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恋人自慢
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珀が泊まっていくことはなかったが、2人きりの時間を満喫できた。肌を重ねて、ベッドの上で暫くまったりしたり、珀の仕事の話を聞いたり。
充実した時間を堪能したおかげで、瑠衣は翌日の仕事も頑張れる。そう思っていた。
なのに--。
「堀江さん、これ宇野先生から渡しておいてって頼まれたの」
朝出勤すると、夜勤明けの看護師がそう言って1つの封筒を瑠衣に手渡した。頑丈に糊付けされており、開封はされていないようだ。
しかし、宛名もなにも書いていないどこにでもある茶封筒だ。
「なんですか? これ」
「わかんないけど中に用紙は入ってるみたいね。手紙か書類じゃない?」
「そう……ですか」
瑠衣は受け取りつつも、嫌な予感がした。
書類だとしたら、なんのだろう……。まさか、整形したことを隠していただけで結婚詐欺とか言わないよね? そもそもプロポーズもされる前だし……。さすがに結婚ってなったら整形のことは話した……いや、話さなかったかもしれないけど……。
嫌な汗を滲ませながら、瑠衣は恐る恐る開封した。中身を取り出すと、びっしりと印刷文字が打たれていた。
つばさの字はお世辞にも綺麗とは言えないので、パソコンを使ってくれたことはありがたいと思えた。
瑠衣は、文字を追っていく内に顔を青くさせた。
『昨日は病棟まで押しかけて悪かったと思ってる。彼氏がいると聞いて頭にきたけど、こんな短期間で瑠衣に彼氏ができるわけがないし、そんな嘘をつかないと立ち直れないんだろうなと思ったら、俺も反省した』
その冒頭からの文章に戦慄する。瑠衣は嘘などついていない。それなのに、なぜかつばさは嘘だと決めつけて、謎の謝罪をしてきたのだ。
『瑠衣が整形したことを隠していたことは今でも許せないけど、それを知っても受け入れてやれるのは俺だけなんじゃないかと考えたんだよ』
「なに言ってんの」
読んでいる途中で、瑠衣はポロリと呟いた。今でも許せないという言葉も、整形を受け入れてやれるという言葉も、ツッコミどころが満載で到底理解できるものではなかった。
充実した時間を堪能したおかげで、瑠衣は翌日の仕事も頑張れる。そう思っていた。
なのに--。
「堀江さん、これ宇野先生から渡しておいてって頼まれたの」
朝出勤すると、夜勤明けの看護師がそう言って1つの封筒を瑠衣に手渡した。頑丈に糊付けされており、開封はされていないようだ。
しかし、宛名もなにも書いていないどこにでもある茶封筒だ。
「なんですか? これ」
「わかんないけど中に用紙は入ってるみたいね。手紙か書類じゃない?」
「そう……ですか」
瑠衣は受け取りつつも、嫌な予感がした。
書類だとしたら、なんのだろう……。まさか、整形したことを隠していただけで結婚詐欺とか言わないよね? そもそもプロポーズもされる前だし……。さすがに結婚ってなったら整形のことは話した……いや、話さなかったかもしれないけど……。
嫌な汗を滲ませながら、瑠衣は恐る恐る開封した。中身を取り出すと、びっしりと印刷文字が打たれていた。
つばさの字はお世辞にも綺麗とは言えないので、パソコンを使ってくれたことはありがたいと思えた。
瑠衣は、文字を追っていく内に顔を青くさせた。
『昨日は病棟まで押しかけて悪かったと思ってる。彼氏がいると聞いて頭にきたけど、こんな短期間で瑠衣に彼氏ができるわけがないし、そんな嘘をつかないと立ち直れないんだろうなと思ったら、俺も反省した』
その冒頭からの文章に戦慄する。瑠衣は嘘などついていない。それなのに、なぜかつばさは嘘だと決めつけて、謎の謝罪をしてきたのだ。
『瑠衣が整形したことを隠していたことは今でも許せないけど、それを知っても受け入れてやれるのは俺だけなんじゃないかと考えたんだよ』
「なに言ってんの」
読んでいる途中で、瑠衣はポロリと呟いた。今でも許せないという言葉も、整形を受け入れてやれるという言葉も、ツッコミどころが満載で到底理解できるものではなかった。
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