運命~二人の本音~

鬼ちゃ

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プロローグ

別れ

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海道学園の理事長室で一人の青年の声が大きい声が響いていた。

「どういうことですか理事長!! なんでアイツが転校しなきゃなんないんですか!!」

「落ち着きたまえ、その事で君が荒げる必要はない。それに川田さんはもう家の引っ越しも終わって新築に行くそうだ」

「荒げるも何もなんで!!  あいつはなんもしてねえのに......」

青年は悔しそうな顔を浮かべながら理事長室を出て彼女の家に走って向かう。




時が代わり少女の家玄関―――。

「ホントあの子になにも言わずに行くのかしら?」

一人の少女の母親らしき人が少女に尋ねる。

「うん、大丈夫だから......もうその話しないでお母さん」

聞かれた事を少女は歯軋りをたてながら荷物を出してから車に乗り込む。

「じゃあ、荷物と一緒に娘さんとお父様をお連れ致しますのでお車に後乗車ください」

とその時青年がやって来て大きな声で少女に向かって問い掛ける。

「おい待てよ遥夏!! お前がなんで転校しなきゃなんねえんだよ!! お前はなんも悪いことしちゃいねえじゃねえか!!」

「......光、なんで来ちゃったの? また光に会ったらあの事を思い出して涙が止まらなくなっちゃうのにちゃんと吹っ切ろうと思って光から離れようと思って転校するのにさあ......」

少女は泣きじゃくりながら青年に近付き弱々しい力でポカポカ青年の胸を叩く。

「すまなかった。遥夏が助かると思って行動したらこんなことになっちまって」

弱々しい力でポカポカ自分の胸を叩かれながらも少女の優しく撫でて青年は決心がついたのか少女の涙を手で拭いながら少女に言う。

「次は絶対にねえかもしんねえけど絶対に遥夏と会ってまたやり直すからな。行ってっこい。じゃあお父さん。遥夏のことお願いします」

「わかった。じゃあまた光くんと娘が出会うこと願うよ。それと娘から手紙.....」

「じゃあ俺はこれで失礼します」

青年はそう言うと少女の元から去る。

「もうこれで良かったのね遥夏?」

「うん。光が絶対にって言ったら絶対に会う気がするからもう良いの。じゃあ運転手さん行きましょう」

少女は青年が来て帰るまであんなに泣いていたのに今はむしろ喜んでると言って良い位だろう。




そしてまた時が変わり海道学園屋上で青年は少女のお父さんから貰った手紙を読んでいた。

『結城光へ
 これを光が読んでいるときはもう私は転校は決まっていてその準備をしている頃かな?   光が私のせいで事件に巻き込まれて退学になろうとしていたのは知っていますか?  私のせいで巻き込んでしまったのに光があの夢を諦めるようなことになってはだめだ から私も絶対に光のあの夢は叶えて欲しいから一番近くにいた私が一番光のことを知 っているつもりです。わざわざ退学になるところを私が助けたんだからホントに叶え てよね。今でもこれからもずっとずっーと光のことを大好きで愛し続けるよ。また会 いそうな気がするかね。またになるけど光のことが大好き。愛してる。
                                川田遥夏より』

手紙を見ていると涙が浮かんでくる

「こんなこといつもは言わねえ癖にこういうときだけ言ってんじゃねえよ。バーカ......」

青年はその場所に座り込み顔を手で覆い隠し青空を見上げながら、青年は数分泣き叫んだ。








そして二年の時が経過して二人は無事大学に入り、二人は先輩に合コンに誘われて何気なく行くが再び出会い二人の運命の歯車はまた回り出す。
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