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脅しの存在
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えー……なんか、あんまりにも普通じゃない? もっとこうさ、俺が言ってやったんだよってアピールはしないまでもその話題になったならあるよね? なんかさ、別に米山さんが俺のことちゃんと後輩として応援してるとかはいらないんだけど……。
そう思いながらも千紘はぐぬぬ……と考え、「あの人だけは変わんないだよなぁ……」と小さく呟いた。
「先輩は先輩だけど、本店から声もかかってるしその内いなくなっちゃうかもね」
「成田さん本店行くんですか?」
「本人は断ってるみたいだけど、行くんじゃないかな」
「へぇ……本店って行きたくないもんですか?」
「行きたくないのは成田さんくらいのもんじゃないかな? 一応俺らの中では本店に行けたらステータスだし」
「ああ、じゃあ今まで本店に行くって言ってた人も、腕を買われて行ったわけですか」
「そういうこと。だから成田さんに声がかかるのは当然なんだけど、引越しが面倒だし今いるお客さんを全員連れていくわけにもいかないしって」
「本店ってめっちゃデカいですよね? 成田さんのお客さん全員行っても問題ないんじゃ」
「本店だから、成田さんレベルがいっぱいいるわけよ」
「なるほど」
今度は千紘の名前がずっと登場していて、千紘はむーっと目を細めた。
俺レベルがいっぱいとか言うなよ。俺の方がレベル高ぇっつーの。てか、本店ってギラついてるヤツ多くて嫌いなんだよね、俺。
本店なんか行ったら店辞めらんないし、店持ちたい俺としてはここで名前売ってるだけでも十分だし。
ぐーるぐーるとカラー剤を混ぜながら千紘はグダグダと考え込む。
「米山さんは本店行きたくないんですか?」
「そりゃ行きたいよー。でも成田さんがいる限り無理無理。あの人越えられるスタッフがここの店舗にはいないんだから」
あははーっと陽気に笑う米山の声が千紘に届く。ぴくりと反応した千紘はゆっくり顔を上げた。
……行きたいの? 本店。行きたいの? 大歓迎だけど、俺。つーか、米山さんレベルなら十分じゃないの? 俺まではいかなくても顧客けっこう持ってるし、コンテストでそこそこの成果は上げてるわけだし。
……米山さんが異動すれば、大橋凪はフリーになるか。わざわざ離れた本店まで米山さん目当てで行くとは考えにくいし……。
ああ、そうか。米山さん異動させよ。本人行きたいなら行けばいいし。大橋凪はフリーになるし、俺の担当になるし。
……win-winじゃね?
千紘はとてもいいことを思いついたかのように満面の笑みを浮かべた。
そう思いながらも千紘はぐぬぬ……と考え、「あの人だけは変わんないだよなぁ……」と小さく呟いた。
「先輩は先輩だけど、本店から声もかかってるしその内いなくなっちゃうかもね」
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「へぇ……本店って行きたくないもんですか?」
「行きたくないのは成田さんくらいのもんじゃないかな? 一応俺らの中では本店に行けたらステータスだし」
「ああ、じゃあ今まで本店に行くって言ってた人も、腕を買われて行ったわけですか」
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「本店ってめっちゃデカいですよね? 成田さんのお客さん全員行っても問題ないんじゃ」
「本店だから、成田さんレベルがいっぱいいるわけよ」
「なるほど」
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俺レベルがいっぱいとか言うなよ。俺の方がレベル高ぇっつーの。てか、本店ってギラついてるヤツ多くて嫌いなんだよね、俺。
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……行きたいの? 本店。行きたいの? 大歓迎だけど、俺。つーか、米山さんレベルなら十分じゃないの? 俺まではいかなくても顧客けっこう持ってるし、コンテストでそこそこの成果は上げてるわけだし。
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ああ、そうか。米山さん異動させよ。本人行きたいなら行けばいいし。大橋凪はフリーになるし、俺の担当になるし。
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