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ラポール形成
【45】
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「大丈夫?」
暫くあまねくんの頭を撫でてやる。
「昔から律ってああなんだ。俺のことからかって笑うの」
「そうなの? 仲良さそうだけど」
「仲は良いんだよ。でも、退屈になると俺で遊ぼうとするの。ここ何年か実家に帰ってなかったから忘れてた……」
疲弊した表情を浮かべる彼。昔も何かあったのだろうと察する。
「けど、まどかさん巻き込むのはやめてほしいなぁ……律がごめんね」
「ううん。私は大丈夫。律くんとのこと、あまねくんに誤解されるのは嫌だけど」
「うん。それは大丈夫。……多分。本当に俺をからかってるだけなら別にいいんだけど。律がまどかさんのこと好きになるのは困る」
彼は、再び私の体をぎゅっと抱き締める。律くんは、俺が周を裏切るわけないと言っていたし、恐らくそれはないだろう。だけれど、少しでも不安要素が残るのは、私としても悲しい。
「律くんは、あまねくんのこと大好きだから大丈夫だよ。それに、律くんだって私のことよく知らないし。私もあまねくんしか好きにならないし」
「うん。俺もまどかさんしか好きにならない。……中入ろうか」
「うん」
ようやく家の中に促されて、律くんの後を追うように玄関のドアを開ける。
美味しそうな匂いがして、食欲をそそる。ダイニングへ行くと、既に皆揃っていて、久しぶりにあまねくんの父親の姿も確認した。
慌てて挨拶をして、家の前であんなふうにあまねくんとくっついていたことを恥ずかしく思う。
やっぱり外はダメだよね。
律くんの言うように、もう少しあまねくんの扱い方を覚えなければと思うのだった。
楽しい食事会が始まったのだけれど、自室に閉じ籠ってしまった奏ちゃんのことが気になった。
こっそりあまねくんに聞けば、その内出てくるから大丈夫。昔からそうだからと言っただけだった。
律くんから聞いた来栖瑠美という人の存在。律くんは、あまねくんからその話はしたがらないだろうと言っていた。
律くんが私の頬にキスをした経緯を話す際に少しだけその話に触れたが、彼はそのことについては何も言わなかった。彼自身も触れて欲しくないのだろうか。
あまねくんは優しいから、自分のせいで奏ちゃんが辛い思いをしてしまったのではないかと責任を感じている可能性も否めない。
この件については、悪いのは全てその来栖瑠美という人であってこの兄弟達ではない。そのことを払拭できるくらい、奏ちゃんの気持ちも前向きになってくれたらいいのにと胸の中にもやもやした感情を抱きながら思うのだった。
暫くあまねくんの頭を撫でてやる。
「昔から律ってああなんだ。俺のことからかって笑うの」
「そうなの? 仲良さそうだけど」
「仲は良いんだよ。でも、退屈になると俺で遊ぼうとするの。ここ何年か実家に帰ってなかったから忘れてた……」
疲弊した表情を浮かべる彼。昔も何かあったのだろうと察する。
「けど、まどかさん巻き込むのはやめてほしいなぁ……律がごめんね」
「ううん。私は大丈夫。律くんとのこと、あまねくんに誤解されるのは嫌だけど」
「うん。それは大丈夫。……多分。本当に俺をからかってるだけなら別にいいんだけど。律がまどかさんのこと好きになるのは困る」
彼は、再び私の体をぎゅっと抱き締める。律くんは、俺が周を裏切るわけないと言っていたし、恐らくそれはないだろう。だけれど、少しでも不安要素が残るのは、私としても悲しい。
「律くんは、あまねくんのこと大好きだから大丈夫だよ。それに、律くんだって私のことよく知らないし。私もあまねくんしか好きにならないし」
「うん。俺もまどかさんしか好きにならない。……中入ろうか」
「うん」
ようやく家の中に促されて、律くんの後を追うように玄関のドアを開ける。
美味しそうな匂いがして、食欲をそそる。ダイニングへ行くと、既に皆揃っていて、久しぶりにあまねくんの父親の姿も確認した。
慌てて挨拶をして、家の前であんなふうにあまねくんとくっついていたことを恥ずかしく思う。
やっぱり外はダメだよね。
律くんの言うように、もう少しあまねくんの扱い方を覚えなければと思うのだった。
楽しい食事会が始まったのだけれど、自室に閉じ籠ってしまった奏ちゃんのことが気になった。
こっそりあまねくんに聞けば、その内出てくるから大丈夫。昔からそうだからと言っただけだった。
律くんから聞いた来栖瑠美という人の存在。律くんは、あまねくんからその話はしたがらないだろうと言っていた。
律くんが私の頬にキスをした経緯を話す際に少しだけその話に触れたが、彼はそのことについては何も言わなかった。彼自身も触れて欲しくないのだろうか。
あまねくんは優しいから、自分のせいで奏ちゃんが辛い思いをしてしまったのではないかと責任を感じている可能性も否めない。
この件については、悪いのは全てその来栖瑠美という人であってこの兄弟達ではない。そのことを払拭できるくらい、奏ちゃんの気持ちも前向きになってくれたらいいのにと胸の中にもやもやした感情を抱きながら思うのだった。
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