。多分、俺もまどかさんと何回か会った時、それに近いものを感じたから」
「え? 近いものって?」
「周は周で昔から変なのに好かれるから。逃げてきた陽菜って子もそうだけど、来栖もそうだったでしょ? 奏がきゃんきゃん吠えるくらい、昔から本当に変な女に好かれるんですよ」
「えー……」
考えただけでも嫌な気分だった。
「周が女性を家に連れてきたのなんて初めてだったし、ちゃんとした彼女ができたってしったのも、まどかさんの時が初めてだったから。俺も奏もあんな変な女がわらわら寄ってくる中で、まどかさんってどんな人かなって興味はあったよ。
興信所使って調べてたけど、人となりまではわからないからね。でも、あなたを見てたら、この人になら周を任せてもいいかもって思った」
「律くん……」
「結局のところ、まどかさんの方が周に振り回されて大変な目に遭うことになっちゃったけど」
律くんは、右手で首元を押さえながら困ったように笑った。
「そんなことないよ! でも、そっか……やっぱ変な子多いんだ」
「そうだね。だけど、あれだけ溺愛されてたらその辺の心配はもうしなくていいんじゃない? そういう安心感も決め手なのかね?」
「……そうかも。あんなにモテるのに、他の子に言い寄られてもちゃんと断ってくれるんだ。そういう一途なところ好き。律くんも、彼女ができたら、ちゃんと他の子とは線引きしなきゃダメだよ!?」
「……わかってますよ。俺、そんなに見境なさそうに見えます?」
「ううん、見えないよ。全然。でも、モテることくらいは私にもわかります」
「そうですか……」
「美形一家は大変だねぇ」
「他人事のように言ってますけど、あなたも大概ですからね」
そう言って目の前の2人を指差されてしまった。
「え? 近いものって?」
「周は周で昔から変なのに好かれるから。逃げてきた陽菜って子もそうだけど、来栖もそうだったでしょ? 奏がきゃんきゃん吠えるくらい、昔から本当に変な女に好かれるんですよ」
「えー……」
考えただけでも嫌な気分だった。
「周が女性を家に連れてきたのなんて初めてだったし、ちゃんとした彼女ができたってしったのも、まどかさんの時が初めてだったから。俺も奏もあんな変な女がわらわら寄ってくる中で、まどかさんってどんな人かなって興味はあったよ。
興信所使って調べてたけど、人となりまではわからないからね。でも、あなたを見てたら、この人になら周を任せてもいいかもって思った」
「律くん……」
「結局のところ、まどかさんの方が周に振り回されて大変な目に遭うことになっちゃったけど」
律くんは、右手で首元を押さえながら困ったように笑った。
「そんなことないよ! でも、そっか……やっぱ変な子多いんだ」
「そうだね。だけど、あれだけ溺愛されてたらその辺の心配はもうしなくていいんじゃない? そういう安心感も決め手なのかね?」
「……そうかも。あんなにモテるのに、他の子に言い寄られてもちゃんと断ってくれるんだ。そういう一途なところ好き。律くんも、彼女ができたら、ちゃんと他の子とは線引きしなきゃダメだよ!?」
「……わかってますよ。俺、そんなに見境なさそうに見えます?」
「ううん、見えないよ。全然。でも、モテることくらいは私にもわかります」
「そうですか……」
「美形一家は大変だねぇ」
「他人事のように言ってますけど、あなたも大概ですからね」
そう言って目の前の2人を指差されてしまった。
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