【完結】美人過ぎる〇〇はワンコ彼氏に溺愛される

雪村こはる

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婚姻届

【68】

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「まどかさん、おっぱいの形綺麗だからちゃんと撮りたいって思ったんだけど、さすがに黙って写すのは倫理的にどうかと思って、これで我慢したよ」

 キリッとした凛々しい表情で、まるで正しいことをしたかのような言い分の彼。いや、もう既に倫理も何もないけど……。

「あまねくん、どこが他の視聴者も見たことあるような写真ばっかりだって?」

「ん? んー……。だってさ、まどかさん肌スベスベで綺麗なんだもん」

「全然理由になってないし……」

「……興奮するよね」

「しないよ!」

 変態だ……。あまねくんは、私が思っていた以上にずっと変態だった。

「でも、やっぱり隠し撮りだから全部まどかさん寝ちゃってるじゃん? ご飯作ってる時とか、デートの時にこっそり撮ったのもあるけど、やっぱりカメラ目線で色っぽいまどかさんの裸の写真が欲しいんだ」

「ダメです!」

「何で!」

 何回やるの、このやり取り。
 きっと妊娠検査薬のキットもあの箱の中にとっておこうとしたに違いない。全力で止めておいてよかった。

 ……コレクションって、他にもあるんじゃ……。

 ノートパソコンをその場に置いて、先程の箱に駆け寄り中身を覗く。アルバムを全部出して、ディスクも出す。
 中から出てきたのは、袋に密閉されたストロー。

「ストロー? これは?」

「ああ、それは映画館でまどかさんが飲んでた……」

 まさかの抹茶ラテ!!

「……これ、何したの?」

「ご想像におまかせします」

 いやー!! あまねくん……それは。

「これは捨てよう?」

「やだ! だって、まどかさんとの初めてのデート……」

 ああ、あれデートだったんだ……。
 違う袋には映画のチケットも入っている。

「カビ生えるよ?」

「生えたら捨てるよ。でも、抹茶がついてたところは洗い流したからカビは生えないと思うけどな」

「こんなの一々とっておかなくてもずっと一緒にいるよ?」

「うん……。でも、1つ1つ全部大事。全部忘れないようにとっておきたい」

「もう……」

「俺、重い?」

「重くないよ。でも、これから何十年ってずっと一緒にいるんだよ? こんなこと続けてられないよ?」

「うん。だから、ちょっとずつ抜粋してく。でもね、大丈夫。新しい家の一室はまどかさんのコレクション部屋にしようと思ってるから。8畳全部とクローゼットも使えるよ」

 眩しい程嬉しそうな彼。
 私、大丈夫かな……その内私自身が標本にでもされてしまうのではないだろうか。

 律くんが心配してくれていたのもわかる気がする。あまねくんの愛情の在りかを知りたいと思っていたけれど、その矛先は想像を絶する程私に向けられていた。
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