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婚姻届
【66】
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「いいよ」
そう言って、私は自らあまねくんの胸へと飛び込む。ぎゅっと包まれて、同じシャンプーの香りがした。
あまねくんの鼓動がトクトクと聞こえる。いつもよりも速くて、彼も緊張しているのだと伝わってくる。
「本当に、過去の彼女のこと知るってあんまりよくないよ。俺は……結城さんのこと知ってるけど……すげぇ嫌だもん。
だって、俺の方が絶対まどかさん好きになったの先なのに、俺よりも先に出会って、まどかさんに好きって言ってもらってたんだよ?
結城さんに会うたびに、この人どんなふうにまどかさんのこと抱いてんのかなとか、いつでもキスできていいなとか考えて……嫉妬で狂いそうになった……」
「で、でも、その頃にはもう臣くんには婚約者がいたんでしょ?」
「いたって好きにまどかさんと会えるじゃん……。羨ましかった。でも、今は俺だけのまどかさんだし……だから今だけあればいいって思う」
「そっか……そうだね。過去のことだもんね……。でも……やっぱり他の子とえっちしたんだって思うとやだね」
「っ……。可愛い……。まあ、確かにしたけど……それはもうどうしようもないけど……でも、今思えば本当に申し訳ないって反省してるんだけどさ、皆まどかさんの代わりなんだ……」
「え?」
「まどかさんと雰囲気似てたり、声が似てたり、髪の長さが同じくらいだったり。電気暗くすると、顔見えないしまどかさんとしてる気分になるから……。最低なのは、わかってる」
それは確かに最低だ……。相手の子は、本気であまねくんを好きだっただろうし、その子達の立場を考えたら、切ない。でも、なんでだろう……こんなにほっとしてる。
「……その子達には気付かれなかったの?」
「それがさ、最中に間違えてまどかさんの名前呼んじゃって、俺振られてるんだよね。今までの彼女と別れた理由全部それ……」
「そりゃ、怒るよ……。間違えるもなにも、1度も私とえっちしたことなかったのに?」
「まどかさん、俺妄想の中では毎日まどかさんを抱いてたんだよ? そりゃ、もう流れは完璧だよ」
真面目で低い声。そんなイケボで言うことではない。
「俺、色々まどかさんに隠してたし、嘘もついてたけど……本当にまどかさんのこと大好きなんだよ」
「うん、伝わってきたよ……」
「だから、もう隠し事しないって約束するからさ……できたらこんな俺でもまるごと愛して欲しい……。都合いいこと言ってるけど……」
抱き締められている腕から愛情が伝わってくるようで、都合がいいだなんて思えないよ。
「さっきからあまねくん、自分ばっかり私のこと好きみたいなこと言ってるけど、私だってあまねくんのこと大好きなんだからね?」
「まどかさん……」
「そうじゃなきゃ、あんなに不安になったりしないよ……。もっとあまねくんのこといっぱい教えて? 私の知らないあまねくんのこと。昔のことも、秘密も、全部受け止めるから」
「ほ、本当?」
あまねくんは、1度私を離して顔を覗き込む。目を丸くさせて、希望に満ちたような顔をしている。
可愛い……。
そう言って、私は自らあまねくんの胸へと飛び込む。ぎゅっと包まれて、同じシャンプーの香りがした。
あまねくんの鼓動がトクトクと聞こえる。いつもよりも速くて、彼も緊張しているのだと伝わってくる。
「本当に、過去の彼女のこと知るってあんまりよくないよ。俺は……結城さんのこと知ってるけど……すげぇ嫌だもん。
だって、俺の方が絶対まどかさん好きになったの先なのに、俺よりも先に出会って、まどかさんに好きって言ってもらってたんだよ?
結城さんに会うたびに、この人どんなふうにまどかさんのこと抱いてんのかなとか、いつでもキスできていいなとか考えて……嫉妬で狂いそうになった……」
「で、でも、その頃にはもう臣くんには婚約者がいたんでしょ?」
「いたって好きにまどかさんと会えるじゃん……。羨ましかった。でも、今は俺だけのまどかさんだし……だから今だけあればいいって思う」
「そっか……そうだね。過去のことだもんね……。でも……やっぱり他の子とえっちしたんだって思うとやだね」
「っ……。可愛い……。まあ、確かにしたけど……それはもうどうしようもないけど……でも、今思えば本当に申し訳ないって反省してるんだけどさ、皆まどかさんの代わりなんだ……」
「え?」
「まどかさんと雰囲気似てたり、声が似てたり、髪の長さが同じくらいだったり。電気暗くすると、顔見えないしまどかさんとしてる気分になるから……。最低なのは、わかってる」
それは確かに最低だ……。相手の子は、本気であまねくんを好きだっただろうし、その子達の立場を考えたら、切ない。でも、なんでだろう……こんなにほっとしてる。
「……その子達には気付かれなかったの?」
「それがさ、最中に間違えてまどかさんの名前呼んじゃって、俺振られてるんだよね。今までの彼女と別れた理由全部それ……」
「そりゃ、怒るよ……。間違えるもなにも、1度も私とえっちしたことなかったのに?」
「まどかさん、俺妄想の中では毎日まどかさんを抱いてたんだよ? そりゃ、もう流れは完璧だよ」
真面目で低い声。そんなイケボで言うことではない。
「俺、色々まどかさんに隠してたし、嘘もついてたけど……本当にまどかさんのこと大好きなんだよ」
「うん、伝わってきたよ……」
「だから、もう隠し事しないって約束するからさ……できたらこんな俺でもまるごと愛して欲しい……。都合いいこと言ってるけど……」
抱き締められている腕から愛情が伝わってくるようで、都合がいいだなんて思えないよ。
「さっきからあまねくん、自分ばっかり私のこと好きみたいなこと言ってるけど、私だってあまねくんのこと大好きなんだからね?」
「まどかさん……」
「そうじゃなきゃ、あんなに不安になったりしないよ……。もっとあまねくんのこといっぱい教えて? 私の知らないあまねくんのこと。昔のことも、秘密も、全部受け止めるから」
「ほ、本当?」
あまねくんは、1度私を離して顔を覗き込む。目を丸くさせて、希望に満ちたような顔をしている。
可愛い……。
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