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七章 パルラの悩み
27話
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【おもな登場人物】
《ミィラス》
聖ドリード教団で若くして聖典楽師となった、孔雀色の瞳が印象的な青年
《パルラ》
聖ドリード教団に所属する踊り子で、快活で強気な女性
《テル》
旅の剣士で、風雅な印象の風来坊
「私は君たちの身の上を知らない。互いに行きずりだし、詮索するつもりもない。おおかた、君たちが聖ドリード教団の神職として、遊説をしている道中にでも行き会ったのだろうと勝手に思っていたけれど」
彼はすっと腕を組み、二人に視線を向ける。疑心らしき雰囲気は抜けていたが、まだ少し身構えた様子だ。
「魔物を追うだなんて、穏やかじゃないな。なぜそのようなことを?」
テルの問いに、ミィラスは孔雀色の瞳に影を、声には力を宿して、静かに答える。
「私がある場所にて、その魔物を解き放つきっかけを与え、そのことにより多くの人が命を落とすという悲劇がありました。パルラの肉親も犠牲になってしまった。魔物はアシェラ──それを召喚した女性とともに西へ飛び去りました。次なる悲劇を起こさないために、私たちは行方を追って西を目指しているのです。そして、その魔物の特徴として、異常な冷気を放つことがある」
「……なるほど、君たちが例の場所に行きたがる理由は理解できた」
テルが頷いたので、パルラは拍子抜けした。
「──信じるの? 魔物とか……その、そういう突拍子もないモノ。ホラ話だとは思わないの?」
言われ、テルは軽く微笑む。
「魔物とか、精霊とかあるいは神とか、超常的なものが存在することは、一応知っているよ。信仰や伝承の中だけでなく、私たちの身の回りにも彼らはいる。私の祖国である朱瑠では、唯一の神を祀っているし、他の神や精霊なんかはいない土地だけれど、こうやって私自身はあちこち放浪しているしね。余所の土地でそういった不思議な存在を見聞きすることくらいはあるよ」
「そう……それなら良かったわ」
パルラは曖昧に笑った。テルが持つ知識や経験がいかほどのものかは分からないが、自分たちが追っている魔物の邪悪さは、彼にも想像がつかないだろうと思った。
テルは、霜のあった場所の近く、比較的安全な街道沿いまでなら案内すると言って、その方向へ歩き出した。
道を挟む木立の隙間から、時折獣の足音や、虫や鳥の気配がする。緑の天蓋、枝葉の隙間から差し込む陽光が、パルラの黒髪に艶やかな光を与え、テルの風雅な衣にまだらの模様を作り、ミィラスの竪琴の弦をきらきらと輝かせていた。落ち着いた晴天の下、彼らはだんだんと勾配のきつくなる道を進む。
「私たちの目的は、魔物の行方を追い、その蛮行を止めることです。手がかりがあれば、見過ごしたくない。奪われた命の為にも、私たちは……」
ミィラスが言う。その声は沈んでいた。法衣が彼の肩から垂れ下がり、緞帳のように身体を覆っている。伝統的な聖典楽師の装束は、普段は清らかに保たれるべきものであるが、今は彼自身の血が染みついている。村で多少の修繕や洗濯をしてもらったものの、過酷な旅の痕は残ったままだ。
テルは解せないという顔をした。
「たった二人で挑むには、無謀なんじゃないかい? それこそ国軍から討伐隊を派遣しても良さそうな事件だと思うけれど……」
「あと数日もすれば、王都で教団が国に働きかけるかもしれません。私が村でしたためた手紙が、無事に司祭長のもとへ着いたなら……本来は、もっと早く教団に知らせるべきだった。しかし、私はヴァインの街で惨劇に見舞われたあと、すぐにそうしなかったので」
「へぇ、なにか考えが?」
問われたミィラスは、「いいえ。逆に、ただ考えなしだったと言えるでしょう」と首を振った。だがすぐに、「あるいは──」と言葉を続ける。
「あるいは、考えてしまったからかもしれません」
二人の会話を、パルラは息を詰めて見守っていた。
道はどんどん歩きづらくなっていく。足許のでこぼこを踏み越えて、ミィラスは息をついた。
「あの悲劇は、アシェラと私が引き起こした。私の信仰の未熟さ、アシェラの邪心ゆえか──もっと恐ろしいことを考えるなら、ドリード神の威光が魔物に敗北した──いや、そもそも神は……信仰は人間を救いはしないのではないか、とも」
聖典楽師の口から出たとは思えない言葉だった。パルラは絶句して思わず足を止めたあと、すっとこめかみが冷えていく感覚を覚えた。支えのような、安心感のようなものを──もっと言うならば、いつしかパルラ自身が拠り所としていた彼と彼の信仰を、彼自身の言葉が否定し始めたように思えたからだ。
「けれど、同時に私は思った。〝そうあってはならない〟と。勿論、人間は自らを救うために己のできることをするべきです。しかし、それでも及ばない最後の最後に、衆生をすくい上げてくださるのがドリード神であると──私や他の神職たちは説いてきたのだから」
そして彼は数秒間沈黙し、「いや、今となっては」と言った。
「神が人を救うかどうか、それは重要ではないのかもしれません」
ミィラスの、一見混乱したような言葉は続く。
「そもそも私は、自身の過ちを、己の手で償えると勘違いしたに過ぎない。さらには、後ろ指をさされ追及されることを恐れた。使命? 全ては私の利己的な虚勢でしかない。アシェラが私から力を奪って利用し、破壊をもたらす魔物を解き放ち、人々を殺した。私がことのあらましをすぐに打ち明ければ、犠牲者の遺族や教団からの非難を、断罪を免れない。だが罰を受けるにしても、その前に何かできることがあると──あって欲しいと願ったのです。それがすなわち、〝神から与えられた試練を全うし、人を救う〟ことである──という、大真面目な思い込み──」
ざっと強い風が吹いた。
三人の頭上に覆い被さる枝々が、まるで巨人の手でかき分けられたかのように、ミィラスの上にだけ裂け目を作った。
一分の隙も欠けも無く降り注ぐ陽光が、ミィラスの髪を鮮やかな朝焼け色に燃え立たせ、翳った孔雀色の瞳の底に光の波紋を湧かせ、法衣をまとった彼の輪郭を金色に輝かせる。旅の中でくたびれた法衣も、いまやドリード神のまとう天衣に似て、軽やかに、血汚れさえも鮮やかに、風をはらんで舞いあがる。彼の腕に抱かれた竪琴の弦さえ──空気の揺れに震えて、ささやきのような音色を奏でる。
光。パルラは自身の肺の中で、詰めた息が燃え上がるような心地がした。
ミィラスから発された言葉はどれも罪深く、冒涜的であった。にもかかわらず、その言葉、その姿に宿るのは、道理を外れていると理解できてなお、神聖であり神秘であり、修道者の覇気であった。
嗚呼──パルラは自身の馬鹿げた妄想におののいた──いま地上に降り立った聖者がいたならば、きっとこのようなものであっただろう、と。同時に、彼は信仰の罪人であるが、たった今「大真面目な思い込み」と言い放った彼の使命は、本当にドリード神が彼を導いているからなのではないか、と。
パルラは見開いた瞳で、その一瞬の奇跡を脳裏に焼き付けた。
「──私は犯した罪を恐れ、人々からの誹りを恐れ、己の無力を恐れた。それでも私は神の名のもとに、もはや一人の愚者として、魔物を追おうと思います。あの魔物は、『私』にしか止められない──その傲慢こそが、私を進ませるからです。そして辿り着いた先には、私の知りたい『真理』があるはずだ」
彼の紡ぐ言葉は、たしかに驕り昂ぶって、愚かしく、荒唐無稽で、清廉で規律正しい聖典楽師のあるべき姿からは、甚だしく逸脱していた。これまでの彼の品行方正な振る舞いからは信じられぬほど、欲や逃避が剥き出しで、なにもかも掛け違えているようにちぐはぐで、危険な思想に取り憑かれてしまったかに見えた。
そう、きっと危険で、馬鹿な思想だわ。若くして聖典楽師の階級にまで昇った秀才が落ちぶれたものね。なんて残念な……。
パルラは胸の中でそう呟いたが、心までは誤魔化しようがなかった。
彼女は畏怖したのだ。
ミィラスの上に降り注いだ一瞬の光は、まるでドリード神のもたらす導きのようにも思われた。だがそれ以上に、彼の言葉には奇妙な力があった。すでに彼が失ってしまった〝力ある言葉〟のように。
風が止んだとき、光は再び木々に遮られ、落ち葉がはらりとミィラスの顔にふりかかる。彼は軽く頭を振って払い落とした。その仕草は、ただどこにでもいる青年のものだった。
《ミィラス》
聖ドリード教団で若くして聖典楽師となった、孔雀色の瞳が印象的な青年
《パルラ》
聖ドリード教団に所属する踊り子で、快活で強気な女性
《テル》
旅の剣士で、風雅な印象の風来坊
「私は君たちの身の上を知らない。互いに行きずりだし、詮索するつもりもない。おおかた、君たちが聖ドリード教団の神職として、遊説をしている道中にでも行き会ったのだろうと勝手に思っていたけれど」
彼はすっと腕を組み、二人に視線を向ける。疑心らしき雰囲気は抜けていたが、まだ少し身構えた様子だ。
「魔物を追うだなんて、穏やかじゃないな。なぜそのようなことを?」
テルの問いに、ミィラスは孔雀色の瞳に影を、声には力を宿して、静かに答える。
「私がある場所にて、その魔物を解き放つきっかけを与え、そのことにより多くの人が命を落とすという悲劇がありました。パルラの肉親も犠牲になってしまった。魔物はアシェラ──それを召喚した女性とともに西へ飛び去りました。次なる悲劇を起こさないために、私たちは行方を追って西を目指しているのです。そして、その魔物の特徴として、異常な冷気を放つことがある」
「……なるほど、君たちが例の場所に行きたがる理由は理解できた」
テルが頷いたので、パルラは拍子抜けした。
「──信じるの? 魔物とか……その、そういう突拍子もないモノ。ホラ話だとは思わないの?」
言われ、テルは軽く微笑む。
「魔物とか、精霊とかあるいは神とか、超常的なものが存在することは、一応知っているよ。信仰や伝承の中だけでなく、私たちの身の回りにも彼らはいる。私の祖国である朱瑠では、唯一の神を祀っているし、他の神や精霊なんかはいない土地だけれど、こうやって私自身はあちこち放浪しているしね。余所の土地でそういった不思議な存在を見聞きすることくらいはあるよ」
「そう……それなら良かったわ」
パルラは曖昧に笑った。テルが持つ知識や経験がいかほどのものかは分からないが、自分たちが追っている魔物の邪悪さは、彼にも想像がつかないだろうと思った。
テルは、霜のあった場所の近く、比較的安全な街道沿いまでなら案内すると言って、その方向へ歩き出した。
道を挟む木立の隙間から、時折獣の足音や、虫や鳥の気配がする。緑の天蓋、枝葉の隙間から差し込む陽光が、パルラの黒髪に艶やかな光を与え、テルの風雅な衣にまだらの模様を作り、ミィラスの竪琴の弦をきらきらと輝かせていた。落ち着いた晴天の下、彼らはだんだんと勾配のきつくなる道を進む。
「私たちの目的は、魔物の行方を追い、その蛮行を止めることです。手がかりがあれば、見過ごしたくない。奪われた命の為にも、私たちは……」
ミィラスが言う。その声は沈んでいた。法衣が彼の肩から垂れ下がり、緞帳のように身体を覆っている。伝統的な聖典楽師の装束は、普段は清らかに保たれるべきものであるが、今は彼自身の血が染みついている。村で多少の修繕や洗濯をしてもらったものの、過酷な旅の痕は残ったままだ。
テルは解せないという顔をした。
「たった二人で挑むには、無謀なんじゃないかい? それこそ国軍から討伐隊を派遣しても良さそうな事件だと思うけれど……」
「あと数日もすれば、王都で教団が国に働きかけるかもしれません。私が村でしたためた手紙が、無事に司祭長のもとへ着いたなら……本来は、もっと早く教団に知らせるべきだった。しかし、私はヴァインの街で惨劇に見舞われたあと、すぐにそうしなかったので」
「へぇ、なにか考えが?」
問われたミィラスは、「いいえ。逆に、ただ考えなしだったと言えるでしょう」と首を振った。だがすぐに、「あるいは──」と言葉を続ける。
「あるいは、考えてしまったからかもしれません」
二人の会話を、パルラは息を詰めて見守っていた。
道はどんどん歩きづらくなっていく。足許のでこぼこを踏み越えて、ミィラスは息をついた。
「あの悲劇は、アシェラと私が引き起こした。私の信仰の未熟さ、アシェラの邪心ゆえか──もっと恐ろしいことを考えるなら、ドリード神の威光が魔物に敗北した──いや、そもそも神は……信仰は人間を救いはしないのではないか、とも」
聖典楽師の口から出たとは思えない言葉だった。パルラは絶句して思わず足を止めたあと、すっとこめかみが冷えていく感覚を覚えた。支えのような、安心感のようなものを──もっと言うならば、いつしかパルラ自身が拠り所としていた彼と彼の信仰を、彼自身の言葉が否定し始めたように思えたからだ。
「けれど、同時に私は思った。〝そうあってはならない〟と。勿論、人間は自らを救うために己のできることをするべきです。しかし、それでも及ばない最後の最後に、衆生をすくい上げてくださるのがドリード神であると──私や他の神職たちは説いてきたのだから」
そして彼は数秒間沈黙し、「いや、今となっては」と言った。
「神が人を救うかどうか、それは重要ではないのかもしれません」
ミィラスの、一見混乱したような言葉は続く。
「そもそも私は、自身の過ちを、己の手で償えると勘違いしたに過ぎない。さらには、後ろ指をさされ追及されることを恐れた。使命? 全ては私の利己的な虚勢でしかない。アシェラが私から力を奪って利用し、破壊をもたらす魔物を解き放ち、人々を殺した。私がことのあらましをすぐに打ち明ければ、犠牲者の遺族や教団からの非難を、断罪を免れない。だが罰を受けるにしても、その前に何かできることがあると──あって欲しいと願ったのです。それがすなわち、〝神から与えられた試練を全うし、人を救う〟ことである──という、大真面目な思い込み──」
ざっと強い風が吹いた。
三人の頭上に覆い被さる枝々が、まるで巨人の手でかき分けられたかのように、ミィラスの上にだけ裂け目を作った。
一分の隙も欠けも無く降り注ぐ陽光が、ミィラスの髪を鮮やかな朝焼け色に燃え立たせ、翳った孔雀色の瞳の底に光の波紋を湧かせ、法衣をまとった彼の輪郭を金色に輝かせる。旅の中でくたびれた法衣も、いまやドリード神のまとう天衣に似て、軽やかに、血汚れさえも鮮やかに、風をはらんで舞いあがる。彼の腕に抱かれた竪琴の弦さえ──空気の揺れに震えて、ささやきのような音色を奏でる。
光。パルラは自身の肺の中で、詰めた息が燃え上がるような心地がした。
ミィラスから発された言葉はどれも罪深く、冒涜的であった。にもかかわらず、その言葉、その姿に宿るのは、道理を外れていると理解できてなお、神聖であり神秘であり、修道者の覇気であった。
嗚呼──パルラは自身の馬鹿げた妄想におののいた──いま地上に降り立った聖者がいたならば、きっとこのようなものであっただろう、と。同時に、彼は信仰の罪人であるが、たった今「大真面目な思い込み」と言い放った彼の使命は、本当にドリード神が彼を導いているからなのではないか、と。
パルラは見開いた瞳で、その一瞬の奇跡を脳裏に焼き付けた。
「──私は犯した罪を恐れ、人々からの誹りを恐れ、己の無力を恐れた。それでも私は神の名のもとに、もはや一人の愚者として、魔物を追おうと思います。あの魔物は、『私』にしか止められない──その傲慢こそが、私を進ませるからです。そして辿り着いた先には、私の知りたい『真理』があるはずだ」
彼の紡ぐ言葉は、たしかに驕り昂ぶって、愚かしく、荒唐無稽で、清廉で規律正しい聖典楽師のあるべき姿からは、甚だしく逸脱していた。これまでの彼の品行方正な振る舞いからは信じられぬほど、欲や逃避が剥き出しで、なにもかも掛け違えているようにちぐはぐで、危険な思想に取り憑かれてしまったかに見えた。
そう、きっと危険で、馬鹿な思想だわ。若くして聖典楽師の階級にまで昇った秀才が落ちぶれたものね。なんて残念な……。
パルラは胸の中でそう呟いたが、心までは誤魔化しようがなかった。
彼女は畏怖したのだ。
ミィラスの上に降り注いだ一瞬の光は、まるでドリード神のもたらす導きのようにも思われた。だがそれ以上に、彼の言葉には奇妙な力があった。すでに彼が失ってしまった〝力ある言葉〟のように。
風が止んだとき、光は再び木々に遮られ、落ち葉がはらりとミィラスの顔にふりかかる。彼は軽く頭を振って払い落とした。その仕草は、ただどこにでもいる青年のものだった。
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