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6月

閑話8.須藤香苗

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理由は簡単なことだった。
香苗が麻希子を合コンに呼び出せなかったから。恐々と梓と2人で居酒屋に顔を出したのが、麻希子がいないとわかった途端に矢根尾の機嫌を損ねたのだ。あからさまに不機嫌になった矢根尾は散々香苗を罵り、同時に梓を異常なほど褒め称えた。

「そんなんだから、カナは梓ちゃんみたいな大人になれないんだよ。約束ごともキチンも守れないし、だらしないし、バカだし。」

暫くは大人しく聞いていた香苗は、矢根尾がさっさと飲みながら食べながら何時までも罵り続けるのに疑問を感じ始めていた。香苗だけが飲まず食わずで正座させられて聞いていたが、幾つもグラスが空き皿が空いていく。なのに何で何時までも自分だけ怒鳴られ罵られ、こうして梓にニヤニヤ見られているんだろう。

「お前、今日お仕置きな?梓ちゃんが女王様、お前奴隷ね。奴隷だから何でも言うこと聞けよ?エッチの時もだぞ?カナ。」
「えーっあたし女王様ぁ?やだぁカナが奴隷ぃ?」

何でそこまでしないといけないのと思わず矢根尾を睨むと、矢根尾の既に酔った目がそれに気がついて苛立ちを含めた目を返した。矢根尾は意地悪く笑いながら、わざとらしく梓の顔を覗きこんだ。

「そ、奴隷。カナは何でも言う事きく雌豚の性奴隷。お仕置きが大好きな変態雌奴隷だもんな?カナ。」

きゃははと甲高い声で目の前で笑いじゃれ会う矢根尾と梓の姿に、香苗は産まれて初めての殺意に似た怒りを感じた。人の話を1つも聞かずに勝手に話し続け、彼女である自分より梓を崇めてその体にベタベタ障る男もそれに喜んでいる女もムカつく。でも、同時に矢根尾が彼女である自分にそうしないという現実が、香苗には体が焼き付くほどの嫉妬に包まれて悔しい。そんな状態の香苗にやっと出来たのは、泣きながら激怒して叫ぶことだけだった。

「カナだって頑張ったのに!梓なんか何もしてないのに!俊一さんが言うから、マキにシカトされても必死で誘ったのに!」 

嘘泣きではなくワンワン泣きながら香苗が叫んだのに、矢根尾がギョッとして梓の体を離し香苗を泣き止ませようと近寄る。あまりの大声に店員が困惑した顔で扉から顔を見せ、矢根尾が恥ずかしいから泣き止めと声を荒げても香苗はお構いなしだった。
流石に居心地悪い雰囲気に矢根尾が、慌てて香苗の腕を掴み店から引き摺り出す。しかし、そんなことでは香苗の泣き叫ぶ声は止まらない。泣き続ける香苗と苛立つ矢根尾の組み合わせに、町並みを歩く人々が訝しげに眺め眉を潜めながら通り過ぎていく。
遠巻きに飲み足りない茂木が梓を連れて他の店に行くと手をふり姿を消したのに、矢根尾があからさまに舌打ちした。

「ちっ、乱交やりのがした。後から捕まるかな。」

早口な言葉の意味は分からないが、香苗が今望んだ言葉でないのは確かだ。大通りを歩きながら大声で泣きわめく香苗を無理矢理力ずくで引き摺る矢根尾に、香苗は何てこんなことになったのだろうと化粧が剥げるのも構わず泣き続ける。やがて、公園まで辿り着くと矢根尾は奥歯を噛む表情で苛立ちを顕にして、香苗の顔を乱暴に片手で口を塞ぐように掴む。

「何時まで迷惑かければ気が澄むんだよ、お前。ガキか?あ?」

低い矢根尾の声に香苗は、凍りついたように泣くのも忘れその顔を見つめた。
そんなに脅されるような声で男の人から話しかけられたことなど、香苗は今まで一度も経験したことがない。
青ざめた顔を眺めながら男が残忍に笑うのが分かって、香苗は恐怖で震え上がる自分に気がついていた。奥歯を噛む苛立ちの顔に残忍な思考を巡らせ矢根尾が、口を押さえ込んだまま乱暴に木立の中に香苗を引き摺りこむ。木立に押さえ込まれたまま突然矢根尾が服の中に手を突っ込んで触り始めるのに、香苗は悲鳴をあげそうになった。途端耳元に噛みつくように矢根尾が興奮した声で囁きかけ、ベロベロと耳朶をねぶりあげる。

「カナはいう事きくいい子だよなぁ?これ以上俺の事怒らせないもんなぁ?」

恐怖に口を塞がれたままガクガクと頷くとニヤニヤ笑う瞳で、後ろを向かされ背後から覆い被さられスカートを捲られた。あまりの恐怖に失禁してしまっていたらしく、下着を触りながら矢根尾が耳元で嘲笑う。恋人らしからぬ乱暴で容赦のない扱いに、香苗は恐怖で声もなくボロボロと涙を溢す。そのまま下着を乱暴にずり下ろされ、その場でけだもののように腰を突きだして矢根尾のいきり立ったアレを一気に捩じ込まれる。
人が直ぐ傍を歩く気配を膚で感じながら、背中に重く覆い被さられ犯されていた。耳元で恥ずかしい言葉を延々と囁かれながら乱暴に辱しめられ、こんなの恋人とする行為なんかじゃないと心の中で叫ぶ。声を上げたら知らない奴が来て犯されるぞと脅かされながら、そんな場所で香苗は声を殺して泣き続ける。それでも矢根尾は香苗を労ることなど考えもせず、自分が満足するまで長い時間香苗をいたぶり続けた。

翌日梓に朝の第一声で、大通りで泣きわめくなんて恥ずかしいと鼻で笑われて香苗は言葉が出なかった。麻希子だったら泣いている自分を放置して帰りはしないし、翌日までこうやって笑い者にしたりしないと一瞬考えた自分に香苗は俯き黙りこむ。しかも、梓が続けた言葉に背筋が凍るのがわかった。

「香苗が大通りで泣きわめいてるの、他のクラスの子が見てたっけよ?超カッコ悪~ぃ。」

確かにあれは自分がしたことではあったが、梓の言い種に鋭い怒りが沸き上がる。友達の言葉じゃないと言いたいのに言葉が出てこない香苗は唇を噛んで、他のクラスの子が見ていたという言葉を反芻した。

噂が広まるのはあっという間だった。どんな噂が流れてるか聞き出す必要なんて何一つない、梓がことごとく報告に来てどうするの?やばいよ?と煽り立てるからだ。

やばいよ?あんたと矢根尾さんがラブホテルから出てきたの見られてたらしいよ?どうする?
やばいよ?あんたが矢根尾さんともうセックスしたのばれてるらしいよ?どうする?
やばいよ?あんた人目につくとこで矢根尾さんとイヤらしいことしたの?なんかそれっぽいことしてたって話してるよ?どうする?
どうする?どうする?どうする?

うるさいと叫びたくなっている自分に気がついて、香苗は俯いた。クラスの中に居てもかしましい女子の噂話は半分くらいが耳に飛び込んでくる。視線を向ければ汚いものでも見る目で、皆が自分を見つめているのが分かって絶望的な気分になった。見回すと麻希子と志賀はそれに気がついて居ないようで、2人で仲良さそうに顔を会わせて話をしている。でも、内容は聞こえないのに、それすらも自分の噂話をしている気がした。
学校内には塾で矢根尾の授業を受けている同級生も居るから、噂は余計に最悪な広がりかたをしている。このままだと何時かは学校だけでなく、親や塾にまでこの話が伝わってしまうのも時間の問題だと香苗でも分かっていた。


※※※



廊下の先でパタパタとお尻の埃をはたきながら立ち上がる麻希子と傍に立った香坂君が、微笑みながら会話をしている姿に香苗は無言で立ち尽くした。
自分みたいに汚いことを知らない綺麗な2人は、無垢で純粋な年相応の姿にみえる。その姿は香苗には酷く眩い。香坂君の後ろ姿を見送る麻希子の背後から、歩み寄りトンと背中に手を触れる。

「いいなぁ、香坂クンと仲いいんじゃん。」

不意にかけた香苗の声に、麻希子は驚いたようにその声を振り返った。香苗から話しかけると考えもしていなかったのだろう、麻希子は突然すぎて言葉もでない。香苗はその顔を見つめながら、同級生の男の子に恋していられる麻希子が羨ましいと思った。香苗のようなネジ曲がった恋愛でない、まだ純粋な恋が出来る麻希子が妬ましいとも思う。

「やっぱりさぁ、好きな人って大事だよね。ほんとにさ。」

その声は産まれてから今まで一度も聴いたことのないほど重くて暗い声だったので、麻希子は香苗との関係を一瞬忘れてまじまじとその姿を見下ろしていた。麻希子の視線に、香苗は無言のまま踵を返して歩き出す。

自分のことも思うように行かないのに、世の中って本当に色々困る事ばかりなんだって真剣に今の香苗は思う。憔悴したという言葉が正に当てはまるような香苗の様子は、ある意味で注目の的になっていた。梓がそんなの気にしないと言わんばかりで、香苗に声高に話しかけ変に高い声で独りで笑ったりしている。梓のしつこいほど続く声に、目の前の香苗は普段が嘘のように殆ど反応しないままだ。香苗は今や周囲から既に珍獣扱いで、風変わりな何かを見に来る他のクラスの子が分かるくらいだった。既に学年中に広まった噂は教室の中に広まり、噂という流行り病が学年中に流行し始めている。

「あの子でしょ?」
「そうだよ。でも、そんな、かわいくないじゃん?」

余計なお世話、あんたらにあたしの顔の何が関係するのよと思うと一気に耐えられなくなった。耐えきれずに泣き出した香苗と困惑に黙りこむ梓の姿。そんな2人を遠巻きに囲んだ数人のクラスメイト。その姿を更に態々覗きに来ている他のクラスの子達の姿。

何で?俊一さんと付き合ったのがそんなに悪いことなの?ただ、大人とお付き合いしただけじゃない。

例え少し歪んだ性格と変態っぽいセックスが好きなおかしな所がある人だけど、香苗にとっては大事な恋人なのだ。しかし、香苗にはこんな状況どうやって解決すればいいのか分からない。噂を皆聞いているのか誰も香苗を助けようとは思っていないし、何とかしたいと思っていても何をどうしたらこの流行り病みたいな空気を変えられるのか考えもつかない。声をあげて泣いても教室の中の空気はなにも変わらない。
いたたまれないと誰もが思っていた瞬間、ガタンと大きな音をたてて誰かが立ち上がった音がしていた。同じことを最初から示し合わせていたみたいに、足早に駆け寄るようにして近寄る足音が耳に飛び込んでくる。

「香苗!」
「須藤さん!」

殆ど同時に2人か香苗に声をかけ、2人係で香苗を無理矢理席から立ち上がらせる。予想外の行動に涙でグショグショの香苗が呆然としているのも、慰めようがなくて前に座ったままの梓が呆然とするのも関係ない。周りのクラスメイトや覗きに来た他のクラスの子達が状況を理解できずポカーンとしている隙に、2人は香苗を引き摺るようにして教室を飛び出していた。

いつの間にか引き摺られていた筈の香苗も一緒に廊下を凄い勢いて駆けて、3人揃って屋上のドアを突き破るようにして陽射しの中に飛び出す。それぞれにゼェゼェと肩で息をする私達の耳に、遠くから始業のチャイムが鳴り始めたのが聞こえ麻希子がその場に音をたてて座り込んだ。

「授業はじまっちゃったね。」

自分の声に何だか可笑しくなったらしく麻希子が笑い出すと、志賀までつられたように笑い出す。気がつくと涙でグショグショの香苗まで一緒になって笑い始めていて、香苗は大きな息を吐きながら青空を見上げた。

「ねぇ、香苗。」

笑いながら座り込んだ志賀の横で同じく座り込んだ香苗の姿に、麻希子が真っ直ぐに見つめていて香苗は黙りこんだ。

「あんた、人の話はちっとも聞かないし、人の事勝手に悪者にして最悪だよ?皆もあんたの事そう思ってるから助けてくれないよ?」

その言葉に自分が梓や矢根尾に感じたままの事を、目の前の麻希子が感じていたのだと初めて知る。嫌だと思った事を自分が知らずにしているのだと言われて、始めて麻希子が時折自分を突き放すように避けた理由が分かった。それならその時に言えばいいのにと考えた瞬間、自分がそれを聞こうとしなかったのだと香苗は唇を噛んだ。それでも麻希子と嫌いな筈の志賀まで、どうして香苗を助け出そうとしたのだろう。

「だけど、香苗があの人のこと本当に好きで、あの人も香苗の事本気で真剣に考えてくれるなら、自分で頑張るしかないよ。」

麻希子の言葉が心に痛いほど純粋で、香苗は黙ったまま俯く。そのまま暫くゼェゼェする息をお互いに聞いていたら、屋上用の開いたままのドアの傍に音もなくしゃがみこんでいる担任の姿に麻希子が最初の悲鳴をあげた。その声に驚いた志賀と香苗まで青空に向かってそれぞれに悲鳴をあげ、担任は呆れ返ったように私達を眺める。

「センセ!音もなく居ないでよ!心臓止まったらどうすんのよ!」
「びっ、びっくりしたぁ!」
「何でそこにしゃがんでんの?!何時来たのよぉ!」

心底呆れ返った様子の担任が冷ややかな目で香苗達を見回し、一人ずつに軽いでこピンを食らわせてから授業サボるんじゃないと3人まとめて生徒指導室でお説教になったのは言うまでもない。そして、香苗だけが部屋に残され、担任は今までみたいに投げやりな様子ではなく真正面から香苗を見つめた。

「何でここに残されたか、分かるな?」

低い大人の声は、香苗を知らない間に震え上がらせる。矢根尾の声にまるで躾られたみたいだ。香苗は自分が怯えているのに気がついて、俯いた膝の上で手を握りしめた。それに気がついたのか、突然担任はホウと溜め息をついて立ち上がり、その音に香苗の体がビクンと震えるのを眺める。香苗が俯いたままでいると担任は足音もなく歩き出して、部屋の奥に離れていくのが分かる。

何であんな歩き方なのに音がしないんだろう。あれじゃ歩いて近づいてきても気がつかない。

そう思った瞬間、カンニングの件で自分は麻希子に有らぬ疑いで罵声をかけたのではと心が呟く。こんなに音もなく歩き回ってたら、暫く香苗の動きを真後ろで見ていてもきっと気がつかない。それが本当だったら、卑怯者なんて言われて麻希子は凄く腹が立ったに違いない。

「ほら、少し落ち着け、須藤。」

気がつくととっくに部屋の奥から戻っていた担任が、目の前に水滴の付いたコップを置いて座るのが分かる。自分がコップを手にしようとして、激しく手が震えてコップすら持てないのに香苗は動揺した。それを眺めていた担任が溜め息混じりに、香苗の前でテーブルにだらしなく頬杖をついたのに香苗は目を丸くする。

「須藤は何が怖いんだ?俺が怖いわけじゃないよな?お前が怖い相手は俺に似てるか?」

興味深そうに自分を覗きこむ瞳に、始めて相手の顔をちゃんと見たと香苗は思った。切れ長な瞳は同級生達と似て純粋な光で、真っ直ぐに香苗の事を見つめている。
真面目に見たことがなかっただけなのだが、香苗が今まで考えていたよりずっと担任は若くて矢根尾より引き締まった顔立ちをしていた。そして彼に言われて考えれば、矢根尾にはどこも似ていない。何で怖かったのか分からなくなってしまうが、そう考えだけで少し気持ちが落ち着く。見つめ返しているうち、自分は一体何が怖かったのだろうと不思議な気分になった。その思考を読み取った担任の土志田は、子供のように柔らかい笑顔を浮かべ香苗を眺める。

「何か困ってるか?須藤。」

その言葉に何と答えればいいのか香苗は分からず、目の前のコップに注がれた冷たいお茶を口に含む。目の前の土志田先生もきっと誰かから噂は聞いている筈で、そのせいでここに残されたと分かっている。それなのに土志田先生は香苗を問い詰めることもしないで、暢気にお茶を飲んで困ってないならいいがと笑う。

「センセって変人。」
「ああ?お前失礼だな?」
「変なセンセ。」

繰り返すと少し可笑しくなって香苗が笑うのに、土志田先生は少しだけ微笑んだ後心配そうに香苗の事を眺めポンポンと子供にするように頭を撫でた。驚いた香苗が上目遣いに彼を見ると、土志田先生は心配そうな瞳のまま香苗を見つめている。

「困ったって感じたら、相談しろよ?須藤。」

その言葉に以前と違って、香苗は何故か素直に頷いていた。




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