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諦めること
04
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凪はスマートフォンの画面に視線を移した。それから通知がいくつも届いているラインを開いた。
前職の後輩だったり、友達だったり。その中に千紘の名前もあった。
貸切続きだったから、このところ千紘とも会っていなかった。客と会っている間はほとんどスマートフォンを触らないし、当然プライベートな連絡も取らない。
だから千紘との連絡もこのところしていなかった。既読にしたまま返信せずに5日が経った。忙しいと分かっているからか、追加でメッセージが届くこともなかった。
『次いつ会えるかわかったら教えて。店に来る方が早いかな?』
じっとそのメッセージを見つめた。この先もずっと予約が埋まっていて千紘と会う時間などない。
そう一言返信するだけでいいのにそれすらもできなかった。次の美容の予約は1週間後。本当に美容院へ行く方が早い気がした。
最後に千紘に会ったのはいつだったかと考える。随分昔のことのように感じた。あと1週間すれば自然と千紘には会うことになる。
けれど、千紘は連絡もくれなかったと拗ねた顔をするんだろうなと想像して凪はふっと笑った。
千紘の反応がすぐに頭に浮かぶのも、色んな表情を見るようになったからだ。このまま連絡せずにいれば寂しそうな顔をするんだろう。
でも仕事中に連絡すれば、それはそれで「仕事中なのに私用に時間を使うなんて」とか言い出しそうだった。自分は指名客を放ったらかして、いつまでも俺のところにいるくせに。なんて文句を言う自分まで想像できてそんな何気ないやり取りが平穏に感じた。
……ヤバいな。仕事詰め込み過ぎたかも。休みも取らずにずっと仕事ばっかしてたから……。来月は週1くらい休むか。
そう久しぶりの休みを組むことを考えたら、少しだけ気持ちが楽になった。今までは家で1人でいると余計なことを考えて、これなら仕事してる方がマシだなんて思えたのに今はその余計なことを考える暇も必要だと思えた。
とりあえず辞めないまでも、体を休ませることが優先だなと重たい息を吐き出した。
前職の後輩だったり、友達だったり。その中に千紘の名前もあった。
貸切続きだったから、このところ千紘とも会っていなかった。客と会っている間はほとんどスマートフォンを触らないし、当然プライベートな連絡も取らない。
だから千紘との連絡もこのところしていなかった。既読にしたまま返信せずに5日が経った。忙しいと分かっているからか、追加でメッセージが届くこともなかった。
『次いつ会えるかわかったら教えて。店に来る方が早いかな?』
じっとそのメッセージを見つめた。この先もずっと予約が埋まっていて千紘と会う時間などない。
そう一言返信するだけでいいのにそれすらもできなかった。次の美容の予約は1週間後。本当に美容院へ行く方が早い気がした。
最後に千紘に会ったのはいつだったかと考える。随分昔のことのように感じた。あと1週間すれば自然と千紘には会うことになる。
けれど、千紘は連絡もくれなかったと拗ねた顔をするんだろうなと想像して凪はふっと笑った。
千紘の反応がすぐに頭に浮かぶのも、色んな表情を見るようになったからだ。このまま連絡せずにいれば寂しそうな顔をするんだろう。
でも仕事中に連絡すれば、それはそれで「仕事中なのに私用に時間を使うなんて」とか言い出しそうだった。自分は指名客を放ったらかして、いつまでも俺のところにいるくせに。なんて文句を言う自分まで想像できてそんな何気ないやり取りが平穏に感じた。
……ヤバいな。仕事詰め込み過ぎたかも。休みも取らずにずっと仕事ばっかしてたから……。来月は週1くらい休むか。
そう久しぶりの休みを組むことを考えたら、少しだけ気持ちが楽になった。今までは家で1人でいると余計なことを考えて、これなら仕事してる方がマシだなんて思えたのに今はその余計なことを考える暇も必要だと思えた。
とりあえず辞めないまでも、体を休ませることが優先だなと重たい息を吐き出した。
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