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こんにちは赤ちゃん
【14】
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1人になった公園でふと砂場の方を見る。光輝と一緒に遊んでいた他所の子も母親と一緒に帰っていくところだった。
複雑な心境の中、とりあえず買い物へ行こうと足を踏み出した。その時、コートのポケットの中でスマホが震えた。
長いこと鳴っているため、電話であろうとスマホを取り出す。画面を見れば知らない番号。私は画面をスワイプし電話に出た。
「もしもし……」
誰からだろうかと遠慮がちに声を発した。
「あ、まどかちゃん?」
普段なら絶対に誰かわからないのに、それがハイジさんだとわかるのは、先程まで彼のことを考えていたからだ。
「……ハイジさんですか?」
「うん。改めて結婚おめでとう」
「ありがとうございます」
どうしてこんなタイミングで私のところに電話をかけてきたのだろうか。以前、雅臣が私のバッグに盗聴器を仕込ませていた時、一度こちらからハイジさんに電話をかけた。しかし、あの時は公衆電話からかけていたため、私の電話番号は知らないはず。
番号を知っているということは、あまねくんか茉紀から聞いたのだ。今の状況から考えて、あまねくんである可能性は低い。
そんなことを考えていると「何話してたの? 茉紀ちゃんの旦那さんと」そう言われてぶわっと全身に鳥肌が立った。
「え?」
「たまたまだけどね、見かけたのは」
「何で……」
「何話してたか教えてくれる?」
「ハイジさんには関係ないじゃないですか」
「関係あるよ。まどかちゃんこそ関係ないでしょ? 茉紀ちゃんから相談も受けてないのに」
そう言われてかぁっと頭に血が上った。
「何なんですか!? ハイジさんは何がしたいんですか!? 夫婦の仲引き裂いて、茉紀のこと誘惑してそんなに楽しいですか!?」
普段他人に怒鳴ることのない私。しかし、今回ばかりは我慢ならなかった。
複雑な心境の中、とりあえず買い物へ行こうと足を踏み出した。その時、コートのポケットの中でスマホが震えた。
長いこと鳴っているため、電話であろうとスマホを取り出す。画面を見れば知らない番号。私は画面をスワイプし電話に出た。
「もしもし……」
誰からだろうかと遠慮がちに声を発した。
「あ、まどかちゃん?」
普段なら絶対に誰かわからないのに、それがハイジさんだとわかるのは、先程まで彼のことを考えていたからだ。
「……ハイジさんですか?」
「うん。改めて結婚おめでとう」
「ありがとうございます」
どうしてこんなタイミングで私のところに電話をかけてきたのだろうか。以前、雅臣が私のバッグに盗聴器を仕込ませていた時、一度こちらからハイジさんに電話をかけた。しかし、あの時は公衆電話からかけていたため、私の電話番号は知らないはず。
番号を知っているということは、あまねくんか茉紀から聞いたのだ。今の状況から考えて、あまねくんである可能性は低い。
そんなことを考えていると「何話してたの? 茉紀ちゃんの旦那さんと」そう言われてぶわっと全身に鳥肌が立った。
「え?」
「たまたまだけどね、見かけたのは」
「何で……」
「何話してたか教えてくれる?」
「ハイジさんには関係ないじゃないですか」
「関係あるよ。まどかちゃんこそ関係ないでしょ? 茉紀ちゃんから相談も受けてないのに」
そう言われてかぁっと頭に血が上った。
「何なんですか!? ハイジさんは何がしたいんですか!? 夫婦の仲引き裂いて、茉紀のこと誘惑してそんなに楽しいですか!?」
普段他人に怒鳴ることのない私。しかし、今回ばかりは我慢ならなかった。
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