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二度目の5月
377.カタバミ
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5月20日 土曜日
雪ちゃんが元気に歩き回れるようになって、ホッと安堵してきている土曜日。それにしても、梨央さんのご実家がここいらへんでは昔からある任侠さんって……しかも、高校時代修学旅行中に関西にいっていた雪ちゃん達は、何でか生徒に絡んだ任侠のしたっぱさんを撃退。その上それを見てワラワラ出てきた方々を全て叩き伏せてしまったらしい。そこで終わらなかったのは、あまりの腕っぷしに関西の支部のお偉いさんが宿泊先のホテルに謝罪がてら勧誘に来たんだって!!その頃まだ教頭先生ではなかった福上先生が(実は先生は当時の三人の担任の先生だったんだって!驚きだよね!)泡を吹きそうになっていたと、雪ちゃんは暢気に言うけど先生ホントに倒れちゃう!そんな事態になったら!!しかも梨央さん曰く雪ちゃんがその一般の人に迷惑をお掛けしてって謝ってくれた超いかついお顔の背中全部に登り龍の絵のあるような支部長さんの勧誘に雪ちゃんが開口一番
えー、めんどくさっ
って平然と言ったらしい。雪ちゃん………福上先生が卒倒するよ?それは。しかも鳥飼さんとセンセも興味ないからいいですって、全く萎縮もせずに答えたって言う話。お陰で高校生に負けた任侠ってそこらで噂になって、関西の支部は畳んじゃうことになったっていう。それって都市伝説じゃないじゃん!完全に潰ししてるじゃん!!っていったら。
「え?潰してないぞ?勝手に潰れたんだ。」
「そうそう、事務所には入ってないよ?麻希子。」
二人してっていうかセンセもだよ……ちょっと大丈夫?って私は思うんですが、どう考えても潰してるよね?それ。梨央さんは別に昔の話だからいいんだけど兄貴はそれがお前だと気がついてないから、投げておきゃいいんだと平然だ。
あ、なんか理解できたけど、鳥飼さんと付き合うには梨央さんくらい悠然としてなきゃダメな気がする。だって、考えたら孝君をやり込めるには梨央さんくらい、ドーンと構えてないとダメっぽいよね。なんて納得した私。
※※※
そんな話はさておき、気分転換してきなさいっていうママの優しさに乗っかって、只今衛と一緒に『茶樹』で早紀ちゃんと香苗とお茶をしているのです。衛はまだちょっと様子が落ち着かないから私にベッタリなんだけど、久々の鈴徳さんの全力プリンアラモードに大喜びで目をキラッキラさせている。うーん、久々の全力!圧巻!!メロンに枇杷にサクランボ、白いプリンと黄色のプリンってミルクプリンかなぁって眺めてたら、白い方を口にした衛が不思議そうな顔をする。
「どした?衛ちゃん。」
香苗に衛は首を傾げて、白いプリンをもう一口食べてニュ~?って顔をしている。何?どしたの?皆で覗きこんでいると鈴徳さんがニンマリと満足げに笑いながら、姿を見せる。ミルクプリンじゃないの?ババロアとかパンナコッタとか?でもそれならミルクとかクリームだから、味的に首は傾げないよね?何したの?
「コーヒー牛乳の味がする………。」
「コーヒー牛乳?」
「え?」
「コーヒー?」
衛がとんでもなく訝しげに呟くけど、どうみても目の前のものは白い。それに悪戯の輝く心が一目見ただけで満々に浮かんでいる鈴徳さんの笑顔。これってコーヒープリン?白いコーヒープリン?!聞いたことあるけど…ほんと真っ白………ですね。
「えー聞いたことあるの?ハムちゃん。」
「コーヒー豆を牛乳で煮て作るんですよね?」
そう答えたら鈴徳さんが頭を抱えて大きな声でちぇーっ!!って。ええええ?!ちぇーっ!!って何ですか?!ちぇーっ!!ってっ?!大人ですよね?鈴徳さん?
「なぁんだ、知らないと思って作ったのにー!」
す、鈴徳さん?何でそんな妙なことにチャレンジしてるんですか?どうやら完全に私達を驚かしたくて日々色々チャレンジしてたらしい。うーん、鈴徳さんって一体?それにしてもコーヒー味の白いプリンかぁ。衛は見た目と味の差に凄く絶妙な顔をしている。あ、もしかしてカメラアイの視覚的な認識が強すぎて、舌のコーヒー牛乳味についていけてない?って思ったら初めて衛がまーちゃんこれ食べてってお願いしたものだから、あ、鈴徳さんがショックを受けてる!
「美味しくない?ミニハム君。」
「うん、なんか変。」
「まじか!!?」
あ、違うと思うよ、鈴徳さん?衛は視覚的なイメージが強すぎて、味との差に体が追い付いてないだけだからーって、鈴徳さんが既に肩をガックリ落としてスゴスゴと厨房に戻っている。子供のいうことですよーっ!って思うけど、初の不評にマスターさんてば肩を震わせている。あれ絶対笑っていると思う……うん。三人で衛から貰って食べたけど、うん確かに白いけどコーヒープリンだよね。コーヒーの香りが結構するから、口にいれるとおお!ってなる。確かにミルクプリン~って思って食べたら、違和感あるかもしれない。何か分かる気がするって香苗も衛に同意してて、衛がねーって香苗と話してるけど(笑)でも味はすごーく美味しいけどなぁ、見た目の印象の問題だよね?確かに。衛としては色で分かる当然のミルクプリンとかブラマンジェを超絶に期待してたんだってことなんだよね?それがコーヒーの香り高いプリンだったからニュ~ってなったわけで、これが私達だったらおお!ってなっただけだと思うわけ。
鈴徳さんの人選ミスってことかな~?
雪ちゃんが元気に歩き回れるようになって、ホッと安堵してきている土曜日。それにしても、梨央さんのご実家がここいらへんでは昔からある任侠さんって……しかも、高校時代修学旅行中に関西にいっていた雪ちゃん達は、何でか生徒に絡んだ任侠のしたっぱさんを撃退。その上それを見てワラワラ出てきた方々を全て叩き伏せてしまったらしい。そこで終わらなかったのは、あまりの腕っぷしに関西の支部のお偉いさんが宿泊先のホテルに謝罪がてら勧誘に来たんだって!!その頃まだ教頭先生ではなかった福上先生が(実は先生は当時の三人の担任の先生だったんだって!驚きだよね!)泡を吹きそうになっていたと、雪ちゃんは暢気に言うけど先生ホントに倒れちゃう!そんな事態になったら!!しかも梨央さん曰く雪ちゃんがその一般の人に迷惑をお掛けしてって謝ってくれた超いかついお顔の背中全部に登り龍の絵のあるような支部長さんの勧誘に雪ちゃんが開口一番
えー、めんどくさっ
って平然と言ったらしい。雪ちゃん………福上先生が卒倒するよ?それは。しかも鳥飼さんとセンセも興味ないからいいですって、全く萎縮もせずに答えたって言う話。お陰で高校生に負けた任侠ってそこらで噂になって、関西の支部は畳んじゃうことになったっていう。それって都市伝説じゃないじゃん!完全に潰ししてるじゃん!!っていったら。
「え?潰してないぞ?勝手に潰れたんだ。」
「そうそう、事務所には入ってないよ?麻希子。」
二人してっていうかセンセもだよ……ちょっと大丈夫?って私は思うんですが、どう考えても潰してるよね?それ。梨央さんは別に昔の話だからいいんだけど兄貴はそれがお前だと気がついてないから、投げておきゃいいんだと平然だ。
あ、なんか理解できたけど、鳥飼さんと付き合うには梨央さんくらい悠然としてなきゃダメな気がする。だって、考えたら孝君をやり込めるには梨央さんくらい、ドーンと構えてないとダメっぽいよね。なんて納得した私。
※※※
そんな話はさておき、気分転換してきなさいっていうママの優しさに乗っかって、只今衛と一緒に『茶樹』で早紀ちゃんと香苗とお茶をしているのです。衛はまだちょっと様子が落ち着かないから私にベッタリなんだけど、久々の鈴徳さんの全力プリンアラモードに大喜びで目をキラッキラさせている。うーん、久々の全力!圧巻!!メロンに枇杷にサクランボ、白いプリンと黄色のプリンってミルクプリンかなぁって眺めてたら、白い方を口にした衛が不思議そうな顔をする。
「どした?衛ちゃん。」
香苗に衛は首を傾げて、白いプリンをもう一口食べてニュ~?って顔をしている。何?どしたの?皆で覗きこんでいると鈴徳さんがニンマリと満足げに笑いながら、姿を見せる。ミルクプリンじゃないの?ババロアとかパンナコッタとか?でもそれならミルクとかクリームだから、味的に首は傾げないよね?何したの?
「コーヒー牛乳の味がする………。」
「コーヒー牛乳?」
「え?」
「コーヒー?」
衛がとんでもなく訝しげに呟くけど、どうみても目の前のものは白い。それに悪戯の輝く心が一目見ただけで満々に浮かんでいる鈴徳さんの笑顔。これってコーヒープリン?白いコーヒープリン?!聞いたことあるけど…ほんと真っ白………ですね。
「えー聞いたことあるの?ハムちゃん。」
「コーヒー豆を牛乳で煮て作るんですよね?」
そう答えたら鈴徳さんが頭を抱えて大きな声でちぇーっ!!って。ええええ?!ちぇーっ!!って何ですか?!ちぇーっ!!ってっ?!大人ですよね?鈴徳さん?
「なぁんだ、知らないと思って作ったのにー!」
す、鈴徳さん?何でそんな妙なことにチャレンジしてるんですか?どうやら完全に私達を驚かしたくて日々色々チャレンジしてたらしい。うーん、鈴徳さんって一体?それにしてもコーヒー味の白いプリンかぁ。衛は見た目と味の差に凄く絶妙な顔をしている。あ、もしかしてカメラアイの視覚的な認識が強すぎて、舌のコーヒー牛乳味についていけてない?って思ったら初めて衛がまーちゃんこれ食べてってお願いしたものだから、あ、鈴徳さんがショックを受けてる!
「美味しくない?ミニハム君。」
「うん、なんか変。」
「まじか!!?」
あ、違うと思うよ、鈴徳さん?衛は視覚的なイメージが強すぎて、味との差に体が追い付いてないだけだからーって、鈴徳さんが既に肩をガックリ落としてスゴスゴと厨房に戻っている。子供のいうことですよーっ!って思うけど、初の不評にマスターさんてば肩を震わせている。あれ絶対笑っていると思う……うん。三人で衛から貰って食べたけど、うん確かに白いけどコーヒープリンだよね。コーヒーの香りが結構するから、口にいれるとおお!ってなる。確かにミルクプリン~って思って食べたら、違和感あるかもしれない。何か分かる気がするって香苗も衛に同意してて、衛がねーって香苗と話してるけど(笑)でも味はすごーく美味しいけどなぁ、見た目の印象の問題だよね?確かに。衛としては色で分かる当然のミルクプリンとかブラマンジェを超絶に期待してたんだってことなんだよね?それがコーヒーの香り高いプリンだったからニュ~ってなったわけで、これが私達だったらおお!ってなっただけだと思うわけ。
鈴徳さんの人選ミスってことかな~?
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