282 / 289
婚姻届
【67】
しおりを挟む
「あのさ……1つ確認なんだけど……」
「ん?」
「まどかさんの写真で処理していいよって言ってくれたやつ……あれってまどかさんの裸の写真とか撮らせてもらえるっていう解釈でいいの?」
「違います」
「えぇ!?」
今度は、この世の終わりみたいな顔をして。そんな解釈、間違ってるに決まってるでしょ。
「裸はダメだよ。当たり前でしょ」
「何で!?」
「何でじゃないよ。もういっぱい際どい写真持ってるじゃん……」
「際どいだけじゃダメなんだよ、まどかさん……。じゃあ、せめて横からのアングルで腕の下から下乳出てるとこだけ撮らせ……」
「ダメです」
「何で!?」
「何でじゃない!」
「だって、他の視聴者も見たことあるような写真ばっかりなんだよ!? 特別なの欲しい!」
「毎日一緒にいられるでしょ?」
「そうだけど、静止画にはまた違った魅力があるんだよ? 凝視できるしね」
真顔で言うことじゃないってば。
そういえば私があまねくんの寝顔を写真に収めた時、あまねくんも私の寝顔の写真をもってると見せてくれた。
あの時は、あれだけだと思って疑わなかったけど……もしかして……。
「ねぇ、あまねくん?」
「ん?」
「私と出会ってからこっそり何枚写真撮ったの?」
「え? な、な、なんのこと?」
明らかな動揺。こりゃ黒だな。
「……見せなさい」
「それはちょっと……」
「こっそり撮ったんでしょ? 見せなさい」
「や、やだ!」
ふいっと顔を背けて私の胸に埋める。まるで子供だ。
「やだじゃない。見せないなら、あの箱ごと捨てるから」
「えぇ!? それはダメ! 絶対ダメ! あれだけ集めるのにどれ程苦労したと……」
「じゃあ、見せて」
「うー……引かない?」
「……引かない。もう、今更」
「そ、そう? 受け止めるって言ってくれたもんね?」
「うん」
私が頷くと、「じゃあ、待ってて」と行って一旦寝室から出ていった。すぐにノートパソコンを持ってきて、1つのフォルダを開く。
クリックした途端、数十枚の写真が画面いっぱいに並んだ。
「スマホのデータは全部こっちに移したんだ。一部お気に入りは、仕事中でも見られるようにまだスマホに残ってるんだけど……」
そう言いながら画面をスクロールさせるあまねくんから、ノートパソコンを取り上げ、同じようにスクロールさせる。
「……これって……」
結婚式の帰り、一緒に飲みに行ってあまねくんが家まで送ってくれた時のもの。眠っている私のドレスの肩のストラップは下がり、ブラが見えている。ドレスの裾が捲れ上がり足の付け根まで出てしまっている。
酔っているからか、顔は真っ赤で口も半開きだ。
「これ、いいでしょ? まるで情事後だよね。ドレス着たままえっちしたら、多分まどかさんこんな感じだよね!」
嬉しそう、凄く嬉しそう……。ばかばか……あまねくんのバカ……。
すっぴんの寝顔は、あまねくんが私に見せたもの。しかし、その下には実際にセックス後の私の姿。
何度も抱かれて疲れて、意識を手放すように眠りに落ちた後。体の上に布団がかけられているが、あまねくんの腕の中にいる私と、私の額にキスをしているあまねくんの自撮り。
それから横向きで眠る裸の私。あまねくんの手で覆われた私の乳房。
「ん?」
「まどかさんの写真で処理していいよって言ってくれたやつ……あれってまどかさんの裸の写真とか撮らせてもらえるっていう解釈でいいの?」
「違います」
「えぇ!?」
今度は、この世の終わりみたいな顔をして。そんな解釈、間違ってるに決まってるでしょ。
「裸はダメだよ。当たり前でしょ」
「何で!?」
「何でじゃないよ。もういっぱい際どい写真持ってるじゃん……」
「際どいだけじゃダメなんだよ、まどかさん……。じゃあ、せめて横からのアングルで腕の下から下乳出てるとこだけ撮らせ……」
「ダメです」
「何で!?」
「何でじゃない!」
「だって、他の視聴者も見たことあるような写真ばっかりなんだよ!? 特別なの欲しい!」
「毎日一緒にいられるでしょ?」
「そうだけど、静止画にはまた違った魅力があるんだよ? 凝視できるしね」
真顔で言うことじゃないってば。
そういえば私があまねくんの寝顔を写真に収めた時、あまねくんも私の寝顔の写真をもってると見せてくれた。
あの時は、あれだけだと思って疑わなかったけど……もしかして……。
「ねぇ、あまねくん?」
「ん?」
「私と出会ってからこっそり何枚写真撮ったの?」
「え? な、な、なんのこと?」
明らかな動揺。こりゃ黒だな。
「……見せなさい」
「それはちょっと……」
「こっそり撮ったんでしょ? 見せなさい」
「や、やだ!」
ふいっと顔を背けて私の胸に埋める。まるで子供だ。
「やだじゃない。見せないなら、あの箱ごと捨てるから」
「えぇ!? それはダメ! 絶対ダメ! あれだけ集めるのにどれ程苦労したと……」
「じゃあ、見せて」
「うー……引かない?」
「……引かない。もう、今更」
「そ、そう? 受け止めるって言ってくれたもんね?」
「うん」
私が頷くと、「じゃあ、待ってて」と行って一旦寝室から出ていった。すぐにノートパソコンを持ってきて、1つのフォルダを開く。
クリックした途端、数十枚の写真が画面いっぱいに並んだ。
「スマホのデータは全部こっちに移したんだ。一部お気に入りは、仕事中でも見られるようにまだスマホに残ってるんだけど……」
そう言いながら画面をスクロールさせるあまねくんから、ノートパソコンを取り上げ、同じようにスクロールさせる。
「……これって……」
結婚式の帰り、一緒に飲みに行ってあまねくんが家まで送ってくれた時のもの。眠っている私のドレスの肩のストラップは下がり、ブラが見えている。ドレスの裾が捲れ上がり足の付け根まで出てしまっている。
酔っているからか、顔は真っ赤で口も半開きだ。
「これ、いいでしょ? まるで情事後だよね。ドレス着たままえっちしたら、多分まどかさんこんな感じだよね!」
嬉しそう、凄く嬉しそう……。ばかばか……あまねくんのバカ……。
すっぴんの寝顔は、あまねくんが私に見せたもの。しかし、その下には実際にセックス後の私の姿。
何度も抱かれて疲れて、意識を手放すように眠りに落ちた後。体の上に布団がかけられているが、あまねくんの腕の中にいる私と、私の額にキスをしているあまねくんの自撮り。
それから横向きで眠る裸の私。あまねくんの手で覆われた私の乳房。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ナイトプールで熱い夜
狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…?
この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる