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少年が英雄譚を歩み始めるまでの物語。
異常(二)
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もし本当に加護が一瞬だけでも発動したならば、それはめでたいことだ。しかし——、
「そんなボロボロに……」
発動する度にそんな状態になるのは、宜しくない。最悪、モンスター一体を倒して木偶の坊に……なんてなりかねない。
ヒロは、そう考えゾッとした。
「たくっ……だから、俺は、加護のことどうにかしろって言ったんだ」
「……すみません」
ガルドに忠告されたにも関わらず、女神アティナンの元へ行かなかったのは、ヒロの怠慢だ。
彼は、それを自覚しシュンと縮こまった。
「それに……なんだあの装備は?!いや、装備とすら言えない。鎖帷子だけってナメてんのか?!」
ガルドは、声を荒らげた。余程腹が立っていたらしい。
「まあ、落ち着けガルド」
ルーシーがそんなガルドを宥めると、彼は、少し落ち着いたらしく「すまない」と小さく言った。
そして、腰に着けてあるポーチから何やら取り出すとゴトリと傍の机の上に置いた。
それは、青白い光を放つモンスターの核のようだった。
「それは?」
「ワータイガーの核だ。お前に渡そうと思ってな……」
ガルドは、わかりやすく声を抑えていた。ヒロは、彼の気遣いもそうだが、彼の発言に動揺した。
「え、ええ?!貰えませんよ、そんな貴重なもの!トドメを刺したのは、ガルドさんですし」
「瀕死に追い込んだのは、お前だ。これは、お前のだ」
ガルドは、そう言うと、ヒロへ顔を向けた。ヒロは、彼の表情からこれ以上何も言うなという意図を感じた。
「……はい」
ヒロは、彼の圧に屈し、首を縦に振った。
「これを換金して防具を買うことだな。それと嬢ちゃんに何かお礼するんだぞ」
ガルドは、そう言いながら立ち上がった。ルーシーも彼を見て慌ててあとに続く。
「じゃあな、ヒロ。数日間は、大人しくしてろよ」
「安静にな、原石」
ガルドとルーシーは、それだけ言うと、ミアの家から去っていった。
「そんなボロボロに……」
発動する度にそんな状態になるのは、宜しくない。最悪、モンスター一体を倒して木偶の坊に……なんてなりかねない。
ヒロは、そう考えゾッとした。
「たくっ……だから、俺は、加護のことどうにかしろって言ったんだ」
「……すみません」
ガルドに忠告されたにも関わらず、女神アティナンの元へ行かなかったのは、ヒロの怠慢だ。
彼は、それを自覚しシュンと縮こまった。
「それに……なんだあの装備は?!いや、装備とすら言えない。鎖帷子だけってナメてんのか?!」
ガルドは、声を荒らげた。余程腹が立っていたらしい。
「まあ、落ち着けガルド」
ルーシーがそんなガルドを宥めると、彼は、少し落ち着いたらしく「すまない」と小さく言った。
そして、腰に着けてあるポーチから何やら取り出すとゴトリと傍の机の上に置いた。
それは、青白い光を放つモンスターの核のようだった。
「それは?」
「ワータイガーの核だ。お前に渡そうと思ってな……」
ガルドは、わかりやすく声を抑えていた。ヒロは、彼の気遣いもそうだが、彼の発言に動揺した。
「え、ええ?!貰えませんよ、そんな貴重なもの!トドメを刺したのは、ガルドさんですし」
「瀕死に追い込んだのは、お前だ。これは、お前のだ」
ガルドは、そう言うと、ヒロへ顔を向けた。ヒロは、彼の表情からこれ以上何も言うなという意図を感じた。
「……はい」
ヒロは、彼の圧に屈し、首を縦に振った。
「これを換金して防具を買うことだな。それと嬢ちゃんに何かお礼するんだぞ」
ガルドは、そう言いながら立ち上がった。ルーシーも彼を見て慌ててあとに続く。
「じゃあな、ヒロ。数日間は、大人しくしてろよ」
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ガルドとルーシーは、それだけ言うと、ミアの家から去っていった。
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