219 / 246
恋人自慢
23
しおりを挟む
珀が泊まっていくことはなかったが、2人きりの時間を満喫できた。肌を重ねて、ベッドの上で暫くまったりしたり、珀の仕事の話を聞いたり。
充実した時間を堪能したおかげで、瑠衣は翌日の仕事も頑張れる。そう思っていた。
なのに--。
「堀江さん、これ宇野先生から渡しておいてって頼まれたの」
朝出勤すると、夜勤明けの看護師がそう言って1つの封筒を瑠衣に手渡した。頑丈に糊付けされており、開封はされていないようだ。
しかし、宛名もなにも書いていないどこにでもある茶封筒だ。
「なんですか? これ」
「わかんないけど中に用紙は入ってるみたいね。手紙か書類じゃない?」
「そう……ですか」
瑠衣は受け取りつつも、嫌な予感がした。
書類だとしたら、なんのだろう……。まさか、整形したことを隠していただけで結婚詐欺とか言わないよね? そもそもプロポーズもされる前だし……。さすがに結婚ってなったら整形のことは話した……いや、話さなかったかもしれないけど……。
嫌な汗を滲ませながら、瑠衣は恐る恐る開封した。中身を取り出すと、びっしりと印刷文字が打たれていた。
つばさの字はお世辞にも綺麗とは言えないので、パソコンを使ってくれたことはありがたいと思えた。
瑠衣は、文字を追っていく内に顔を青くさせた。
『昨日は病棟まで押しかけて悪かったと思ってる。彼氏がいると聞いて頭にきたけど、こんな短期間で瑠衣に彼氏ができるわけがないし、そんな嘘をつかないと立ち直れないんだろうなと思ったら、俺も反省した』
その冒頭からの文章に戦慄する。瑠衣は嘘などついていない。それなのに、なぜかつばさは嘘だと決めつけて、謎の謝罪をしてきたのだ。
『瑠衣が整形したことを隠していたことは今でも許せないけど、それを知っても受け入れてやれるのは俺だけなんじゃないかと考えたんだよ』
「なに言ってんの」
読んでいる途中で、瑠衣はポロリと呟いた。今でも許せないという言葉も、整形を受け入れてやれるという言葉も、ツッコミどころが満載で到底理解できるものではなかった。
充実した時間を堪能したおかげで、瑠衣は翌日の仕事も頑張れる。そう思っていた。
なのに--。
「堀江さん、これ宇野先生から渡しておいてって頼まれたの」
朝出勤すると、夜勤明けの看護師がそう言って1つの封筒を瑠衣に手渡した。頑丈に糊付けされており、開封はされていないようだ。
しかし、宛名もなにも書いていないどこにでもある茶封筒だ。
「なんですか? これ」
「わかんないけど中に用紙は入ってるみたいね。手紙か書類じゃない?」
「そう……ですか」
瑠衣は受け取りつつも、嫌な予感がした。
書類だとしたら、なんのだろう……。まさか、整形したことを隠していただけで結婚詐欺とか言わないよね? そもそもプロポーズもされる前だし……。さすがに結婚ってなったら整形のことは話した……いや、話さなかったかもしれないけど……。
嫌な汗を滲ませながら、瑠衣は恐る恐る開封した。中身を取り出すと、びっしりと印刷文字が打たれていた。
つばさの字はお世辞にも綺麗とは言えないので、パソコンを使ってくれたことはありがたいと思えた。
瑠衣は、文字を追っていく内に顔を青くさせた。
『昨日は病棟まで押しかけて悪かったと思ってる。彼氏がいると聞いて頭にきたけど、こんな短期間で瑠衣に彼氏ができるわけがないし、そんな嘘をつかないと立ち直れないんだろうなと思ったら、俺も反省した』
その冒頭からの文章に戦慄する。瑠衣は嘘などついていない。それなのに、なぜかつばさは嘘だと決めつけて、謎の謝罪をしてきたのだ。
『瑠衣が整形したことを隠していたことは今でも許せないけど、それを知っても受け入れてやれるのは俺だけなんじゃないかと考えたんだよ』
「なに言ってんの」
読んでいる途中で、瑠衣はポロリと呟いた。今でも許せないという言葉も、整形を受け入れてやれるという言葉も、ツッコミどころが満載で到底理解できるものではなかった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる