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こんにちは赤ちゃん
【15】
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「ぎゃんぎゃん騒がないでよ。煩いなぁ……」
「なっ……」
「俺は誘惑なんてしてないし、そもそも相談持ちかけてきたのは茉紀ちゃんの方だよ」
「……何でハイジさんなんかに」
「なんかって……。まどかちゃんには言えないからじゃないの」
ーープッ
いらっとしたので、電話を切ってやった。
その瞬間、すぐに電話が鳴る。今度は出ずにそのままおいた。
しかし、いつまで経ってもずーっと鳴っている。
「しつこいな! 子供か!」
私の苛立ちは最高潮のまま。公園で1人大声を張り上げた。端から見たら単なる変質者だ。
「何なんですか!」
「何も切ることないじゃん……」
「切りますよ! 私には関係のないことなので」
「ちょっ、冗談じゃん!」
「冗談じゃありません! 全部あまねくんに言いますからね! ハイジさんなんか大嫌いです」
そう言って再度電話を切った。
そしてまた鳴り響く電話。もう絶対に出ない。そう決めて電源を切った。
まどかちゃんは怒ったんですからね! どうせ私は親友に相手にされず、夫の友人から馬鹿にされるような女ですよ。
私には関係ないと茉紀までもが思うなら、茉紀の離婚も子供も私の知ったこっちゃない!
あー! 腹立たしい!
私はそのままスーパーへ直行し、手当たり次第野菜と肉、魚を買い物ガゴへと突っ込んだ。
苛々しながらエコバッグへそれらを詰め込み、両手でがっさり持って後悔する。
「重い……」
今日徒歩で来たんだった……。ひーん……。
もう泣きたくなった。
何でハイジさんにあんなこと言われなきゃならないわけ!? 茉紀は私の親友なのに。関係ないって何!? 結婚した時だってお祝いして、子供が産まれた時だって駆け付けたじゃん!
私だってお金ないのに祝儀出したんだからね! 3万返せ! 馬鹿! ……この前の式で出してもらったけど……。素敵な動画まで作ってもらっちゃったけど……。
でも、許せないんだから!
エコバッグをずっしり両手に提げ、ふらつきながら家へと向かう。行きは近く感じたのに、今では途方もなく遠い距離にマンションが見えた。
こんなに馬鹿みたいに買い物したのも、重い荷物を運ぶはめになったのも全部、全部茉紀とハイジさんのせいなんだから!
「それ、家まで運べんの?」
そう後ろから声をかけられて、振り返る。そこには先程の電話の主がいた。
「なっ……」
「俺は誘惑なんてしてないし、そもそも相談持ちかけてきたのは茉紀ちゃんの方だよ」
「……何でハイジさんなんかに」
「なんかって……。まどかちゃんには言えないからじゃないの」
ーープッ
いらっとしたので、電話を切ってやった。
その瞬間、すぐに電話が鳴る。今度は出ずにそのままおいた。
しかし、いつまで経ってもずーっと鳴っている。
「しつこいな! 子供か!」
私の苛立ちは最高潮のまま。公園で1人大声を張り上げた。端から見たら単なる変質者だ。
「何なんですか!」
「何も切ることないじゃん……」
「切りますよ! 私には関係のないことなので」
「ちょっ、冗談じゃん!」
「冗談じゃありません! 全部あまねくんに言いますからね! ハイジさんなんか大嫌いです」
そう言って再度電話を切った。
そしてまた鳴り響く電話。もう絶対に出ない。そう決めて電源を切った。
まどかちゃんは怒ったんですからね! どうせ私は親友に相手にされず、夫の友人から馬鹿にされるような女ですよ。
私には関係ないと茉紀までもが思うなら、茉紀の離婚も子供も私の知ったこっちゃない!
あー! 腹立たしい!
私はそのままスーパーへ直行し、手当たり次第野菜と肉、魚を買い物ガゴへと突っ込んだ。
苛々しながらエコバッグへそれらを詰め込み、両手でがっさり持って後悔する。
「重い……」
今日徒歩で来たんだった……。ひーん……。
もう泣きたくなった。
何でハイジさんにあんなこと言われなきゃならないわけ!? 茉紀は私の親友なのに。関係ないって何!? 結婚した時だってお祝いして、子供が産まれた時だって駆け付けたじゃん!
私だってお金ないのに祝儀出したんだからね! 3万返せ! 馬鹿! ……この前の式で出してもらったけど……。素敵な動画まで作ってもらっちゃったけど……。
でも、許せないんだから!
エコバッグをずっしり両手に提げ、ふらつきながら家へと向かう。行きは近く感じたのに、今では途方もなく遠い距離にマンションが見えた。
こんなに馬鹿みたいに買い物したのも、重い荷物を運ぶはめになったのも全部、全部茉紀とハイジさんのせいなんだから!
「それ、家まで運べんの?」
そう後ろから声をかけられて、振り返る。そこには先程の電話の主がいた。
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