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婚姻届
【52】
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――
何かを報告する時には、いつもここ。茉紀にもハイジさんにもいっぺんに状況を伝えられるから。
「とにかくおめでとう! 乾杯!」
テンションの高いハイジさんの号令で、グラスが重なる。もちろん、私はノンアルコールだ。
ハイジさんのお店に来たのは3ヶ月ぶりくらいだろうか。
まだ昼間は残暑で汗が滲むのに、夜になると急に冷え込む。あまねくんが、体が冷えると困るからと色々着込ませたおかげで暑いくらいだ。
そのため、冷たい飲み物が美味しい。
茉紀に「冷たい飲み物もよくないんだよ」なんて言われたが、ここで温かいものを飲んだら、確実に汗だくだ。
一人シラフで我慢するのだから、それくらいは許して欲しい。
茉紀は嬉しそうにしてくれており、「とうとう結婚か。それに子供まで」とハイボールを飲みながら言う。
「うん。この前病院行ってきたら7週目だって言われたよ」
「そっか。じゃあ、予定日は……」
「5月だよ」
自分で言っていて、5月なんてすぐじゃんと驚いてしまう。古河先生のところで薬を処方されていたため、それも産科に相談した。
症状がないなら、止めるか別の薬を考えた方がいいと言われ、古河先生に相談しに行った。
先生も嬉しそうに祝福してくれ、「もうかなりよさそうだから薬はいいですかね」と一旦中止することになった。
薬を中断してから発熱も倦怠感もないため、状態がいいのだろう。毎日あまねくんと一緒にいられるおかげかもしれない。
「さくらちゃんの子供はもうすぐだよね?」
「うん。12月だからね。もうお腹おっきいよ」
「そりゃ、そうだね。残念ながら同級生にはならなかったか」
「そうなんだよね。知り合いの子がいれば心強いんだけど」
「すぐ友達できるでしょ。男でも女でも、あんたっちの子供なら間違いなく美形だからね」
そう言った茉紀の言葉に、ハイジさんもうんうんと頷いている。
「絶対、あまねくんに似てほしいの!」
「え!? 俺!? まどかさんにそっくりな女の子産んでくれるって言ったじゃん」
「女の子欲しいけど……あの、小さいあまねくんが忘れられない……」
ホームビデオに映っていた子供の頃のあまねくん。まるで天使だった。守屋家に居候させてもらっていた時には、あまねくんに内緒で時々ダリアさんとおばあちゃんと鑑賞した。
あんな子供がいたら毎日幸せ過ぎる。
何かを報告する時には、いつもここ。茉紀にもハイジさんにもいっぺんに状況を伝えられるから。
「とにかくおめでとう! 乾杯!」
テンションの高いハイジさんの号令で、グラスが重なる。もちろん、私はノンアルコールだ。
ハイジさんのお店に来たのは3ヶ月ぶりくらいだろうか。
まだ昼間は残暑で汗が滲むのに、夜になると急に冷え込む。あまねくんが、体が冷えると困るからと色々着込ませたおかげで暑いくらいだ。
そのため、冷たい飲み物が美味しい。
茉紀に「冷たい飲み物もよくないんだよ」なんて言われたが、ここで温かいものを飲んだら、確実に汗だくだ。
一人シラフで我慢するのだから、それくらいは許して欲しい。
茉紀は嬉しそうにしてくれており、「とうとう結婚か。それに子供まで」とハイボールを飲みながら言う。
「うん。この前病院行ってきたら7週目だって言われたよ」
「そっか。じゃあ、予定日は……」
「5月だよ」
自分で言っていて、5月なんてすぐじゃんと驚いてしまう。古河先生のところで薬を処方されていたため、それも産科に相談した。
症状がないなら、止めるか別の薬を考えた方がいいと言われ、古河先生に相談しに行った。
先生も嬉しそうに祝福してくれ、「もうかなりよさそうだから薬はいいですかね」と一旦中止することになった。
薬を中断してから発熱も倦怠感もないため、状態がいいのだろう。毎日あまねくんと一緒にいられるおかげかもしれない。
「さくらちゃんの子供はもうすぐだよね?」
「うん。12月だからね。もうお腹おっきいよ」
「そりゃ、そうだね。残念ながら同級生にはならなかったか」
「そうなんだよね。知り合いの子がいれば心強いんだけど」
「すぐ友達できるでしょ。男でも女でも、あんたっちの子供なら間違いなく美形だからね」
そう言った茉紀の言葉に、ハイジさんもうんうんと頷いている。
「絶対、あまねくんに似てほしいの!」
「え!? 俺!? まどかさんにそっくりな女の子産んでくれるって言ったじゃん」
「女の子欲しいけど……あの、小さいあまねくんが忘れられない……」
ホームビデオに映っていた子供の頃のあまねくん。まるで天使だった。守屋家に居候させてもらっていた時には、あまねくんに内緒で時々ダリアさんとおばあちゃんと鑑賞した。
あんな子供がいたら毎日幸せ過ぎる。
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